氷爵家 〜尽くしましょう。愛しき帝国の為に〜
サントレス大陸西部に存在しているレスタン帝国。
豊かな土地を持ち、平和な国民の暮らしが垣間見える、建国300年の歴史を持つ大国だ。
そして300年の間、他国からの侵攻を全て跳ね除けてきた強国でもある。
この国では皇帝・皇族のもとに5つの貴族が直属しており、この貴族達が守護者として国を支えている。
その名は『伍戦貴族』
建国時代、それぞれが数え切れないほどの武功を上げ、その名を轟かせ、建国後も幾つもの侵攻を防いできた。
その功績と帝国への忠誠に初代皇帝は深く感謝し、5つの貴族にそれぞれ特別な爵位を授けた。
『護爵家』
『森爵家』
『炎爵家』
『氷爵家』
『雷爵家』
爵位につけた名はその一族の象徴である異能力から付けた。
現在では帝国の重臣や将軍などの役職を得て、帝国を支えている。
そんな中で、氷爵家のノア・グラン=イグナシアは破天荒で自由人な父から半ば無理やり当主の座を譲られてしまう。
それからというもの、様々な問題が相次いで起こり各国は対応に追われる。
当主となり、多くの問題を父から丸投げされたノアは頭を抱えるが、それでも皇族に、皇帝に、そして帝国の為に尽力することを誓う。