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【完結】無属性魔法使い〈番外編追加〉  作者: クソラノベ量産機
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第39話 子攫いの巨人バクムーマ

第二章は第26話からです。


やっと話を進められそうです。


待たせてすみません、では引き続き無属性魔法使いをお楽しみください。

 俺達はヘタレていた冒険者のおじさんからバクムーマの情報を得て休息を取っていた。


「あの人、バクムーマが子供を丸呑みにするのを見たって言ってたな。」


「そうですわね、力を得るなら子供よりも大人の方がいなくなる方が理解できますわ。」


「何かしら子供じゃないとダメな理由がありそうね、アルベルト様。」


「…………。」


「どうかしたノカ? 難しい顔をしていルガ。」


メルダは何か考え事をしていたのか顎に指を付け思考を巡らせているようだった。


そこへ、買い物を済ませたアネット達が戻ってくる。


「アルベルトさん、買い物終わりましたよ!」


「僕も充分、マナが戻ってきたから何時でも良いよ!」


「あたしもあの影妖精の親玉ってのをとっちめたいから早く行かない?」


「よし、準備ができたならそろそろ行くか。」


俺達はバクムーマを倒す為に準備を万端にして挑もうと立ち上がるとメルダが俺に耳打ちをしてきた。


「アルベルト様、少し宜しいでしょうか?」


「何だ、どうした?」


ごにょごにょと耳元で話すが、どうやら念の為に俺の躰にもマナを糸状にした魔力を繋げたいようだ。


「別に構わないが、何かの作戦か?」


「ええ、戦いにおいては先の先まで見通す事が必須になりますので私がアルベルト様に足りない部分を補います。」


「…………?」


「早く行こうよ、そのバクムーマって奴は東の霧が出る平原にいるんでしょ!」


「そうだな、これ以上犠牲者を出さない為にもバクムーマを倒そう!」


バクムーマとの戦いに準備を整えた俺達は東の平原へと赴く事にした。


「霧が出てきたな……。」


「視界が悪いですわね、皆様お気を付けて。」


「あー、もう! 全然周りが見えない! もういいや、吹き飛ばしちゃお!!」


「ちょっ! トレーシィちゃん!? 落ち着いてくださ……」


「サイクロン!!」


トレーシィはアネットが止めるのを聞かず、魔法を唱え霧を吹き飛ばす。


「うわっ! びっくりシタ、急に何ダ!?」


「いきなり、魔法を使わないでよ!」


「けど、目の前には目的の巨人がいるみたいだな。」


俺達の目の前には霧が吹き飛んだおかげで、巨人の姿がはっきりと見える。


「あーあ、折角のおれっちの演出が台無しじゃないか……。 まあいいけどな。」


「お前が子供達を攫った犯人か? もしそうなら何の為に子供達を誘拐した! 生きているなら親の元へ返せ!!」


バクムーマは何やら演出に拘りが有るようだが、今は子供達の安否の確認が重要であり無事かどうか質問をした。


「質問の多い奴だな……安心しなよ、ちゃーんと生きてるさ……ま、返しはしないがな?」


「あたしからもアンタに質問が有るわ!」


「何だい、妖精じゃないか? サーメイル王国と戦争してたんじゃなーいの?」


「何で、それを!?」


「なーに簡単な事さ、おれっちが仕向けたのだからな?」


「仕向けた? どうやって!!」


バクムーマはニィと嗤うと両手を広げ左右からナヤルック村近辺で見た影妖精がワラワラと出現する。


「これを見れば、お前ら馬鹿な妖精でも理解出来るだろう? そうさ、子供達を攫ったのもサーメイル王国と妖精の戦争を仕向けたのも全部おれっちの仕業さ!」


「アンタだけは、絶対に許さない!! アル、力を貸して!」


「ああ、言われなくても分かってる! こいつは倒さないと駄目だ!!」


俺達はバクムーマに戦闘態勢をとり、最初に俺はバクムーマの顔面に魔弾を撃ち込むと煙が立ち上り、それを合図に皆も攻撃を開始する。


「無駄なのに、よくやるね。」


「無駄かどうか、試して見ルカ? 喰らイナ!!」


ニアミスはバクムーマの巨大な足に拳を突き出し衝撃波を内部に放つが手応えを感じていなかった。


(何だこいつは、中がまるで空洞みたイダ。)


「周りの影妖精は僕とトレーシィで片付ける! だから皆はバクムーマに集中してくれ!」


「あたしも本当はデカ物の方を相手したいけど多いのよね、こいつら! アクアショット!」


「そろそろ、おれっちも攻撃するかな? そーらよ!!」


そう言うとバクムーマは右手で拳を作り俺に殴りかかるが後方へ飛び俺は回避するが地面にはクレーターのような穴が空く。


その瞬間をシェスカ姫は見逃さず、バクムーマの腕の上を走り抜け首を斬り裂く。


「甘いですわね、隙だらけですわ!!」


「しまっ……。」


「やりましたわ!!」


(いや、まだだ。)


「なーんちゃって。」


バクムーマの首は、半分くらい斬れ取れかけになったところで元の状態に回復してしまう。


「そんな! 効いてませんの?」


「バーカ、おれっちは不死身なんだよ! 何をしようが無駄って事さ!」


「なら、これならどうかしら! え!?」


エリーシャはバクムーマの足に触れマナを使ってダメージを与えようとするが、それが出来ない事に驚愕する。


「どうした、エリーシャ何かあったのか?」


俺は周りの影妖精を撃ち落としながらエリーシャに訪ねる。


「それが、この魔物……体内にマナが存在してないわ!」


その時、バクムーマは足を上げエリーシャを踏み潰そうとするが間一髪、メルダが魔身人形マシンドールを使い回避させる。


「有難うメルダ、助かったわ!」


「主人を護るのはメイドの役目ですから。」


(しかし分が悪いですね……このまま戦い続けても埒が明かないのは明白、逃げたところで追いかけてくるでしょうし。)


「マジックアーマー!」


(このままじゃ埒が明かねえ! だったら高火力のダイアロスを倒した技ならどうだ!)


俺は今出せる最大火力の技をバクムーマに打つける為マジックアーマーを発動し右手の拳に力を込める。


この時メルダだけは気付いていた、バクムーマが何やら卑しい笑みを浮かべていたのを。


「いけません、アルベルト様! あの巨人、何か企んで………」


メルダが止めるも間に合わず、俺はバクムーマの腹部に思いきり拳を振りきろうとした瞬間、狙いを定めていた場所にバクムーマが攫ったであろう子供が中から上半身だけ出てきた。


(や、やべえ! 止められねえ!!)

先日は、寝ぼけて別のところに投稿してました。


すみません、何時も読んでくださり有難う御座います。

楽しんでいただけたのなら幸いです。

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