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【完結】無属性魔法使い〈番外編追加〉  作者: クソラノベ量産機
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第43話 妖精王の助力 バクムーマの最後

第二章は第26話からです。


感想欄をユーザー以外でも受け付けるようにしました。


では、引き続き無属性魔法使いをお楽しみください。

 俺達はバクムーマの本体をテレパシーを使い場所を特定し見つける事に成功したのだが、更なる難題にぶつかってしまう。


(キッヒヒヒヒ! 困ってる、困ってる! そりゃそうだ、おれっちが死ねばガキ共は、一気に地面に叩きつけられ死ぬんだからなあ!!)


「ここまで来て、こいつボコれないの!?」


「くそっ、せっかく本体を見つけたってのに!」


「そうさ! お前らは、おれっちに攻撃しちゃいけないんだ! でもおれっちからは遠慮なく攻撃させてもらうけどな!!」


バクムーマが両手を前に出すと真っ白な床から大量の悪趣味なクレメンスの姿をした黄金像が現れる。


「うげっ! またこいつらかよ!」


「気持ち悪!!」


「キッヒヒヒヒ! こいつの見る夢は最高だ! まさに大人に成りきれない子供の見る夢って感じで無限に魔力として使えそうだしな!」


「面倒くさいけど、子供達を救う方法とバクムーマを倒す手段を考えないとな!」


「そうね、まずは変態の分身を何とかしないとね。」


俺達がバクムーマを倒す方法を模索している頃、外の方ではメルダ達が疲弊していた。


「アネット、マナポーションを!」


「ごめんなさい、もう残ってないわ!」


「何だって!? 尽きるのが早いな、もう矢が撃てないってのに。」


「ワタクシも腕と足に力が入らなくなってきましたわ!」


「どうしたものカナ、アタシも衝撃波を飛ばせる体力がもうナイ。」


(状況は、かなり不利ですねアルベルト様……貴方達だけが頼りです。)


「エリーシャ様、まだアルベルト様からの情報は来ないのですか?」


「さっきから私もアルベルト様を思って念じてるわ! けど全然反応が無いのよ!」


巨人バクムーマと影妖精に苦戦を強いられメルダ達は限界を迎えていた。


「キッヒヒヒヒ! まさか、おれっちをここまで追い詰めるとはな、冥土の土産にお前らに良いこと教えてやるよ。」


「良いことですって?」


「おれっちの中に入り込んだ奴らなら見事に本体のおれっちを見つけ出したぜ?」


「何だって!? なら何故、本体を倒さないんだ?」


「簡単な事さ……おれっちの本体を殺れば、どうなると思う?」


「どうっテ……、まサカ!!」


バクムーマは不敵な笑みを浮かべ、どうなるのか説明する。


「理解したかい? そうさ、ガキ共はこの高さから落ちてお陀仏なのさ! キッヒヒヒヒ!!」


「何て事を! それじゃあ、バクムーマを倒したところで子供達が救えないじゃない!」


「そういうこった! ガキ共を生かしたかったらおれっちを倒すなんて諦めな!」


「どうやら万策尽きしまったようですね、仕方ありません……エリーシャ様アルベルト様にバクムーマを倒す指示をしてください。」


「え、メルダ? 何を言ってるの、まさか子供達を犠牲にしろって事?」


「それ意外に国を救う方法はありません、早くしないと手遅れになります。」


その言葉にエリーシャは戸惑ってしまうが、メルダの目を見ると本気だという事が分かる。


(な…何を言ってるんだ、この女!? ガキ共を本気で犠牲にする気か? もしそうなら、相当狂ってやがる!)


バクムーマも同様にメルダの言葉が信じられないと言わんばかりに動揺していた。


「見損なったわ! そんな事出来る訳無いでしょ!!」


(そうだ、言ってやれ! そいつの妄言をおれっちの目の前にいる奴が聞き入れたら殺されちまうだろ!!)


巨人バクムーマの動きが止まり、大量の汗が滲み出ていた。


「エリーシャ様は優しいのですね、ですが戦いに犠牲は付きものです。 何かを得る為には何かを捨てる覚悟をお持ち下さい。」


「そんな、他に方法があるはずでしょ! アルベルト様だって今それを模索しているはずよ! 理想論かも知れないけど私は全てを救いたいの!」


「…………はぁ、エリーシャ様はアルベルト様によく似ておりますね。 そうやって、周りを困らせる自分勝手な考え嫌いではありませんがね。」


(当然だ! ガキ共を犠牲にするなんて正気の沙汰じゃねえ、だがこれでおれっちの勝利は確定だ!)


巨人バクムーマが勝利が確定したと歓ぶ中、突如として高らかに激を飛ばす者がいた。


「よくぞ言った! 人の子よ、子供達の事なら我に任せよ!」


上空を見てみると妖精の王が、そこに勇ましく巨人バクムーマに対し杖を向けていた。


「あ? 何で妖精がこんなとこにいやがる!?」


「決まっておろう、貴様を倒し全てを救う為だ!!」


「全てを救うだと? 貴様一人で何が出来る、精々飛び回る事ぐらいだろう?」


「貴様の目は節穴か? 影妖精の動きは我が同胞達が押さえておるぞ?」


「何だと!?」


「王様の言われた通りに背後から攻撃したら楽に倒せたよ、こいつら!」


巨人バクムーマの周囲を飛んでいた影妖精達はいつの間にか来ていた妖精達によってかなりの数倒されていた。


「では、最後の仕上げといこうか。」


その一方で、アルベルト達は黄金像の大群と戦っていた。


「キリがねえな、いい加減この顔見てると腹立ってきた。」


「それについては同感ね、私そろそろマナが尽きそうよ!」


(人の子よ、聞こえておるか?)


「アル、この声王様からよ! どうしたのかしら?」


「ああ、聞こえてる!」


(良いか、よく聞け! 其奴を倒せ、子供達は我々が責任を持って救って見せる!)


「よく分かんねえけど、子供達を救う方法が有るんだな?」


(そうだ、早く其奴を倒し全てを救うのだ!)


俺は妖精の王の言葉を信じ、バクムーマの本体を倒す為黄金像を一気に蹴散らす。


(あ、あの蝿虫め余計な事言いやがって!!)


「バクムーマ、覚悟は良いか!」


「ヒィ、ま、待てよ……ちょっとした冗談じゃねえかガキ共は返すから今までの事は水に流そうじゃねえか、な?」


後退りながらバクムーマは命乞いをするが当然今までやってきた悪事は許せるものでは無く俺は右手の拳にマナを溜め込む。


「やっちゃえ、アル!」


俺が狙いを定めるとバクムーマは真っ白な空間の天井に外に出られる穴を造り、そこから上空に逃げて行くが無論逃がす訳にもいかないので魔弾をバクムーマ目がけて投げる様にして放った。


「これで終わりだ、バクムーマああああ!!」


(死にたくねえ、死にたくねえ!!)


バクムーマは後方から近づいてくる巨大な魔法の弾へと振り返ると明らかに避けられないスピードと大きさの為、魔弾に飲み込まれて消滅する。


「ギエェェェアアアア!!」

何時も読んでくださり有難う御座います。

楽しんでいただけたのなら幸いです。

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