サボり1
「授業が始まったね〜」
「そうね」
今日もいつも通りチャイムがなり、人形達が教室に出現すると共に授業が始まりました。
しかしそれは授業ではなく授業のようなもの、です。たた人形が出現するだけのそれは授業と呼べるものではありませんでした。
だから当然二人はいつも寝ているだけでしたが、今日はとうとう寝ることも飽きてしまったようです。
「――サボろっか」
「え?」
そんな中、A子が授業をサボることを提案します。
しかしB子は今まで授業というものをサボったことがないので、サボるという行為にとても後ろめたい気持ちがあるようです。
確かに気持ちは分かるかもしれませんが、この世界でそんなことを気にしては生きていけません。
「よし、じゃあこっそり抜け出そう」
「えっ、こっ、こっそり?」
「そう。こっそり」
これまたA子が何かいたずらを思いついたような顔をしています。
「じゃあ行くよ」
「ちょっ、んっ……!」
声をあげそうになったB子の口をA子が塞ぎます。
こっそり行くのだから声をあげてはだめだとかそういう理由なのでしょう。
とにかくA子は楽しそうにしています。
「……よし、じゃあ私についてきて」
そう行ってA子は、B子を自分の体にくっつけさせます。
こっそり抜け出すわけなのですから、見つからないようにしているようですが、B子は顔を真っ赤にして口をパクパクしていますね。はい、とてもかわいいです。
そうして二人はそのまま教室の背後をしゃがんで進みながら抜け出すことに成功したようです。




