ボードゲーム部
「ん?」
いつものように仲良く廊下で歩く二人。
そんな時にB子がなにやら一つの教室を見つけます。
「どうしたの?」
「いや、ちょっと気になるもの見つけて……」
B子はまるで吸い寄せられているかのようにその教室へと足を動かします。
「ちょ、ちょっと!そういうのは私の役割でしょっ!?」
……いやA子さん、別にあなたの役割では…………ありましたね。確かにいつもあなたが行動を起こしていましたしね。
でも今回は珍しくB子が行動を起こしています。
一体何の部屋を見つけたのでしょうか?
「――テーブルゲーム部?」
A子が扉の前に貼ってあった紙を読み上げます。
テーブルゲーム部。それはデジタルのゲームではなく、トランプや花札などのようなアナログゲームで遊ぶ部活です。
でもそんな所にどうしてB子が?
「あっ!『ドミニオン』あるじゃないっ!それに『カタン』も!やっぱりこれは絶対よね〜!他には……『ハゲタカのえじき』に『ナンジャモンジャ』!『犯人は踊る』『シンデレラが多すぎる』『街コロ』も!国籍問わず色々なものがあるじゃないっ!」
「え?え?」
早口で語られたB子の言葉にA子は付いていけずに戸惑うような顔をしています。
と、このようにB子はボードゲームがとても大好きなようです。
今も部屋にあるボードゲームを片っ端から漁って、まるで子供みたいにはしゃいでいます。
「え、え〜と……」
そして珍しく置いてけぼりになったA子。
なんて話しかけようか悩んでいます。……本当に珍しい。
「――あっ、ごめんね!今すぐセッティングするからちょっと待ってて!」
しかもどうやらB子は今からボードゲームで遊ぼうとしています。
いつものA子と負けず劣らずな破天荒。
「むぅ〜……」
A子はいつもの役を取られたことに対しての不満と、B子が自分を構ってくれない不満とで、頬を膨らませるのでした。




