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【完結】無属性魔法使い〈番外編追加〉  作者: クソラノベ量産機
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第51話 エルフの里

第二章は第26話からです。

第三章は第46話からです。


では、引き続き無属性魔法使いをお楽しみください。

 遊びに夢中になっているとあっという間に夕方になり、俺達は宿屋ハンネスへと戻り夕食を摂っていた。


「美味しいかい? バージリア王国は魚介類が豊富だからね海鮮料理で元気モリモリさ!」


「凄く美味しいですよ、アネットのお母さんの料理。」


「あら嬉しい事言ってくれるじゃないか、流石未来の旦那様だよ!」


「だから違うって言ってるでしょ!!」


「?」


アネットの母親は何を言ってるのか理解に苦しむが、エリーシャが俺を睨んでいたりするのは何故だろうか。


「あっ! そうだ、アルベルト……人魚に助けてもらったんだよね。」


「ん、ああ溺れてるところをな……それがどうかしたか?」


「だったら、明日僕の故郷のエルフの里に行ってみない?」


「エルフの里、何で?」


「実は、僕達エルフも人魚に助けてもらった事があってね……随分昔の事だけど人間になりたいと願う人魚だったなら! もしかしたら人間になれる薬が完成してるかもしれないし。」


昔エルフが人魚に助けてもらったという話をしてスラストは俺をエルフの里に招待したいようだ。


「へぇ、エルフが人魚に助けられたって想像できないけどその薬で人間になれたら助けてもらったお礼が出来るな!」


「なら、明日皆でエルフの里に……。」


「あー、ごめん……里には大人数で行けないんだ。」


エリーシャが皆でエルフの里へと行く提案をするがスラストが止める。


「何か問題でもあるのですか?」


「うん、特に人が入ってくるのを警戒しているからね……誰かがアイツを復活させかねないから……。」


「アイツ?」


「いや、何でも無い! 絶対ありえないから。」


「ま、事情があるなら無理に聞かない方が良イナ。 エルフは人間嫌いって聞いた事がある。」


スラストの顔が曇るが直ぐに何時もの表情にもどり、ニアミスは他のメンバーにエルフが人間嫌いである事を忠告する。


「仕方ないですね、明日はスラスト様とアルベルト様抜きで遊びましょうか。」


「ゴメンね……。」


「気にする必要はありませんわ!」


「そうだよ、スーさんだってエルフだし故郷に帰りたくなるでしょ。」


俺達は話し合いながら食事を済ませ、それぞれ部屋に入り睡眠をとった。


翌日、俺とスラストはバージリア王国から西の方にある森へと足を進める。


「本当に皆には悪いと思ってるけど仕方ない事だからね。」


「そういや、昨日言ってたアイツってのは?」


「思い出したくも無いんだけどな……、まあアルベルトには話しても良いか。」


スラストはアイツと言っている何者かについて森を進みながら語り始める。


「もう、500年も前の事さ……アイツ、ジャミールの封印に成功してからね。」


「ジャミール?」


「ああ、奴の強さは異常だった……僕らエルフが束になっても傷一つ付ける事が出来ず犠牲になった者も数知れない。」


「それは、大変だったな。」


「でもね、アルベルト……君と同じ無属性魔法使いがジャミールを封印して助けてくれたんだ。」


「封印……か………。」

(何故だろう……何か思い出しそうなんだが思い出せない。)


俺はスラストの封印という言葉で記憶に引っ掛かりを感じるが残念ながら何も思い出なかった。


「この話は、これで終わり! そろそろ里に着くよ。」


「ん、何だ?」


「アルベルト、どうかしたのか急に後ろを向いて。」


「あー、いや何でもない気のせいだ。」


誰かの視線を感じ後方を見るが何も居らず、俺はスラストに案内されエルフの里に着いた。


エルフの里には幾つものログハウスが建っており、思ってた以上に俺達人間とそんなに変わらない生活をしているようだ。


「アルベルト、こっちだ! まずは里長に会いに行くぞ!」


「分かった、でも何か緊張してないか?」


「そ、そ、そ、そうか?」


俺は一際大きくログハウスの中にスラストに連れられ入る。


「し、失礼します! スーラです里長! 久しぶりです!」


「おお、スーラか……久しいな。 ……で、隣の男は何じゃ?」


「アルベルトと言います、よろしくです。」


「むう、人間のようじゃが……此奴は信用出来る奴かスーラ?」


里長と呼ばれたエルフは目を細めながら俺を覗き込むようにジロジロと観てくる。


「それはそうと、里長に尋ねたい事があるのですが。」


「何じゃいな?」


「人魚を人間に帰る薬は出来上がってますか?」


「これの事かい? とっくの昔にできとるわい!」


里長は小さな瓶にピンク色の液体が入った物を取り出す。


「じゃが、ただでやるわけにはいかんな。」


「うーん、何をすれば良い?」


「そうじゃな、里の手伝いをしてワシが認めたなら渡してやろう。スーラもそれで良いな?」


「僕もそれで構いません!」


俺達は里の人達の手伝い、畑を耕したり井戸水を汲んだりし野菜の収穫など出来ることをやり気付けば夕方になっていた。


「ホッホッホッ! 中々頑張るのぉ……今日は泊まっていきんしゃい! これは明日渡そう。」


「有難う御座います。」


里長はそう言うと布を敷き、寝るように促す。


(あれ? エルフって布団被らないのか……。)


「何をしておる遠慮はいらんぞ、さあ共に寝ようではないか。 それともスーラと共に寝たいのかこのスケベめ!」


「僕は別にそれでも構わないけどね。」


「あはは……寝るか。」

何時も読んでくださり有難う御座います。

楽しんでいただけたのなら幸いです。


非常に申し訳ないのですが試験勉強をしないといけなくなったので休止じす。

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