入れ替わり
「ふぅあ〜…………」
早朝。珍しくA子がB子より先に目が覚める。
いつもはB子が先に起きてA子を起こすのですが、珍しいですね。一体どうしたんでしょうか?
なんて思いながら見守っていると、なにやらA子がB子の顔をのぞき込んでいます。
B子の顔に何かついているのでしょうか?
と思っていると、
「えっーー!!!?」
突然A子が大声をあげます。
「もぉ〜……朝からうるさいよ……」
A子の悲鳴によってB子が目を擦りながら起きます。
未だにA子は口を大きく開けてB子を見つめている。
そんなA子にB子はいつものように怪訝な目を向ける……わけではなく、ポカンと口を開けます。
「……もしかして私達入れ替わってる?」
「…………そうみたい」
どうやら、B子かA子に、A子がB子に入れ替わってしまったようなのです。
いや、ほんと、この世界はなんでもありなんですね。
「ちょーっと、状況を整理させて!」
A子(以下B子と呼ぶ)は手で頭を抑えて頭を働かせます。
「いや、すごいね〜。やっぱりこっちの方がオッパイ大きい!」
しかしB子(以下A子と呼ぶ)はそんなA子を横目にB子の体の胸を揉み始める。
「ちょ、ちょっと何してるのよっ!?」
それを見たB子はすぐさまA子を取り押さえる。
「人の胸勝手に触らないでくれる!?」
確かに、勝手に自分の体をいじられたら誰だっていい気はしないでしょう。
特に女の子であれば当然です。
しかしこれまた当然のことながらA子にはそんな普通は存在しません。
「じゃあそっちも私の体好きに触っていいよ?」
「えっ?――ってそんな事するわけないでしょ!」
B子は顔を真っ赤にして否定する。
結局、入れ替わりは次の日になると元通りになっていた。
その事に気づいたB子は、次の日はどことなく気分が落ち込んでいて口数が少なかったのだった。




