落とし物
「――ん?これなんだろ?」
A子が廊下が何かを見つけたようです。
「ん?どうしたの?」
続いてB子がそれに気付いてA子に近づいていきます。
「これ落とし物かな?」
そういってA子が拾った物は、ピンク色の消しゴムだった。
「……可愛い……」
それを見たB子がボソリと呟きます。
「ん?何か言った?」
「い、いやなんでもないっ!」
幸いA子には聞こえていなかったようで、B子は慌てて首を振ります。
少し顔が赤くなっているようですが、それもA子には気付かれなかったようですね。
「そ、それでその消しゴムがどうしたのよ」
おっ、B子さんが上手く話しをそらしました。
「いや、ここに落ちてたから落とし物かなって」
「落とし物ね……」
そもそもこんな世界に落とし物をする人が、自分の目の前にいる人以外いるのか。とB子は考えてしまってます。
「じゃあ落とし物ボックスにでも届けようか」
「あ、待って!」
A子が足を進めたので、B子も追いかけるように足を進めます。
相変わらずこの二人はいつもの一緒にいないと気が済まないんですかね。
「……今度」
「え?」
そんな時A子がなにやら呟きます。
「今度、これより可愛いピンクの消しゴムプレゼントしてあげるね」
「えっ?」
A子のその呟きにB子は一瞬で顔を真っ赤に染めます。
どうやら先ほどのB子の呟きが聞こえていたみたいですね。
でもなんというか……A子はかなりの策士ですね。
「べっ、別にいいわよっ!」
恥ずかしいからかB子はすぐに拒否します。
「え〜?本当はほしいくせに〜」
A子が続いてからかうように言ってきます。
「ほ、ほしくないし〜」
「ほんと〜?」
「ほんとよっ!」
とこんな感じで、二人はずっと同じような会話を続けていました。
ほんと、飽きないんですかね?




