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二人の世界  作者: 降木 星矢
純白世界編
16/100

写真

「ねぇねぇ。写真撮ろ〜」

 A子さん。今度はカメラを片手に持っています。

 こんな何もない空間で…………などとは、もう誰もツッコまないことでしょう。

「なんで写真なんか……」

 B子は写真が嫌いなのでしょうか、それともA子と撮るのが恥ずかしいのでしょうか、すぐさま拒否します。

 こんな美少女と一緒に写真を撮るなんて、きっと全世界の男がすぐさま快諾するでしょうに、B子は渋っています。

 全く羨ましい限りです。

「はい、じゃあ行くよ〜」

 しかし流石はA子さん。B子が拒否をしたというのに、すぐさま写真を撮る準備をしています。

「だ、だから私は撮らないってば!」

 なんて抵抗するB子ですが、そこまで強く拒絶はしていません。

 ほんとツンデレさんですね。

 それが分かっているのか、A子はぐいぐいいきます。

「ちょ、ちょっと近いって!もうちょっと離れてから撮りなさいよっ!」

 今度がA子が接近したことに文句を言い始めるB子さん。もう写真を撮ることは拒否しないんですね。はいはい、ツンデレツンデレ。

「はい。じゃあ行くよ〜」

 しかもA子はまたもや、B子の意見を無視して離れぬまま写真を撮り始めようとします。

 でももうB子は何も言うことはありませんでした。

 ちゃっかりA子の肩に手を回している始末ですから。

「はい、チーズ!」

 A子が合図を出すと同時に、カチャッ、という音と共にシャッターが切られます。

 写真を無事撮り終わると、A子は自然とB子から離れていきます。

「あっ……」

 B子は無意識のまま、ほんの小さな声で、A子には聞こえない程小さく声をあげます。

 ほんと、そんなに一緒にいたかったら、常に一緒にいてもいいんですよ、B子さん?

「はい、じゃあ写真渡しておくね!」

 そう言ってB子はA子から写真を受け取ります。

「ま、まぁ、大事にしておくわよっ!」

 少し顔を染めながらB子は大事そうに、写真をポケットに入れました。

 そしてA子さんはというと、その日から数日は一度も写真を手から離さなかったそうです。

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