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二人の世界  作者: 降木 星矢
学校編
33/100

茶道部

「お茶飲もうっ!」

 A子が突然言ってきます。

「お茶なら今手元に持ってるじゃない」

 そうです。B子の言う通り、A子の手にはすでにお茶の入った水筒が握られています。

「そうじゃないんだよっ!本格的なお茶が飲みたいんだよっ!」

「本格的?」

 本格的とは一体どういう意味でしょうか?

 なんて疑問に思っているとA子が廊下の中にある一つの扉を指さします。

「見て!茶道室っ!」

 そうです。A子が指さした扉には茶道室と書かれていました。

 確かに、ここなら本格的なお茶が飲めそうです。

「……あなた、お茶を点てたことあるの?」

「え?ないよ?」

 ……A子さん知ってます?茶道というのは礼儀やら、きちんとしたお茶の点て方があるんですよ?

「まぁ、とりあえず行こうよっ!」

 といつものようにA子が強引にB子を引っ張ります。

「分かったわよ〜」

 そしてB子もいつものようにA子についていきます。

「見て見て〜浴衣〜!」

 茶道室に入ったA子は早速、壁に立てかけてあった浴衣を目にします。

 いやA子さん。あなたお茶はどうしたんですか?

「可愛い……」

 そしてB子までもが浴衣に見とれているようです。

「浴衣着ようよっ!」

「でも私着方分からないし……」

「大丈夫大丈夫!なんとかなるよっ!」

「えぇ……」

 とまたもやA子の思いつきで浴衣を着ることになりました。

 もはや慣れっことなってしまった着替え。

 二人は扉の鍵も気にせずにすぐに服を脱いでしまいます。

 まぁ、二人以外誰もいないからいいんですけどね。

「ちょ、ちょっとこれどうやって締めるの?」

「分かんな〜い」

 どうやら二人は帯の付け方で悩んでいるようです。

 浴衣事態は羽織るだけなので簡単ですが、帯はどうやって結べばいいか検討がつかない様子です。

 というわけで、浴衣の中から二人の体……といっても流石に下着はつけたままですが、綺麗な肌が覗いています。これはこれで中々いいですね。

「うぅ〜寒い〜」

 とうとう帯を結ぶのが飽きてしまったのか、A子がその寒さに耐えかねてB子に抱きつきます。

「ちょ、ちょっと何してるのよっ!」

 本当です。先ほど言ったように二人は今素肌を晒している状態なのですから、なんだかとても――――すごいです。

「う〜ん。暖かい〜」

「ちょっとーっ」

 人肌は暖かいと聞きますが、どうやらそれは本当だったようですね。

 そしてB子もその暖かさに少し和んでいるようでする

 ということで二人はしばらくの間、お互いの体温を感じ合っていたのでした。

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