料理部
「料理しようっ!」
というA子の提案で、二人は家庭科室へと移動しました。
相変わらずの自由奔放さです。
「で、何作るのよ?」
手を洗い、エプロンまで着た二人が横に並びます。
エプロン姿のJKはやはり眼福ものです。……おっと、話しがそれました。
「何作ろっか?」
「……あんた何も考えてなかったの?」
「いや〜、唐突に料理したいな〜って思っただけだから〜」
確かに唐突すぎますね。
作りたいものがないのに、料理したいとか、ほんとA子の思考回路はどうなっているんでしょうか。
「何か食べたい物ある?」
「私が食べたい物作ってくれるの?」
「うんっ!勿論」
勿論、と即答され、B子は若干照れます。
いい加減、A子の言動に慣れればいいと思いますが、そうなってしまったら何も面白くありませんね。B子にはそのままのB子でいてほしいです。
「……オムライス」
「分かった任せてっ!」
少し恥ずかしそうに言うB子でしたが、A子は食べたい物を聞くとすぐに作り始めました。
元々A子が料理が得意だったらしく、またB子の手伝いもあり、難なく作り上げました。
――食材に関してはいつもの事ながら気にしないようにしまししょう。
「出来たっ!」
「出来たね」
二つの皿に乗せられたオムライスが、二人の前に並べられています。
形も綺麗で、やはり二人は女子力が高いことが分かりますね。
「じゃあ早速食べようか」
B子が椅子を持ってきて、早速実食しようとします。
「あっ!ちょっと待ってっ!」
するとそんなB子をA子が遮ります。
「どうしたの?」
「まだ完成じゃないよ〜!」
「え?」
オムライスは文句なしの完成ではないのでしょうか?
B子も頭に疑問を浮かべながらA子の様子を観察していると…………A子がB子のオムライスを取り上げました。
そして……
「――こうしてっと」
「ちょっ!」
B子が恥ずかしさのあまり声をあげます。
そうです。A子はB子のオムライスにケチャップでハートマークを描き始めたのでした。
「何してるのよっ!」
「え〜、可愛いからいいじゃん」
「……だ、だったらっ!」
とB子もなぞの対抗心を見せたのか、A子のオムライスを取り上げで、ケチャップでハートを描き始めます。
「あっ、私だって負けないよっ!」
「こっちのセリフだよっ!」
そうして二人は食べ始める前に、ひたすらお互いのオムライスにケチャップでハートを描き続けました。
――あなた達本当に仲かいいですね。




