表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キスさせてくれませんか・・・? お兄ちゃん  作者: 赤屋 颯妃
第1話 巡り合わせ
9/17

雅のことを話す中の人たちと考えたくないもしもの話


改めて玄関に戻り、靴をそろえて部屋に戻って荷物を置く。




(世話って、結局家事だろう?

なぜ雅がそんな召使のようなことをしなければならないのだ)


(都合よく利用されてるだけだろ、どう見たって。

謝っていたが、建前だ)


翡翠と慧太さんが言った。


(そうですわよ!

第一、そちらの世話をするなら、あなたはどこに住むんですの?

男だらけのところにいくなんて、わたくしはごめんですわ!)


いや、そこで生活するのは私なんだけど・・・。


そんなこと言い出したら、私が着替えたりするとき中に入ってるみんな、男たちはどうなるの?って話だし。


(・・・利用・・は少し嫌です・・・)


峰藤まで・・・。


(うーん・・・なんか嫌な予感しかしなーい)


(俺はお前が決めたことだから、家族だし、

別にいいと思うけど、一緒に住むって言うのはちょっといくらなんでもな・・・)


(兄弟だから平気とか思ってんなら後で痛い目見るぞ、男は獣だからな)


ショートまで・・・。


(母親にまでやめておいた方がいい、自分勝手と言われるほどの人間たちだ、

ひどいことをされる可能性だってある、

やめておいた方がいい)


(・・・男の人・・・には・・勝てません・・・)


・・・・。


「忠告はありがたく聞いておくけど、利用されてるとか、そういうのは違うんじゃないのかな。


私は家族だと思ってるから引き受けたし、結局は心持次第だと思うよ。


一緒に住むかどうかは、まだわからないけど・・そこはお父さんと話して決める。


なるべく、みんなにも嫌な思いをさせないように努力するから」


(ちっ、

人の話を聞け!)


ショートにだけは言われたくないなぁ。


(・・はぁ・・・いざとなったら、俺が出て行けばどうにかなるか)


慧太さん・・助かります。


(きちんと、話し合うんだぞ)


(雅は自分をかいかぶりすぎですわ!あなたはただの女の子ですのよ!?)


いちいち声が大きいよ、サファイア。まぁ、力の面ではそうかもだけど、ただの女の子では・・ないよね、みんなが体の中にいるんだし。


(まーさすがに雅が犯されるなんてことになったら大変だし、俺も協力するよ~)


っ・・・!?


「アクア!!」


何が犯される、なの!


っていうか、みんな今日の朝言ってたことと今言ってることすごく矛盾してるんだけど。


(男に犯される気分を体験したくはない。


我も協力しよう)


いや、いやいや!!

妙なところで団結しないで!?

っていうか、女の私の体に入っておいていまさらそれいう!?


「いざとなったら完全にシャットアウトしちゃえばいいじゃん、

できないことはないんでしょ?」


はぁ、とため息をつきながら言うと


(見捨てろっていうのか!?)


と次は斗真が大声を出した。


「・・うるさいなぁ、もう・・・。


そうじゃないでしょ、私がもしも二十歳すぎて大人になって結婚して子供作ろうかって話になったらって話」


もう・・なんかみんなと話してると恥ずかしさとか吹っ飛ぶよ。


(えぇ、作るの!?)


「アクア敏感に反応しすぎ・・・そういうこともあるでしょ、ってあくまで可能性の話!」


(・・ふーん・・・)


何その含みのある言い方は・・・。


(・・・自分は嫌です・・・)


・・峰藤・・・・。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ