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二人の世界  作者: 降木 星矢
学校編
39/100

料理部

「料理しようっ!」

 というA子の提案で、二人は家庭科室へと移動しました。

 相変わらずの自由奔放さです。


「で、何作るのよ?」

 手を洗い、エプロンまで着た二人が横に並びます。

 エプロン姿のJKはやはり眼福ものです。……おっと、話しがそれました。

「何作ろっか?」

「……あんた何も考えてなかったの?」

「いや〜、唐突に料理したいな〜って思っただけだから〜」

 確かに唐突すぎますね。

 作りたいものがないのに、料理したいとか、ほんとA子の思考回路はどうなっているんでしょうか。

「何か食べたい物ある?」

「私が食べたい物作ってくれるの?」

「うんっ!勿論」

 勿論、と即答され、B子は若干照れます。

 いい加減、A子の言動に慣れればいいと思いますが、そうなってしまったら何も面白くありませんね。B子にはそのままのB子でいてほしいです。

「……オムライス」

「分かった任せてっ!」

 少し恥ずかしそうに言うB子でしたが、A子は食べたい物を聞くとすぐに作り始めました。

 元々A子が料理が得意だったらしく、またB子の手伝いもあり、難なく作り上げました。

 ――食材に関してはいつもの事ながら気にしないようにしまししょう。


「出来たっ!」

「出来たね」

 二つの皿に乗せられたオムライスが、二人の前に並べられています。

 形も綺麗で、やはり二人は女子力が高いことが分かりますね。

「じゃあ早速食べようか」

 B子が椅子を持ってきて、早速実食しようとします。

「あっ!ちょっと待ってっ!」

 するとそんなB子をA子が遮ります。

「どうしたの?」

「まだ完成じゃないよ〜!」

「え?」

 オムライスは文句なしの完成ではないのでしょうか?

 B子も頭に疑問を浮かべながらA子の様子を観察していると…………A子がB子のオムライスを取り上げました。

 そして……

「――こうしてっと」

「ちょっ!」

 B子が恥ずかしさのあまり声をあげます。

 そうです。A子はB子のオムライスにケチャップでハートマークを描き始めたのでした。

「何してるのよっ!」

「え〜、可愛いからいいじゃん」

「……だ、だったらっ!」


 とB子もなぞの対抗心を見せたのか、A子のオムライスを取り上げで、ケチャップでハートを描き始めます。

「あっ、私だって負けないよっ!」

「こっちのセリフだよっ!」

 そうして二人は食べ始める前に、ひたすらお互いのオムライスにケチャップでハートを描き続けました。

 ――あなた達本当に仲かいいですね。

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