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【完結】無属性魔法使い〈番外編追加〉  作者: クソラノベ量産機
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第22話 決戦ダイアロス

やっとこさダイアロス戦になりましたね。

戦闘描写は苦手なのですが楽しんでいただけてますかね?


引き続き、物語をお楽しみください。

 会議室にて、国王達を護りながら戦う護衛達も残すところドメストを含め四人となってしまっていた。


「クハハハハハハ! 意外と頑張るではないか、正直驚いたぞ? ワシの部下になってみる気はないか、さすれば命だけは助けてやろう。」


「巫山戯るな! 誰が貴様なんかの部下になるものか!」


「そうだ、我々は自国を護る為に戦っている! 貴様に従うくらいなら名誉ある死を選ぶ!!」


「それは残念だ……実に惜しいが死んでもらう事にしよう、アッサリとな?」


残った護衛達が一斉にダイアロスへと攻撃を仕掛けるが、一人は手刀で首の骨を折られ、一人は鋭い爪で心臓を貫かれる。


「そらよ!」


「ぐあっ!」


ダイアロスは護衛の一人の心臓を貫きドメストへと放り投げる、その隙をついて一人の護衛がダイアロスへと抱き付く。


「無駄だ、何をしようとワシは倒せんぞ?」


「やってみなきゃ分かんねえだろ!!」


「ほう、魔力が暴走しているな…やってみるが良い無意味だがな!」


護衛は魔力を暴走させダイアロスを道連れにせんと自爆する。


「共にクタバレ! ダイアロス!!」


ドゴーンと爆発音が城全体に鳴り響き、ダイアロスがいたところからは黒煙が立ち上る。


「やったか?」


「おお、彼らの働きで魔王なる者を倒す事が出来……」


イシュタッド王が言い終える前に黒煙から無傷のダイアロスの姿が見え始める。


「クハハハハハハ!! だから言ったではないか、無駄だとな!」


「そんな……お終いじゃ、勝てるわけが無い!」


各国の王達の顔は絶望に染まっていたがドメストだけは勝ち目など無いというのに、彼の目には未だ衰えない闘気が宿っている。


「力及ばず、散って逝った者達の行為は無駄では無い! 彼らを嗤う者は私が許さない!!」


「ドメストよ、死ぬつもりか?」


「すみません、国王陛下……貴方達を護る為の盾としつ最後の責務を果たします。」


ドメストは、最後の言葉を紡ぐとダイアロスめがけて突進していく、そしてダイアロスはドメストに向かってゆっくりと手を翳し魔法陣を展開させる。


「ウオオオオ!!」


「あばよ、愚かな人間共。」


その直後、会議室のドア越しから魔弾がダイアロスへと飛んでいき直撃し吹っ飛ばす。


「グオォォォアアアッ!?」


「最初から、こうすれば良かった!」


「な、何者だ! 会議室のドアはワシの魔力で開けられぬようにしていたはずだ!?」


俺はドアを開こうとしても開かず一か八か各国の国王や護衛達に当たらないよう配慮して邪悪な気配のする場所を狙い魔弾を放つとダイアロスに当てる事に成功した。


「お前がダイアロスだな? 今まで散々、苦しめてきた人々の為にここで決着を付けてやる!」


「ワタクシも貴方を生かしておくわけにはいきません、この剣の錆にしてさしあげますわ!」


「大丈夫、今のアタシは落ち着いてイル…皆、アタシに力を貸してクレ。」


「アルベルト様、私もなるべく力を貸します……近付けるか怪しいけど。」


俺達は真っ直ぐにダイアロスと対峙しながら近くにいる騎士に問いかける。


「ここは、俺達で何とかします……ですから国王陛下達を安全な所へ誘導願います。」


「君達は一体、それに本物の……シェスカ姫とニアミスといったか? 何故彼らと……いやいい、後は頼む。」


ドメストは俺達の言葉を聞き入れ国王陛下の安全を最優先にするがロクサーヌ王のみ、この場に残る選択をする。


「すまぬが私は、ここに残り彼らの戦いを見届けさせてもらう。」

(彼らが娘を救ってくれたのなら、淡い期待じゃがダイアロスを倒してくれるやもしれん。)


「……ですが、いえ分かりました応じましょう。」


ダイアロスはシェスカ姫を見据え、語りかける。


「なるほど…ロクサーヌの姫を元に戻し、ワシの部下共をやったのは貴様らだな?」


「だったら何だってんだ!」


「許さぬ、ワシの理想の世界への邪魔立てをしてただで済むと思うなよ?」


「マジックアーマー!」


「何!?」


俺は魔法を使い身体能力を向上させダイアロスの顔を殴り飛ばすと続いてニアミスが飛び蹴りを食らわせる。


「グォッ!」


「これでも食らイナ!!」


「グゥ…!」


怯んだダイアロスにエリーシャが触れ身体能力を弱体化させる。


「ヌッ!? 何だ、力が抜ける!!」


「今よ、シェスカ姫!」


「これでトドメですわ!!」


シェスカ姫がダイアロスに剣を振り下ろそうとした瞬間バリアを張られ防がれてしまう。


「そう簡単に勝てると思うな虫螻共がああっ!!」


「きゃあっ!」


剣を弾かれバランスを崩したシェスカ姫に対しダイアロスは手を翳し魔法を放とうとした時ニアミスが、ダイアロスの腕を蹴り上げ魔法は天井を破壊した。


「チィ……小癪な真似を! なら貴様から死ぬが良い!!」


「させねえよ!!」


俺はダイアロスがニアミスの喉元を狙っている腕を摑み顔面を全力で殴る。


「アルベルト、すまない助カッタ!」


「礼なら後でいい、畳みかけるぞ!!」


「これ以上、魔法は使わせない! マナバインド!!」


「グォッ! また、この女か!!」


再び怯んだダイアロスへエリーシャは新たな魔法を行使し、直ぐさま離れシェスカ姫が横一線に剣を振るう。


「無駄だという事が分からんのか! ワシにはバリアが……使えぬだと!?」


「この一撃は、この国の怒りです! 平和を脅かす悪魔よ死になさい!!」


シェスカ姫の怒りの剣がダイアロスの首を撥ねると頭部は床に転がり躰は膝を突き倒れ込む。


「はぁ……はぁ……、やった…倒した!」


「おぉ、無事であったか我が娘よ!」


「父上……。」


シェスカ姫とロクサーヌ王は互いに波を浮かべ抱き締め合う親子……の再会を遠くから見届ける。


「シェスカ姫もロクサーヌ国王陛下も互いに再会出来て良かった。」


「そうね、後は城内の魔物退治をしないとね。」


「これで、アタシの復讐も終わりカ……。」

(妙にアッサリと終わった気もすルガ……。)


ニアミスは何となく後ろに転がった頭部を見たその瞬間、頭部が急に動き出し口から魔力の凝縮された紫色の光線がエリーシャめがけて放たれる。


「え?」


エリーシャも何かに気付き後ろを振り向こうとした時、咄嗟にニアミスが突き飛ばした。


「エリーシャ!!」

(はは、アネット……すまないね、アタシ死なないって約束……守れそうに無イナ。)

次回、ダイアロス編は最終回となります。

他の国のストーリーもやった方が良いんですかね?

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