第二章 09話
「では、これで会議を終了します」
俺はそう締めくくって日が沈むまで続いた会議が終了した。
その日は、明日に向けて準備だけして、ベッドにもぐった。
「さて、動くか・・・」
次の日、俺は朝早く起きて行動を起こす。
まず、依頼を請け負ったはずのグループの居るはずの馬小屋に向かう。
「君達だね、これからリーディアに向かってくれるのは」
「はい、黒野さん朝から俺達の為に此処まで来てくれたのですか?」
「あぁ、今リーディアは危険な状況だ、君達の能力は評価するが、相手が未だにどんな存在か分からない、十分に気を付けてくれ、誰も死ぬな」
「はい、絶対に死にません!」
グループの隊長は俺にしっかりとした声で告げた。
握手を交わし、もう一つのグループの隊長とも握手をする
「私たちなら此処からリーディアまで往復で10日掛かりません、その間に黒野さんも頑張ってください」
「あぁ絶対にこの国に手を出させないように頑張るさ」
そうして2つのグループはリーディアに向かった。
俺は次の場所に向かう。
「朝早くすまない、昨日約束した黒野だ、起きてるか?」
「あ、すみません、今開けますのでちょっと待ってください」
俺はドアの前で少しの間待つとごめんなさいと女性の声と同時にドアが開く。
女性の声は佐藤妹、咲子だ、兄を起こしていたのだろう。
「すみません、馬鹿兄が起きるのが遅くて・・・」
「いいさ、俺がこんなに早く来たのが悪い、まぁ時間は取らせないから、少しの間だけ俺の話を聞いてくれ」
「「はい」」
寝ぼけていた佐藤兄も俺の真剣な声で目が覚めたのだろう、あかりと同時にしっかりした声で返事をした。
「ひとつ二人の旅の事で修正させて欲しい事があるんだ、本当は2人には様々な場所に行ってもらいたいのだが状況が変わった、最初の目的地と会って欲しい人物がいる」
俺は昨日から考えていた事を二人に告げる。
「此処からどれ位の道のりになるか分から無いが、この世界の一番の巨大都市のアイディークに向かってくれ、そこで商人のイディアに接触してくれ、そして俺達の事を全て話し、仲間になってもらうよう頼むんだ、様々な情報と金になる事をアピールしてくれ」
「商人のイディアか・・・」
「仲間に出来るかしら・・・」
2人が悩むのも無理はないだろう、商人のイディアは小説の主人公の一人だ。
巨大都市に住む商人の子供だった彼は父の才能を超えその巨大都市の最上位に君臨する商人になるはずなのだ。
だが、イディアは商人であり、あまり良い性格とは言えない、物事の損得を重視した考えで様々な人達に恨みを買うのも日常茶飯事だった。
「まぁ難しかったら仕方ないが俺等の知っているイディアを全てを話して歴史を変えるんだ、商人はあまり良いエンディングでは無かったからな」
「そうですね、その方法がありますが、出来れば使いたくないです・・・」
「そこら辺は頑張ってくれ、後、期限は最低で半年だ、それ以上時間が掛かると思ったら何とかして連絡してくれ、今俺が想像している事が現実になってしまったら、商人との関係はとても重要になる」
時間はあまりなかった、今考えれる物を全て動かさないと待っているのはリーディアの独裁国家の一部になってしまうと言う残酷なエンディングになってしまうかもしれない。
それだけは絶対に避けなければいけない、俺はこの国とこの国の姫、レイラを守らないといけない、いや、絶対に守る。
「これは2人にしか頼めない、どうにかしてマリアの時のようにこの国に連れて来てくれ」「「はい!」」
そして俺はよろしく頼むと最後に一言言って佐藤兄妹の部屋を出る。
俺は、次の場所に向かう。
「おはようございますご主人様、今日はこのような場所まで何の用事でしょう?」
「あぁ、メイド候補は決まったかと思ってね」
俺はマリアの挨拶に答える、此処では残酷な報告をしなければならない。
「はい、メイド候補はだいたい決まりました、ギルドのお屋敷に必要な数の15人です」
そう言ってマリアはその15人を俺の下まで呼んだ。
「あぁ君達がこれから俺達のギルドで働くんだね、よろしく頼むよ」
「「「「はい、ご主人様」」」」
「じゃあマリア、この子達をちょっと別の場所に行かせてくれないか、残りの子達と少し話がしたいんだ」
「はい、かしこまりました、ご主人様」
マリアはメイド候補の元奴隷達と共に別の場所に移動した。
「さて、君達は生きたいか?」
俺は心を抑えつける、無情になるのはとても辛い、だが此処で自分に負けたらその先に未来はない、こうして俺は元奴隷たちに残酷な命令をする。




