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【完結】無属性魔法使い〈番外編追加〉  作者: クソラノベ量産機
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第49話 人魚と石版

第二章は第26話からです。

第三章は第46話からです。


今回は水着回の続きです。

では、引き続き無属性魔法使いをお楽しみください。

 俺は後から来たメンバーの水着に呆気に取られていた。


「うん、まあ何だ……皆似合ってるな。」


「アルベルト……、それは僕に対する皮肉と取っていいかい?」


「いや、そういう意味じゃ……何かごめん。」


適当な言葉を探して口にしたがスラストには逆効果だったようで機嫌を悪くさせてしまった。


「ヨシ、アタシはこんがりと肌を焼くとするカナ!」


「真っ黒にならないか?」


「もしそうなったら、それはそれで面白いダロ? 肌を焼く為のチェアが貸し出されていたから借りて来るカナ!」


そう言ってニアミスは道具の貸し出しをしている建物へと歩いて行った。


「アル、ここにはどんなお菓子が有るのかな? 今から楽しみ!」


「お菓子って……、トレーシィは泳がないのか?」


「当たり前じゃない、だって羽根濡れるし。」


「あー、なるほどな……メルダ悪いけど。」


「畏まりました、アルベルト様……トレーシィ様のお世話は私にお任せください。」


「ああ、頼む。」


俺が最後まで言い終える前にメルダは行動に移していた。


「そういや、シェスカ……は何処に言ったんだ? さっきから見当たらないが?」


「あそこにいますよ?」


「ホントだ、何してんだアレ? 持っているのはココヤシの実か?」


近くには、子供達がおりシェスカ姫は道具が無いと割るのが困難な皮の硬いココヤシの実を両手で左右に引っ張る事でミシミシと音を鳴らし二つに割ったというか引き千切って子供達へと渡していた。


「この姉ちゃん凄え! ココヤシの実を素手で割った!」


「ありがとう、お姉さん!」


「どう致しまして、君も男の子ならこれくらい出来ないとモテませんわよ?」


「うん、俺頑張ってみる!」


(いや、出来てたまるか!!)


その光景に俺は内心ツッコミを入れていた。


「アルベルト様、ビーチボール借りて来たから遊びましょうよ!」


「ん、ああ良いぞ! アネットもやるか?」


「まあ、一応遊びに来ている訳ですし構いませんよ。」


「決まりね、落とした方が負けね行くわよ!」


エリーシャはボールを高く両手で押し上げ俺の方へ飛ばす、俺はエリーシャがしたようにボールをアネットへと押し飛ばす。


「アネット、そっちいったわよ!」


「分かってますよ、それ!」


アネットはエリーシャの方へボールを押し飛ばして、同じ動作を何回か繰り返していたのだが俺はあることに気付く。


「アルベルト様、ほい!」


「あいよ! そら、ん?」


俺はアネットの方へボールをやった時、水着が緩んでいる事をアネットへ伝えたのだが、夢中になっているのか話を聞いてもらえなかった。


「アネット! 一旦休憩しよう! このままだと色々マズイ!」


「何言ってるんですか、私はまだまだ体力は尽きちゃいませんよ!」


「いや、そうじゃなくてだな!!」


「それ! へ!?」


アネットは俺の忠告を聞かず、ボールを思いきり押し上げたせいか緩んでいた水着の紐が解けてしまい、その布面積に隠されていた胸が顕わとなってしまう。


「き、キャアアアア!?」


アネットは咄嗟に胸を隠し、その場にうずくまってしまう。


「み、見ないでください! 何で私ばっかりこんな目に……うぅ!!」


「あ、アルベルト様! 何マジマジと見てるのよ! あっち向いてて!」


「お、おう……。」


「私はアネットを更衣室まで連れて行くからアルベルト様は自由にしてて。」


エリーシャはアネットを連れてこの場を離れて行った。


しかし、俺はアネットの胸をまともに見たせいで腰が退けていた。


「これは、駄目だな海にでも入って落ち着くのを待つか……。」


海に腰まで浸かるといつの間にか海で泳いでいたスラストが近付いて来た。


「アルベルト、さっきのは大変だったね。」


「見てたのか、それにしても今まで見かけ無かったが泳いでたのか?」


「そうだね、もしかしたら人魚が居ると思って泳いでたんだ。」


「人魚?」


「うん、500年も前の事なんだけど……って話したところで何も変わらないしいいか。 僕は、そろそろ海から上がるけどアルベルトはどうする?」


「俺は、もう少し泳いでるよ。」

(まあ、上がろうにも上がれない男としての理由が有るんだけどな。)


スラストは先に海から上がり、俺は海の砂に何かが半分くらい埋まっているのを見つける。


「ん、あれは何だ? どっかで見た気がするが。」


俺は潜ってそれが何なのか、手に取り調べると意識が無くなり気が付いた時には溺れていた。


「ごぼぼぼば! ぼばべぼば!!」

(これ、何時もの石版じゃねぇか! やべえ、溺れ死ぬ!!)


二度目の意識が無くなる前、何かが俺を引っ張り上げる感覚がしたが目の前が真っ暗になる。


「げほっげほっ! うっ、ハアハア……。」


「大丈夫、アルベルト様!」


「な、何とか……な……まさか石版に……殺されかけるとは……。」


周りには俺を心配そうな顔で覗き込むメンバーの中には黒さに磨きがかかったかの様なニアミスが気になったが、俺はスラストが助けてくれたと思い礼を言うがどうやら違うらしい。


「とにかく助かったよスラスト。」


「え? 僕は何もしてないよ? 砂浜に打ち上げられてた所を見つけただけで。」


「じゃあ、他の誰かか?」


俺は皆を見るが首を横に振られ、海の方を見ると遠くで誰かがこちらを見ていた。


助けてくれた人かもしれないと思いテレパシーを送り、会話を試みる。


(もしかして、君が助けてくれたのか?)


「え、何!? この声何処から?」


(あー、驚かせてゴメン俺の方を見てるから話せないかと思ってテレパシーを送って話しかけてる。)


「そうなんだ、助けたのは溺れていたから助けただけだよ?」


(やっぱり君が助けてくれたんだね、ありがとう。)


「うん、だって人助けすればいつかきっとアタシを神様が人間にしてくれるって信じてるもの。」


(人間? もしかして君は人魚なのか?)


「そうよ、今では人間との交流は薄いけどいつか必ず人間になりたいと思ってるわ。」


(そうか、でも助けてくれたお礼は必ずするからな待っててくれ。)


「お礼なんていいのに、うん楽しみに待ってるわ期待はしないけど……じゃあね。」


俺は溺れているところを助けてくれた人魚にテレパシーを送りお礼を言い、海の中へと帰って行く人魚を見送った。


因みに石版から覚えた無属性魔法はパニッシュだった。

次回は追放側視点になります。


何時も読んでくださり有難う御座います。

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