【登場人物】
※ネタバレ多大
【主要人物】
ノンノ・ジルベスト子爵令嬢
前世、日本という性にアグレッシブルな歴史が続く国で生まれ育ったわりに18禁に触れずに亡くなった、奇特な転生者。
見た目はヘーゼルナッツ色の髪と瞳を持つ、儚げ美少女。胸はない。
乙女ゲーム『レモンキッスをあなたに』のアンタレスルートのトラウマ製造機としてチラッと登場するため顔が良い。
そんなスペックをすべて台無しにしているスケベ女子。
前世の知識(ちょっとえっちな少女漫画とハーレム系少年漫画から学んだ)を使い、ピーチパイ・ボインスキーというペンネームで覆面作家をしている。
アンタレス・バギンズ伯爵令息
淡い金髪とエメラルドグリーンの瞳を持つ、他人の心の声が聞こえる攻略対象者。やや女顔。
ゲームではヤンデレ枠だったが、この世界ではノンノのお陰で病んではいない。
じつは読心能力のせいで18禁知識をアブノーマルなことまで知っているが、ノンノには知らぬ存ぜぬを一生貫き通すと決めている。
国内最大の港を持つバギンズ領は貿易の要のひとつであり、観光地としても栄えている。たまに人魚の目撃談がある。
ノンノはビキニタイプの水着を開発し、領地に導入すべきだと思っている。
【貴族学園】
スピカ・エジャートン男爵令嬢
乙女ゲーム『レモンキッスをあなたに』のヒロイン。
ピンクブロンドと蒼い瞳、人形のように整った顔と抜群のスタイルを持ち、美しく清らかな心を持つ可憐な美少女。
プロキオンに淡い憧れを抱いているが、最初から結ばれる相手だと思っていないので恋心にはまだ無自覚寄り。
プロキオン・グレンヴィル公爵令息
一学年上。黒髪長髪で紫色の瞳を持つ美形。けれど顔の左半分に黒いアザが広がっていて、その異様さから周囲の人々から恐れられている。
負の感情を抱くと全身に激痛が走る呪いを生まれつき持っており、精神を鍛えるために騎士の訓練を受けている。『呪われた黒騎士』と影で呼ばれている。
わりと天然で、人間以外のすべての動物から愛されている。
サム・ポーション男爵令息
分厚い眼鏡と、鳥の巣のような頑固な天然パーマ。
未来の薬学王。現在はノンノに強めの幻覚を見ている可哀想な少年。
大器晩成型で、まわりまわってものすごい幸運が訪れる運命にある。
ちなみにフォーマルハウト王太子殿下と同じAクラスに在籍している。幸運なので。
ベテルギウス・ロックベル侯爵令息
瑠璃色の髪とグレーの瞳を持つ、眼鏡キャラ。
ファンからの愛称は『ベルベル』
幼少期に分家の男爵家から、子供のいないロックベル侯爵家へと養子に入ったため、常に貴族らしくあろうとする生真面目な青年。
そのため平民から男爵令嬢になったスピカのことを気にかけ、彼女の懸命さに惹かれている。
父親が大法廷の長官。
ザビニ・モンタギュー侯爵令息
栗色の髪と瞳を持ち、不良っぽい見た目のモブ。
ベテルギウスの親友。侯爵家の養子になったばかりの頃からの仲で、生真面目すぎるベテルギウスが肩の力を抜けるように色々とフォローしている。
ピーチパイ・ボインスキーの過激派。
ちなみにベテルギウスにもボインスキーの本を薦めたが、下品だと断られた。
ベガ・ノース公爵令嬢
フォーマルハウト王太子ルートにだけ登場するライバル令嬢。
スピカと正々堂々戦い、最後には潔く敗けを認めてスピカと王太子の仲を応援する役どころ。
濃い金髪にルビー色の瞳、学園一の美貌とボンキュッボンのナイスバディを持つ、ノンノ憧れのお色気お姉さん。
愛読書はピーチパイ・ボインスキー著『いや~ん♡ 俺様王太子殿下に溺愛されすぎて困っちゃうぅ♡』シリーズ。
フォーマルハウト王太子殿下
攻略対象者。先王の子。
銀髪三つ編みに金色の瞳の美青年。べつに俺様ではない。
ユリウス・リリエンタール公爵令息
フォーマルハウト王太子殿下の側近という名のモブ。
『白百合の貴公子』と呼ばれている優雅な青年だが、ピーチパイ・ボインスキーを嗜むムッツリ野郎。実は作中で一番ノンノと気が合う性格をしている。
もしかしたらノンノと男女を越えた友情を築いたかもしれないが、その場合アンタレスのヤンデレ属性が火を吹くし、そもそもお互いカミングアウトすることもない。
そして巨乳好きなのでノンノは対象外。
スタンドレー侯爵令息
三男坊。
出来の良い兄が二人おり、兄たちのことを心から尊敬している。
将来は父親の持つ男爵位を受け継ぐ予定。
だが出来の良い兄たちと比べ平凡な自分に悩み、重圧に押し潰されそうになっていた十五歳のある日、本屋でピーチパイ・ボインスキーの本と出会っちゃってーーー!?☆
仲間内では独特なオタク言葉を使うが、それ以外の場では貴族令息らしくきちんと振る舞っている。
でも最近はクラスメート相手なら、わりとオタク言葉になっている。
【ジルベスト子爵家】
バーナード・ジルベスト子爵
ノンノの頼もしいお父さん。
ヘーゼルナッツ色の髪と瞳とチョビ髭がトレードマーク。
王立品質監察局局長で、部下からとても慕われている。
自分の家族に粗悪品を使わせたくないという気持ちから一生懸命働いている、とても素敵な男性。
現在、有害図書を発表しまくっているピーチパイ・ボインスキーというふざけた名前の作家に目を光らせているが、残念ながら作家の素性はまだわかっていない。
ジルベスト領にはこの地にしか生息しないジルベストハニービーという蜜蜂と、とても貴重なシュガーフラワーという花の一大群生地があるため、大陸一おいしい蜂蜜が生産されて栄えている。
領地の館は『蜂蜜御殿』と呼ばれている。
フローラ・ジルベスト子爵夫人
ノンノのおっとりお母さん。
焦げ茶色の髪と瞳を持つ、儚げマダム。胸は寄せ上げ。
先祖に妖精が嫁いだという逸話を持つローズモンド子爵家出身。ノンノの顔が良いのはお母さんのお陰。
刺繍好きが高じて、現在は手習いの講師として引っ張りだこ。
マーガレット・ジルベスト
ノンノの六歳上の優しいお姉ちゃん。二十二歳。
焦げ茶色の髪と瞳を持つ儚げ美女。胸はない。
妖精の血が濃く、もう少しで妖精の世界に去ってしまうところを、現在の夫であるカイルに止められた。
もしもこのとき彼女が人であることをやめていたら、ノンノは婿を取らなくてはならず、アンタレスとは結ばれなかった。
現在は長女アシュリーの子育てに忙しい。
アシュリー・ジルベスト
ノンノのかわいい姪っ子。
マーガレットによく似た美幼女。
姉や乳母が見ていない隙に、ノンノは「アシュリーはお義兄様に似て、おっぱい盛り盛りになりますよーに」と謎の儀式をしている。
カイル・ジルベスト
ノンノの熱血お義兄さん。マーガレットの婿養子。二十六歳。
元騎士で、筋肉盛り盛りの体力馬鹿。
現在は義父の手伝いで、ジルベスト領と王都を行ったり来たりしている。
セレスティ
ジルベスト家の巨乳侍女。三十五歳、独身。商家の出。
胸を寄せて上げてパッドをこれでもかと詰める技術を持ち、ジルベスト夫人から重宝されている。現在はノンノの世話係。
編み物が得意で、脂肪がなく寒がりなノンノのために腹巻きと毛糸のパンツを編んで穿かせている。
毎年ノンノお嬢様が泣いて喜んでくれる(と思っている)ので、今年は張り切って腹巻き一体型パンツを編む予定。
【その他】
バギンズ伯爵
アンタレスのお父さん。
バギンズ伯爵夫人
アンタレスのお母さん。
淡い金髪とエメラルドグリーンの瞳を持つ。アンタレスは母親似。
おっぱいがすごい。
ウラジミール・ウェセックス第二王子
隣国のハーレム王子。
濃い金髪にペリドット色の瞳、褐色の肌のお色気お兄さん。
傷付いた女性たちを自分のハーレムへ入れている。
親に売られた幼女から、夫からの暴力から逃げてきた女性、盗賊に村を焼かれて生き残ってしまった老婆など、様々。
住む場所や仕事の斡旋、教育の機会を与えたりして、それぞれ生活できるように援助している。
そのなかでも優秀で忠誠心がある女性は、ウラジミールから極秘の任務を受ける女スパイになる。
ウラジミールのハーレムだけ人員の入れ替わりが激しいので貴族達から色々言われているが、都合がいいので否定はしていない。
女好きではあるが、国のほうが大事なので冷酷な一面もある。
ファビュラス
ウラジミールの部下。
ツンデレ口調の巨乳。
人身売買を斡旋する孤児院で育ち、悪い貴族に売られそうになっていたところをウラジミールが摘発したおかげで救われた。
ウラジミールの敵は全員殺す。
マーベラス
ウラジミールの部下。
丁寧な言葉遣いでライバルをネチネチ牽制するタイプの巨乳。
婚約者に浮気されて腹が立ち、婚約者も浮気相手もネチネチ苛め抜いて非道の限りを尽くした結果婚約破棄された元令嬢。苛烈な制裁が問題となり、実家から追い出され、途方に暮れていたところをウラジミールに拾われた。
ウラジミールの為に死ぬことは喜び。
おばば様
サム・ポーションの薬草学のお師匠様。
将来、長寿記録をどんどん更新して国から表彰される。
セブルス・グレンヴィル公爵
プロキオンのお父さん。
最近『大聖堂サブレー』のお店の援助を始めた。
レジーナ・グレンヴィル公爵夫人
プロキオンのお母さん。
最近公爵家が主催するお茶会にやたらと『大聖堂サブレー』を出して周囲の人にすすめている。
編集長
ノンノのことを『ボインちゃん先生』と呼んでくれる優しさを持つ男性。
王立品質監察局からピーチパイ・ボインスキーの個人情報を出せとせっつかれているが、決して口を割らない。
ボインスキーと局長の親子関係を把握しており、「真実を知ったら、泣き崩れるのは局長のほうッスよ!」と思っている。
この人のお陰でジルベスト家の平和が守られていると言っても過言ではない。
リゲル第二王子
一学年下の攻略対象者。双子の片割れ。
将来は公爵位をもらって、臣下になる予定。
カノープス第三王子
一学年下の攻略対象者。双子の片割れ。
将来は大聖堂の大神官になる予定。
【いつかの未来】
レグルス・バギンズ伯爵令息
アンタレスとノンノの長男。
父親似の金髪翠目で、母譲りの儚げオーラを持つ美少年。
サイコキネシスの超能力を持つ。
アンタレスは「テレパシー能力じゃなくて良かった」とホッとしている。
幼少期はサイコキネシスで家中のあらゆる物をぶっ壊し、屋敷も何度か半壊させた。
ノンノが貯めていた印税でサクッと証拠隠滅してるので、たまに顔を見に来る義両親にはまだバレていない。
サディラ・バギンズ伯爵令嬢
アンタレスとノンノの長女。
父親似の金髪翠目の美少女。胸がないところはノンノに似たが、本人はまったく気にしていない。
透視能力を持っており、幼少期から人間の嫌なところも見ているためとてもクールな性格。
そんな娘のことをアンタレスはとても心配している。
ちなみにサディラは透視能力でノンノがスケベであることを知っているが、見ようと思えば内臓や骨まで透視できるので、母がなぜ人体に興奮するのかまったく理解できない。
あともうひとり、息子がいる。




