表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イン・ザ・ファンタジーノベル  作者: kurora
番外章1 ~様々な視点で~
33/47

番外章~レイラ編下~

長い間番外章を引っ張ってしまって申し訳ございません。

これで最後になります。


今、頑張って第二章を執筆中ですが、なかなか進みません・・・

ですが何とか毎日投稿は続けたいと思っておりますので、読者の皆様お付き合いお願いいたします。

私は、いつも嫌いな社長や社員が来るときに隠れていた、柱の陰で私側からしか見えない場所でお父様を見ていました。

お父様はいつものように王の椅子に座り、お父様が呼んだギルドの一人を待っていました。


その男性は直にやって来ました。

時間より少し早めにやってきた男性は大きなギルドマスターでは無く、魔法使いらしいローブを身にまとった男性でした。


「お初目にかかります、副ギルドマスターの黒野と申します」


その男性は前、一度だけギルドで会ったことのある3人組の一人だったのです。

私は、最初からあの大きな男性が来るとは思っていなかったので、驚きはしなかったのですが、問題はその後でした。

黒野という男はここにギルドを作った理由を明かしたのです。

最初からこの国の奴隷会社を潰すつもりだったのです。

そのために我が国の王に会うため、間接的に奴隷会社を攻撃し国に認識させていたと言う事でした。


そして黒野という男性は、国直属の騎士になりたいと要求し、騎士として国の問題になっている奴隷会社を殲滅すると言ったのです。

騎士としてなら、ある程度、国の為として独自の考えで動く事が出来るのです。

それなら、国が奴隷会社と決めた条約違反にもならず、合法的に殲滅する事が出来るのでした。


私はお父様と黒野という男性の2人の会話を驚きながらも静かに聞いておりました。

お父様は、1ヶ月後に国の目に見える繁栄を条件として今回の対談は終わりました。

お父様は、半信半疑で条件を呑んでおりましたが、私は、それが可能な事を分かっておりました。

黒野という男性は全て計画通りに進んでいるのだろうか、ギルド結成から半年も経たずにお父様との対談をするほどまでに成長し、更に後1ヶ月で騎士にまでなろうとしていたのです。


私は、黒野という男性の考えが全く分かりませんでした。

奴隷会社の殲滅は私やお父様、更には国民の願いでもありました、このような形で無くなるのなら願っても無い事ですが、何が目的か分からないあの男性の事を考えると不安が少し残ったのです。


お父様との対談から数日後、ギルドに行くと様々な事が変わっていました。

まず、いつも不在だったギルドマスターの忠則、副ギルドマスターのあかり、黒野の3名がギルドで様々な作業に追われていました。


ギルドマスターは、数十人の少年戦士達を集め、警備、警護、などの指示を行い、国の治安を守る為に説明、行動を起こしていました。

副ギルドマスターの女性、あかりは、ギルドに入る女性メンバーを集め、売り子や調理担当、レシピの作成、様々など国の発展になる私も始めてみる様々な料理を創作し、国の名物として売る計画を実行していました。

もう一人の副ギルドマスター黒野は、何か良く分からない道具を作っていたり、この国とその周りの地図を机いっぱいに広げ、受付の平田と数人で様々な議論を交わし、何かを決めていたり、他国から来た商人をギルドに呼び様々な交渉を行っておりました。

その様子を見て、私は確信しました、この人達はこの国を本当に良くしようと思っているのだと、未だに何故ここまでしてくれているのか分かりませんが不安は消えていました。


1ヶ月後、お父様は驚きを隠しきれていませんでした。

たった1ヶ月で国の活気が変わり、盗難被害や傷害事件の報告が1割以下に減ったりしたのです。

直にお父様はまた黒野さんを呼びました。

そしてお父様は、黒野さんを騎士として歓迎したのでした。

その時、私の疑問を代わりにお父様が聞いてくれました。


「なぜこの国を助けようとする、あれは一筋縄ではいかないのだぞ」

「いえ、最初は国を助けるつもりはありませんでしたよ、私達は、あれを潰すことだけを考えていましたから、その結果この国が助かるだけなのです」

「なぜそこまで執着するのじゃ?」


黒野さんは笑っていました、ですが私は初めてこのギルドに恐怖を覚えたのです。


「私の仲間を奴隷にしようと企てたのです、それは私達を怒らせるのに十分な行為です」


その笑顔には、不の感情が渦巻いていました。

そして、奴隷会社のあり方一つでこの国すら潰されてしまう可能性があった事に私は身体が震えあがったのです。


「大丈夫なのかしらお父様」


私は、黒野さんの笑顔に戸惑い、黒野さんが居なくなった後お父様にそう言ったのです。


「あぁ、レイラか、あの男はやってくれるだろう、だが、不安なのはこの後だろう、この国の味方になってくれるのなら大きな利益だが・・・」


お父様は私の言葉に少し勘違いをして答えていた。


「でも、私はそんな悪い人には見えなかったわよ、あの社長より100倍ましだわ」


私は、何故か黒野さんの肩を持っていたのでした。

そして、社長の事を思い出して気分が悪くなり、自室に戻ったのです。




そして、国がギルドを騎士として認め、たった数日後に、この国が望んでいた、奴隷会社の崩壊が実現したのでした。

奴隷会社の崩壊は、国民を湧かせました、一気に新しく出来た騎士を称賛し、国の生きる象徴になったのです、奴隷会社で起こった様々な問題も速やかに解決に向け騎士として動き出していました。

その動きは既に準備されていた様な行動力で事が大きくなる前に次々と処理して言ったのです。


私は、未だに顔と姿と身分を隠していましたがギルドの何人かと仲良くなっておりました。

ですが、いつも忙しいギルドマスター達の3人とは挨拶すら交わした事がありませんでした、私は同年代だと思われるあの3人組と話したい、仲良くなりたいという思いが強くなっておりました。

あの3人は、とても仲間思いで、絆を大切にしていました。

今思うと、珍しくは無いですが、全員が髪と目が黒く、同じ民族なのだと思ったのです。

私は、仲間の為に立ちあがり、奴隷になる者達を助け、更にそのような被害をもう起させない為にここまでやる事が出来る力に、私とは違う何かを持っているのではないかと思ったのです。


そして更に数日が経ち、城で歓迎パーティーが開かれることになりました。

いつも苦手な人達の集まり好きになれなかったパーティーですが、今回だけは違いました。

騎士としてマントを羽織った見知った少年少女達がいて私を楽しくさせました。

お父様の簡単に言葉にパーティーが初まったのです。

様々な料理が運ばれ、音楽が響き、少年達の笑い声でいつもと違うパーティーでした。

私は、ここで、知り合いの少年少女に招待を明かして、驚きながらも私を快く受け入れ、私を歓迎してくれたのです。

受付の平田さんとも会話をして、苦手な貴族の人達と離れ、楽しい時間を過ごしていました。

そして、久しぶりに沢山の会話をし、沢山笑い、少し疲れてしまった私は裏庭に出て少し風に当ろうと思ったのでした。




・・・そこには先客がいました。

最初は蹲っているので誰かわかりませんでした。

気分が悪くなったのかと思い近づくと、聞いた事のある声でした。

その声は弱々しく、嗚咽混じりに呟くのでした。

月の照らされた噴水で自分の弱さを嘆くその男性は、ただの人間でした。

私達を救った英雄は、ただの人間でした、特別な力など無く、ただ仲間の為に頑張ってきた人間でした。

私は胸が熱くなりました、仲間の為に奴隷商人と戦い、ギルドを作り奴隷会社に立ち向かいお父様とも怯まず対談し、騎士として勝ち続けたこの男性は私と全く変わらない、自分の弱さを隠し、強くあり続けようとする普通の人間だったのです。


私は、勝手に話しかけていました。

男性は驚きを隠せず涙を隠すために噴水に顔を埋め、顔を洗っていました。

ただ話を続けたかった私は突然現れた私に混乱している男性に静かに話しかけていました。

その男性は混乱して逃げ出そうとしていました。

私は反射的に男性の手を掴みました、初めてお父様以外の手を私から掴んだのです。


「ねぇ、私は貴方と話をしたいの、貴方と言う人間を知りたいの」


それが、私の本当の物語の始まりでした。


多分、分かって頂いたと思いますが、一生の最終話の黒野君の相手でしたという話です。


予想以上に長くなってしまいましたがこれで番外章は終わります。

第二章もお付き合いよろしくお願いいたします。


それと、レイラさんの口調を少し修正させていただきます。

執筆中イメージが変わってしまい性格の修正と共に口調も修正しました。

大変申し訳ございません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ