第二章 13話
今日も何とか投稿出来た。
出来れば明日も投稿したいですがどうなるか・・・。
やはり、毎日投稿と言っておきながら突然の連載停止は読者様に申し訳ない事をしてしまいました。
読まなくなった人少なからずいます。
ですが全部自分の責任の為、これからそんなことのないように何とか不定期ですが完結目指して頑張りたいと思います。
未だに読んでくださっている読者の皆さま、これからもよろしくお願いいたします。
目が覚めると知らないテントで横になっていた。
起き上がると体の痛みは全く感じられない、俺は夜魔法の暴走でビルの100階程度まで吹き飛んだはず・・・。
上手く受け止められたとしても俺も受け止めた側も骨が無事ではないだろう。
あんな高い処でから落下して無事に助かるはずはない、俺は飛行石なんて持ってないし、この世界には天空の城なんてないのだ。
「此処はあの世か?」
「こんなテントが天国だったら一瞬で魂が溢れてしまうよ、まぁ君が天使さんならあの世って言葉は間違ってはないかもしれないね」
俺が変な事を呟いた時、返答が返ってきた。
テントの入り口からその男の声は聞こえた。
「天使さん、体の具合は大丈夫かい?」
「あぁ、ありがとう怪我ひとつ無く無事だよ、君が俺を助けてくれたのかな」
「そうだね、結構驚いたよ、ちょうど寝ようと思っていたら大きな魔力の反応があって、確認しにテントから出たら人が空から降ってくるんだからね」
「そうか、最後に何とか魔法を放ってなかったら俺は木に串刺しになっていたのかもしれないのか・・・」
俺はその事を想像し体が震えた、旅に出て10日で修業中の魔法暴発で死ぬなんてマヌケすぎるし最悪だ。
これからはもっと安全性に気を付けなければいけないといけない。
俺はテントの外に出て男にもう一度お礼を言い、一番気になっていた事をその男に聞く。
「助けていただき本当にありがとうございます、ところで俺は相当な勢いで落下したと思うのですがどうやって無傷で助けていただいたのでしょうか?」
「うん?それは魔法に決まっているじゃないか、こんな体で君を受け止めたら腕が取れてしまうよ」
その男は笑いながら自分の手を振る、男は170cmくらいで体はやせ気味だった。
男の服装はただの村人同然だった、魔法使いが好んで着るローブも、戦士の鎧も一切ない、ただの布を巻いたような少し汚れた服装だった。
ただ、一つ村人とは違うのはその手には杖と思われる木の棒が握られていた。
俺はその男の事を少し観察していたが、自己紹介をすることを忘れていた事に気が付き慌てて自分の事を話す。
「すみません、まだ自分の事を話していませんでしたね、俺は黒野迅って言います、今はちょっと旅に出ていて、魔法を勉強するためにウェザンドに向かっていた途中だったんですが、道に迷って・・・更に特訓中の魔法の暴発で此処まで飛んできてしまいました」
「いろいろ大変だったんだね、天使君」
「・・・あの俺は天使じゃなくて黒野ですよ?」
「いやぁでも君は空から飛んできたしね、天使君と呼ばせてもらうよ」
「はぁそうですか・・・」
「うん、それと天使君もやはり魔法使いだったんだね、なら名前はあまり明かさない方がいいよ、名前による呪いに近い魔法も存在するからね、名乗るなら偽名や、愛称だけにしないとね」
その男は朝食の準備を始めながら言葉を続ける。
「まぁ君はまだ魔法使いに成りたてみたいだね、なら私も自己紹介させてもらおうかな、私の名前はロイエンディフィール・エン・ロイエッソだよ、ロイドとでも呼んでくれ」
俺は時間が止まった様にそこに立ちつくした。
ロイド・・・、それは俺が日本に居たころ一番好きだった主人公。
ロイエンディフィール・エン・ロイエッソは第二章の主人公だった。
小さな村で育った彼は農民として毎日を過ごしていた。
皆にロイドと呼ばれていた彼は、毎日両親の手伝いをしながら村の子供たちと一緒に遊んだりしていた。
その生活が変わるのはロイドが17歳の時だった。
ロイドはちょうど村人の恋人と結婚をして農民としてのんびりと生活を始めようとしていた頃、一人の魔法使いが現れたのだ。
この世界の魔法使いはあまり良い身分ではなかった。
なぜ身分が低いのかは世界の遥か昔、この世界に魔法というものが定義されていなかった時代に遡る。
魔法は、誰にでも使えるものではなく、本の文字を読める事が必要で、人間の持つ魔力は人により異なるのだ、魔法を覚えても中には火の粉を出す事も不可能な人間も少なくない。
そのため、魔法を扱えるものは、文字が読めて勉学もでき魔力の持つ者に限られた。
魔法使いが確立された当初は魔法使いは学者として尊敬の対象だった。
魔法使いは様々な魔法を使い町を切り開き、繁栄させて人々の生活を豊かにした。
だがその時代はずっとは続かなかった、魔法使いを目指したが魔力の少ない者達や、勉学の出来ない者達が魔法使い対して僻みや妬みが生まれたのだ。
その感情は少しずつ渦を巻きながら大きくなり、ついに魔法使いに攻撃を始めた。
攻撃したその中には魔法を使えなかった貴族や、富裕層までに及び被害は拡大した。
魔法使いが世界に広まり10年以上が立った時、ついに魔女狩りという言葉が一つの国で生まれた。
その国は魔法使いが少ない国だった、魔法の繁栄が無いその国は魔法使いは嫉妬の対象でしか無かったのだ。
その国は一斉に魔法使いを捉え、呪われたものとして死罪を言い渡しその日うちに民衆の前で断頭されたのだった。
その反響は大きく様々な国で魔法使いを名乗るものが弾圧されていった。
だが、魔法使いも黙ってはいなかった、魔法は大きな力を持っていた、大人が数人一気に襲いかかっても抵抗できる力すらある。
そして、新しい事件が起きた、魔法使いが捉えようとした者達を大量に殺害したのだ。
その時、既に魔法使いと魔法を使えない者の間に恐怖や憤怒で大きな溝が生まれたのだ。
魔法使いたちは結託し、弾圧を避けるように寄り添い一つの国が生まれた。
それが魔法使いの集まる唯一の国ウェザンドだった。
戦争は行われなかった、魔法使いは学者が多かったのだ、争いを好むものは少なく武器を持つ前に盾を持ったのだ。
魔法使いの国は魔法で直ぐに大きな繁栄をして、大きな防壁を築きあげた要塞の形をした大きな国になり、それにより他国の弾圧を阻止し、侵入不可能にさせた防壁は戦争を防いだのだ。
その国は他国との交流を極力遮断し、魔法を覚えたいものや、魔法を使える様なったものを迎え入れた。
そして、長い年月は、魔法使いとそうでない者の溝を少しずつだが埋めていった。
そうして魔法使いは国から出る事も出来るような世界になったのだった。
こうして魔法使いの身分はあまり高くはないが、他国に移り住む事も出来るようになった時、その村に訪れた魔法使いがロイドの人生を大きく変えたのだった。
今回は異世界の魔法事情を説明させていただきました。
黒野君も実はあまり良い目で見られていないのです。
ですが忠則君のおかげであまり気にすることなく居られるのですね。
そういう話も本編に入れたかったのですが、タイミングが合わずここで紹介させていただきます。
黒野君が強くなるのはもう少し先になるのかな・・・。




