真夜中2
「――着いた」
現在二人は夜の学校にいます。
どうしてかといえば、A子が大切にしていた二人の写真を教室に忘れてしまったからであります。
そうして二人は暗闇の中、ようやく教室にたどり着きました。
「早く取って来てよね」
暗闇が怖いからか、B子は急かします。
「分かってるって〜」
分かってるといいながらA子はゆっくりと自分の机へと向かっています。
A子がマイペースなことはいつものことですからB子も今更とやかく言う気はないようです。
「――――あった」
そうしてA子は自分の机から写真を取り出します。
「全く、そんなに大事ならずっと持っておきなさいよ」
写真を取り出して、大事そうに抱えるA子を見て、B子は呆れた様子でため息をこぼします。
「だって……」
するとA子が頬をむすーっと膨らませます。
まるではぶてた子供のようですね。
「ずっと持っていたら汚れるかもしれないから心配だったんだもん」
「汚れるって……」
呆れながらも、自分との写真をそんなに大事にされているのでB子は何も言えません。むしろ徐々に頬があがってきてさえいます。
「…………じゃあさ」
とここでB子が何か思いついたように口を開きます。
「これからも沢山写真撮ろうよ。そしたらいいでしょ?」
「――そっか」
B子の提案を聞き、まるで感情がストンと抜け落ちたように呆けます。
「じゃあ撮ろっ!」
「えっ?今から?」
「うん!今からっ!」
そうして二人は夜の学校の中で何枚も写真を撮りまくったのでした。




