放課後
キーンコーンカーンコーン。
学校の建物に反響するようにチャイムが鳴り響く。
「これでやっと学校が終わったわね」
「そうだね〜」
二人は席についてまま呟く。
授業が終わったからか、周りでは、人の形をしていたものが一斉に消える。
「うわっ、気持ち悪いっ」
それをみてB子は眉を潜める。
まぁ、確かにスライムみたいにドロドロと溶けていく様は気持ち悪いです。
「――そんなことより、これからどうする〜?」
「そんなことって……。まぁ、とりあえず帰宅するんじゃない?」
と疑問を浮かべるB子。
まぁ、そうですね。この世界に家なんてないですから、帰宅といってもどこに帰ればいいか分かりません。
一応外を確認しても、家どころか建物一つも建っていませんしね。
「――ねぇ、放課後の教室ってなんかいいね」
机に体を預け、顔だけをB子に向けて、A子は呟きます。
「ま、まぁ、そうね……」
ここでB子はA子と二人きりという状況で妙な緊張を味わいます。
かといって、この世界は二人きりなので今更という感じでしょうが、人形が消え、放課後の教室、というシチュエーションから緊張でもしているようです。
放課後の教室って、確かに何か起こりそうなイメージがありますしね。
「私、あなたと一緒になれてよかった」
なんとなく、A子の顔が赤くなっているように感じます。
その反面、B子の顔は誰が見ても赤くなっています。
きっとA子の告白めいた言葉を聞いてしまったせいなのでしょう。
「――わ、私だってそう思ってるわよ」
それだけ言って、B子はとうとう恥ずかしさが限界まで来たのか、A子から顔を隠すように机に寝そべります。
そのせいもあってB子は、
「っ!」
A子の顔が赤くなっているのを見れなかったようです。




