昼食
「買ってきたわよ」
そう言ってパンが入った袋を持ってきたのはB子だった。
どうやらA子にお願いされて、購買で昼食のパンを買ってきたようだった。
現在の場所は屋上。
鍵が閉まっておらず自由に入ることが出来る場所であり、人が全くいないところである。
二人にとって、いつしかこの場所はお気に入りの場所になったようだ。
「はい」
B子がA子の隣にレジ袋を起きます。
「ありがと〜」
A子は袋の中から自分のほしいパンを選びます。
「じゃあ私はっと……」
そうして残りのパンをB子が選びます。
ここですごいことに、二人がほしいパンが全くかぶらないということです。
まるでカップルのよう、いや、熟年夫婦とまで言うような気の合いようで。
「ん〜。おいし〜」
「そう。それはよかったわ」
決してB子が作ったわよけではないが、そのパンをA子がおいしそうに食べるのを見て、B子が微笑みます。
このA子の笑顔を見るためだったら、いつだって購買に買い出しにいってきてもいいかなとB子は思ったそうです。
「ん?口ついてるよ?」
A子の顔を見てボーッとしていたのか、いつの間にかB子の口にはパンカスがついていました。
「ペロッ」
それを見つけたA子はなんと、舌を使って舐めとりました。
「なっ、なっ、なっ、なっ!!?」
事の事態を頭で処理したB子の顔はみるみる赤く染まっていきます。
しかし当のA子が全く気にした様子を見せていなかったので、B子もなんとか何気ない雰囲気を出して食事を始めたのでした。
そのためか、注意力を散漫していたため、A子の恥ずかしそうに口を押さえる仕草はみれなかったようです。




