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二人の世界  作者: 降木 星矢
学校編
34/100

合唱部

「「あー、あー、あー」」

 現在は二人は音楽室にいます。

 そうして二人並んで声を出しています。

 一体何をしているんでしょうか?

「合唱の練習ってこんな感じだっけ?」

「こんなのでいいんじゃない?」

 どうやら今度は合唱をしようとしているようです。

 しかし何故に二人で合唱……。ほんと、この二人はよく分かりません。

 まぁ、きっと提案したのはA子なんでしょうが。

「確かお腹に力を入れて発声するんだよね?」

「お腹に力ね……」

 それを聞いたB子が試しに自分のお腹を抑えて声を出します。

「い、以外ときついわね」

 どうやらB子には少しきつかったようです。

「え?全然大丈夫だよ?」

 反対にA子はB子よりも長く発声を続けています。

 声からも分かる通り、全然苦に感じていないようですし。

「なんでなのよ……」

 A子より劣っていると感じたのか、B子が少しだけショックを覚えます。

「ほらほらっ!こういうのは練習あるのみだよっ!」

「練習って言っても……」

 もうすでにB子はやる気をなくしているみたいですね。

「ほら私が手伝ってあげるからっ!」

「え?ちょ、ちょっ……んっ!」

 そう言ってA子がB子のお腹を押します。

 するとどうでしょう。B子が少しだけいやらしいような声をあげます。

「へー、結構お腹細いね」

 しかしA子はそんなB子の様子を気にせずにお腹を触っています。

 ほんと羨ましい……っと、間違えました。けしからん奴でした。

「も、もういいでしょっ!」

 とうとう我慢の限界か、B子がA子の手を払いのけました。

「せっかく手伝おうと思ってのに〜」

 ぶーぶー、とA子が不満を露わにします。

「じゃあ今度は私が手伝ってあげるわよっ」

 そうして今度はB子がA子のお腹を触ります。

「ちょ、ちょっとくすぐったい……っ!」

 するとA子も先ほどのB子と同じように変な感覚に襲われます。

「ほらほら早く練習しなさいよ〜」

「わ、私が悪かったから、も、もうやめてー!」

 その時、音楽室に歌声――ではなく、絶叫が響いたようです。

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