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二人の世界  作者: 降木 星矢
学校編
30/100

真夜中(おまけ)

「ん?」

 真夜中の教室からの帰り道、さっき二人で撮った写真を見てB子が首を傾げました。

「どうしたの?」

 それを見たA子がすぐにB子の写真をのぞき込みます。

「いや、なんかこの写真に変なのが写ってる気が……」

 変なの。それは恐らくおばけとかそういう類のものでしょうか?

 もしそうならばそれは心霊写真というものですね。

 写真には確かにうっすら白い物が写っていました。

「…………」

 それを見た瞬間、ガタガタと体を震わせ、立ち止まり、体を抑えるように抱き寄せます。

 どうやらその写真がよっぽど怖かったようです。

 確かに、自分の撮った写真に幽霊が写っていると相当怖いですよね。

「…………大丈夫?」

 そう言って――B子がA子の肩に手を置きます。

「だ、大丈夫」

 ガタガタ震えながら言うのでなんというか説得力はまるでありませんね。

 にしてもA子がここまで怖がるなんて、とても意外です。

「――あなたこういうのは得意じゃなかったの?」

 そうです。来るときはB子を守ってあげるとか言っていてので、てっきり怖くないものだと思っていました。

 それにしてもB子さんは今、全然怖がっていませんね。

 きっとA子の過剰な反応を見て、逆に冷静になったのでしょう。

「わ、私は、全然……だ、大丈夫だよ?」

 もう一度言いますが震える声で言っても何も説得力はありませんよ?

 なんだかA子の新しい一面が見られた気がします。

「――それにしても、これどこかで見たような?」

 とB子は写真を見て首を傾げます。

「キューっ!」

 瞬間、A子の背後で声が響きます。

「きゃーーー!!」

 そしてすぐに悲鳴が響き、B子の体にA子が抱きつきました。

「ちょ、ちょっと!」

「なんか声が聞こえた!声が聞こえたっ!」

 B子が必死になだめようとするが、A子は全く聞く耳を持たないようです。

「キュー?」

 そして声を発した本人――ペットのキューは、そんなA子を不思議そうに眺めるのでした。


 それから数日間B子は、A子のビビり様をとにかくいじりまくったそうです。

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