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二人の世界  作者: 降木 星矢
学校編
27/100

昼食

「買ってきたわよ」

 そう言ってパンが入った袋を持ってきたのはB子だった。

 どうやらA子にお願いされて、購買で昼食のパンを買ってきたようだった。

 現在の場所は屋上。

 鍵が閉まっておらず自由に入ることが出来る場所であり、人が全くいないところである。

 二人にとって、いつしかこの場所はお気に入りの場所になったようだ。

「はい」

 B子がA子の隣にレジ袋を起きます。

「ありがと〜」

 A子は袋の中から自分のほしいパンを選びます。

「じゃあ私はっと……」

 そうして残りのパンをB子が選びます。

 ここですごいことに、二人がほしいパンが全くかぶらないということです。

 まるでカップルのよう、いや、熟年夫婦とまで言うような気の合いようで。

「ん〜。おいし〜」

「そう。それはよかったわ」

 決してB子が作ったわよけではないが、そのパンをA子がおいしそうに食べるのを見て、B子が微笑みます。

 このA子の笑顔を見るためだったら、いつだって購買に買い出しにいってきてもいいかなとB子は思ったそうです。

「ん?口ついてるよ?」

 A子の顔を見てボーッとしていたのか、いつの間にかB子の口にはパンカスがついていました。


「ペロッ」


 それを見つけたA子はなんと、舌を使って舐めとりました。

「なっ、なっ、なっ、なっ!!?」

 事の事態を頭で処理したB子の顔はみるみる赤く染まっていきます。

 しかし当のA子が全く気にした様子を見せていなかったので、B子もなんとか何気ない雰囲気を出して食事を始めたのでした。

 そのためか、注意力を散漫していたため、A子の恥ずかしそうに口を押さえる仕草はみれなかったようです。

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