番外章~メイド編下~
「私はさすらいの旅人メイドです、名前はまだありません、主となるものに付けて貰いたいと思っております」
「はい、俺達はある理由であなたの事を知っております、貴方を呼んだのは俺です」
3人の中の大きく無い方の男が私に話しけてきました。
「自己紹介が先ですね、私は黒野迅です、そこに居る大きな男は田中忠則、その隣の女性が宮本あかりです、一応、私達が貴方の主になりますが、ギルドマスターの忠則がここの主だと思ってくださって結構です」
「そうですか、この大きな方が、ギルドマスターですね」
その大きな男は私の体重以上の重さがあるだろう大きな大剣を軽々背負っている、相当な手誰なのでしょう。
だが、私はまだこの3人を主に決めたわけではありません、ある疑問を解決しない事には私は決心がつかないでしょう。
「ご主人様になるかもしれない方に申し訳ないのですが質問を一つしてよろしいですか?」
「あぁ、多分何故この国に私達がギルドを設けたということでしょうか」
「はい、近いですね、ここは奴隷の国だったはずです、ですが私が佐藤兄妹の話を聞く限り、このギルドは奴隷を全く許容しないと言っていました、これは矛盾にはなりませんか?」
この質問に私は納得のいく答えが返ってこなければ残念ながら3人を主と言う事は認められないだろうと考えました、だがそんな迷いは直に打ち破られたのです。
「そうですね、その疑問は正解です、奴隷制度を許容しない私達のギルドがこの国にあるのは不自然ですよね、ですが、それはここ最近で覆されました、ここは奴隷の国では無くなったのです」
「奴隷の国では無いとは?」
「はい、まずこの私達のギルドの拠点となる場所は、つい先日まで奴隷会社でした」
「!!!」
今、この男はなんと言った?奴隷会社だった?この国は奴隷会社がある事によって機能していた国ではなかったのでは?
「驚くのは無理が無いでしょう、私達は貴方を佐藤兄妹に探して貰っている間に様々な政策をこの国で行い、奴隷会社に頼ることなくこの国を機能させることを成功させました」
「私を探している間に?」
「はい、約4ヵ月の間に政策を開始して、更に奴隷会社を摘発する事を成功させたのです」
「では、もうここは奴隷を商売にする国ではありません、さらに言えば奴隷を受け付けない国になったと言えるでしょう」
私は想像以上の答えに驚きを隠せませんでした、何処の国にだって奴隷制度を快く思わない人間はいましたが、それを言葉にするも何も行動を起こすという事をした人は私が知る限り誰一人しりません。
だがこの男はそれを有言実行したのでした、私はこの男性と、このギルドに興味を持ち始めていた。
「この話を聞いてもうお分かりでしょうが、私達のギルドはまだ発展途上で拠点もこの有り様です、貴方がお仕えする様な場所にはなっておりません、ですが、この拠点を出来るだけ早く改装工事を終えて、この場所をギルドの拠点と騎士達の寝床として利用したいと思っております、そのためにも貴方の力が必要なのです」
男性は一気に説明をして、私にお願いをしたのです。
「私は、この拠点が本格的に機能するまでの間何をすればいいのでしょうか?」
「貴方がこのギルドに仕えて頂けるのでしたら、まずして頂きたい事があります、まずこのギルドが機能するまでの間、この国の城のメイドとして仕えて頂きたいのです、そして、私達が引き取った全ての奴隷にメイドとしての素質があるかの選別、そして教育をしてほしいのです」
その男は、私をどれだけ評価しているのでしょうか、この話を聞く限り、私をメイドという者として以上の期待をしているのではないでしょうか、それにこの国の城にまで通じていたと言う言葉まであったのです、私は既にこのギルドに引き付けられていました、このギルドがどのようにこの国を発展させるのでしょうか、更に私の主となるものがどれだけの力を持っているのでしょうか。
私が、そんな事を考えていると男が言葉を続けていました。
「どうでしょう、私達のギルドにメイドとして仕えてはくださらないでしょうか?」
そしてその言葉を聞いて私は決心し、その問いに答えました。
「では、ギルドマスターの忠則様、私に名前を付けて頂けないでしょうか?」
「おう、もう既にあんたの名前は決まっているぜ、メイドと言えばマリアだ!」
「マリアですか、良い名前ですではご主人様これから私はこの国のメイドとして少しの間使えさせていただきます」
そして、私はこのギルドのメイド長としてこれから起きる様々な出来事を目撃することになるのでした。
もう少しの間だけ番外編が続きます。




