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【完結】無属性魔法使い〈番外編追加〉  作者: クソラノベ量産機
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第67話 教会への不信感

第二章は第26話からです。

第三章は第46話からです。

第四章は第66話からです。


色々と話がごちゃついてますが頑張って書いていきます。


では、引き続き無属性魔法使いをお楽しみください。

 俺達は師匠に付いてい家に着くまでの道中、妙な格好の人が行き交うのを見る事になった。


「なあ師匠、あの服装……教会の人だよな?」


「ん、ああそうだな。」


「昔はあんなんじゃ無かったと思うんだが……。」


教会の人らしき人物の服装は皆、何故か胸元がハートの形に開いており男性も女性もその部分だけ肌が露出していた。


「俺にも詳しい事は分からんが、いつの間にか服装が変わっていたな。 それだけならまだしも……、いや今言う事じゃないな家に着いてからゆっくり話そう。」


「アルベルト様、ちょっといい?」


「何だ?」


「本当にこの人アルベルト様の師匠なの?」


「あー、普段は何時もこんな感じだな。 けど、今思うと間違いなく強いぞ魔物と戦ってる時は常に仲間にも気を配るだけでなく状況に合わせた行動をしてたし、それだけじゃなく俺に仲間のサポートを教えてくれたり、魔弾の撃ち方を教えてくれたりしてくれたからな。」


「全くそうは見えませんね。」


「…………。」


「あーもう! スーさんもいい加減立ち直ってよ! 世の中胸の大きさじゃないんだから!!」


「うん……。」


そうこうしてるうちに師匠の家に辿り着くと中はゴミが散乱しており、言葉通り汚い場所だった。


「うわっ! 本当に汚いな、掃除くらいしろよ!!」


((((うわぁ……。))))


「だから言ったろ汚いって。」


「ったく、しょうがねえな……。」


俺がゴミを片付けようとするとメルダが止め、代わりに掃除し始める。


「アルベルト様の手を煩わせるわけにはいきません。 ここは私が片付けます。」


「分かった、あれ? メルダ2号が見当たらないが……。」


「先程、シェスカ様とニアミス様を迎えに出させました。」


「ああそうか、何か大会に出るんだったか。」


しばらくしてメルダが散乱していたゴミを片付け部屋が綺麗になる。


「さてと、アルベルトは俺に稽古つけてほしいんだったな。」


「ああ頼む!」


「なら、今度開かれる武闘大会に参加しな。」


「師匠、何言って……。」


「俺が稽古つけるかどうかは、その後でだな。」


「よく分からないけど武闘大会に参加すれば良いんだな? ところでさっき何話そうとしてたんだ?」


俺は師匠が行き交う教会の人を見ながら何かを言いかけた事が気になり聞いてみた。


「その事か、アルベルトはサハラの村の事は知ってるか?」


「サハラなら、ナルドレイク王国に来る途中で立ち寄ったが何かあるのか?」


「まだ可能性としてだが、あの村……昔。」


師匠が話そうとした時、丁度シェスカ姫とニアミスがメルダ2号により連れてこられ合流する。


「今戻りましたわ!」


「何か難しいそうな話をしてなかっタカ?」


(あちゃー、この話……たぶんニアミスにはしない方が……。)


「サハラの村について話していたが、アルベルト……お前どんだけ女つくれば気が済むんだ!?」


「サハラの村の事を何か知ってるノカ?」


「あー、ニアミス……つらい話になると思うから嫌なら………。」


「いや、聞かせてクレ! アタシは聞かないといけない気がする。」


ニアミスは真剣な顔になり、過去に自分の故郷サハラに何があったのか聞く姿勢を整える。


「そうだな、今から8年くらい前になる。 俺も詳しい事は分からんが当時の記事には、こう書かれていた。 サハラの村、謎の同士討ち事件とな……調査によるとまるで互いに殺し合い、火の手が上がっている村に行った兵士達も兵士同士でぶつかり合った形跡があったらしい。」


「ニアミス、大丈夫か?」


「ああ、何とか……ナ。」


案の定ニアミスの顔は苦痛に歪んでいるように見える。


「おかしな点は、ここからさ……4年くらい前の事だが俺は別の国で冒険者活動をしていたが、そこでとある記事で滅んだはずの村が奇跡の村として取り上げられていた。」


「俺達が立ち寄った時も、そう呼ばれていたな。 そういや、メルダやスラスト、トレーシィも何か村人の様子がおかしいって言ってたか。」


「そうですね、私の見解では明らかに私と同じく魔身人形マシンドールと同等のあらかじめ与えられた動きをしている様に思えました。」


「僕も何か変な感じはしたよ、上手く説明できないけど……何て言うか中身が無いようなそんな感じだね。」


師匠ナスタークは大きく息を吸い込み深呼吸をし、自身のおかしいと感じている点を述べる。


「俺は、この件に関して教会がキナ臭いと思ってる。 理由としては、そのサハラの村人を全員生き返らせたのがナゴット教の神父だからだ。」


「それって何か問題でもあるのか?」


「大有りだ、何故ならナゴット教は蘇生魔法を禁忌としているからな。 だが、もしナゴット神父がサハラの人を全て生き返らせらせたとなったら皆はどう思う?」


「そりゃ禁忌に手を出したんだから信者が減るんじゃないか?」


「逆だ……、人を生き返らせてる様に見せてるだけだろうが目の前で人が蘇ったら嫌でも神の存在を信じるだろうからな。 それに神の御告げが合ったとでも言えばいいだけだ。」


「アタシは両親に会って話したが、まるで死ぬ前の感情で喋っているように感じタナ…………。」


「難しい話は俺には、よく分かんねえけど……まずは武闘大会に参加しないとな。」


宗教や禁忌といったものは俺には、いまいち理解出来ないが今は師匠から武闘大会への出場を促された為、そっちの方に集中する事にした。


(ま、怪しい所は他にもあるが今は伏せておくか……。)


「ところで何で俺は武闘大会に参加しないといけないんだ?」


「決まってるだろ、今のアルベルトの力がどんなものか見極めて稽古をつけるか考える為だな。 分かったなら早く闘技場にでも行って参加用紙に名前書いてきな。」


「アルベルトも参加するノカ、闘技場まで案内すルゾ。」


「ああ、ところで何でニアミスは髪を下ろしてるんだ?」


「それは、ワタクシが前のままの髪型と名前で出場するのはマズイという事でして………。」


困り顔のシェスカ姫を見ると後ろで束ねた髪をゴムか何かで留めていた。


「まあ、どっちも似合ってるな。」


そう言うとニアミスとシェスカ姫は互いを見てくすりと笑い合う。


「それじゃ、そろそろ武闘大会へ出場する手続きにでも行くか!」

何時も読んでくださり有難う御座います。


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