第一章 21話
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「久しぶりに戻って来たわね」
「あぁデリルには数日しか居なかったが懐かしく感じるな」
デリルの門を抜けた後、あかりと忠則が話していた。
そう、俺達は半年の修行の末、この地に戻って来た。
街に到着すると2人の男女が目の前に現れた。
「お帰りなさい、先輩達」
「また一層強くなったみたいですね、英雄にでもなるつもりですか?」
それは佐藤兄妹だった。
2人も成長していた、咲子はもう子供らしさも感じなくなっていた。
「ただいま、2人も大変だったでしょ?」
「いえ、先輩達に比べれば楽なものです、時折皆と遊んでいたりしましたから」
「皆?」
「まぁこんな所で話していても仕方ないですよ、もう皆集まっています、早く行きましょう」
「え、何処に行くんだよ」
「皆を助けてくれた場所ですよ、もう一週間も前から何時来るか待っていたんですから」
そして、連れられて来たのは半年前、拉致された子供達が絶望に染まった顔をしていた場所だった。
だが、半年を掛け、その表情は絶望から希望、歓喜の表情に変っていた。
その数は200人近くいた。
俺達が、その中に入ると大きな歓声が上がった。
「皆、この時の為に苦しい鍛錬を続けたんです」
「全て、私の舎弟です」
そう言って自慢している兄も相当な鍛錬をしたのだろう、身体に数々の傷跡が見えた。
俺達は驚きを隠せなかった、俺の予想では多くても10分の1の50人程度だろうと踏んでいたのだ。
だが予想の4倍の人数が俺達の前に居た。
「皆、先輩達に感謝しているの、あの時に掛けてくれた言葉で生きなければならないって」
「でもなんでこんな人数が、これは予想以上だ」
「それはこの人のおかげよ」
そう咲子が言って、俺達より何歳か年上の男が現れた。
「お久しぶりです、と言いたいところですが、初めましてですね」
「あなたは?」
「私は、日本で教師をしていた、平田正敏ともうします、正敏と及びください」
「正敏さん、なんで敬語なのでしょうか?私達の方が年下ですよ」
「いえ、私は皆様とこの兄妹に助けられたのです、私に生きる意味を再確認させてくれたのです」
そう言ってその正敏と名乗る男は話を続ける。
「そのお礼と言ってはなんですが、何とかこの子供達をまとめ、出来る事を学ばせ、この国に貢献しながら、鍛錬を続けました」
「そうですか、貴方が、この人数を」
「はい、学校では考えられない人数ですが、何とかまとめ上げましたよ」
正敏は、やり甲斐がありましたと笑いながら答える。
だが、この人数をまとめ指揮するのは尋常では出来ないだろう。
この男のおかげで俺達はスレイブタウン攻略に大きく前進をした。
やはり、あの時、全ての人間を助けて良かったと再確認出来た。
「さて、黒野様、皆この時の為に頑張って来ました、これからの事をお話しください」
そう正敏が俺に言う、俺は気合を入れて前に立ち声を上げた。
「皆、良く私達の言葉を聞いてくれた、感謝する、これから私達はスレイブタウンのある国レイドに向かう、だが今回は戦争ではない、私達は皆に死んでもらいたくない、だから内部から破壊していく」
俺はそこで言葉を区切り息継ぎをする。
その間皆、軍隊のように静かに俺の言葉を待っていた。
「まず、レイドに向かい、俺達のギルドを立ち上げる、皆は、そのギルドに専属加入してもらう、その後、私がギルドに様々な依頼を設けるのでそれを達成させてほしい、そして時期が来た時、またその時が来たらこのような形で報告する以上だ」
俺はそう言葉を言いきると正敏は俺の隣に立ち、更に声を上げた。
「遂に私達を助けて頂いた方達に恩返しをする時が来たのだ、この半年間、死に物狂いで生きて鍛え上げてきた力を発揮しようではないか!」
「「「「「「「「「「おう!!」」」」」」」」」」
それは、鍛え上げられた軍隊の様な統一された声だった。
その声はこの半年間、どれだけの努力を重ねたのか分からないほど成長していた。
こうして、半年に渡る計画を実行する時が決まった。
半年間、3人がどんな特訓をしたのかはまだ先の話になると思います。
色々考えているんですが、どうやって話に組み込むか・・・。
何とか綺麗にまとめれたらいいですけど、やっぱり難しいですね。




