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【完結】無属性魔法使い〈番外編追加〉  作者: クソラノベ量産機
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第21話 地獄と化した城

中々、魔物を多く出して戦闘描写を書こうと思っても上手くいかないものですね。


それでは、引き続き物語をお楽しみください。

 国王会議が始まる数分前、ロクサーヌ王国城門にて俺達は足止めされていた。


「今は国王会議中だ! あまりシツコイと独房送りにするぞ!」


「ですから、その国王陛下達の身が危険なんですって!」


「駄目だ、駄目だ! 今は厳重に警備を堅くせねばならんのだ! それに武器を持った者を通すわけにはいかん!!」


アネットが必死に説得するが陛下達は一向に下がらない、当然の事ではあるが国王会議中に侵入を許すような馬鹿はいない。


それに見かねたシェスカ姫は、陛下達のそばに近付き顔を隠していたフードを巡り、その顔を見せるが逆に怪しまれてしまう。


「仕方ありませんね…これで、どうでしょうか? そこを退きなさい! 一刻を争うのです!!」


「シェスカ姫!? いや、ありえん! シェスカ姫は現在、国王会議に参加中だ騙されんぞ偽物め!!」


「そんな!?」


陛下達はシェスカ姫を偽物扱いし、捉えようとした瞬間に城全体を邪気が覆い至る所から全身が紫色で翼の生えた鎌を持った魔物の集団が現れる。


「キキー!」


「なっ!? 魔物、一体どこから湧いてきた!!」


「う、うわあ!!」


「させません! はあっ!!」


「ギーッ!?」


油断していた兵士に魔物が鎌を振り下ろそうとした瞬間、シェスカ姫は剣を抜き魔物を真っ二つにする。


「た、助かった……あの剣捌き、まさか本物!?」


「だから、そう言っているでしょう? そんな事より今は城の魔物を殲滅なさい!!」


「は、はっ! 直ちに!!」


「誤解の無いよう、これだけは言っておきます…貴方達の王へ対する忠誠心は見事でした。」


「有難う御座います、ここは我らに任せて先ほお急ぎください!」


兵士達は城を護るべくして魔物の殲滅をしにいった。


「にしても、何故急に魔物が出始めたんだ? まさか、もうバレたのか?」


シェスカ姫は深々とフードを被っており先程、俺達は城門へと来る間、敵側にバレる要素はシェスカ姫が顔を晒したのはフードを巡った時ぐらいだ。


「いくら何デモ、バレるにしたって早すぎルネ。」


「ここから先は、戦いながら進まないといけなさそうね。」 


「皆様には改めて協力を願います、ワタクシと共にこのような惨劇を引き起こした者達を征伐してくれますか?」


引き受けない理由は勿論無く、この惨劇を終わらせなければ新たな犠牲者が増えるのは明白だ。


「当然、俺個人としても放ってはおけないので個人的に協力しますよシェスカ姫!」


「有難う御座います!」


「僕も矢で援護するよ!」


俺達は城内に入ると案の定、数人の兵士達が魔物と対峙していた。


「クソ、ちょこまかと動きやがって!」


「キー!」


「そこだ!!」


「ギーッ!!」


素早い動きで兵士の剣を躱す魔物にスラストは矢を放ち首筋に命中させる。


「助かった、…姫様!? 会議室におられるはずでは?」


理由わけは後で話します。 城内の現状は?」


「申し訳ございません、今この場を凌ぐだけで精一杯でして。」


「分かりました、ここは任せましたよ。」


「はっ!」


先程から魔物が多いが俺達は戦いながら先に進み会議室のある二階までやってこれたが目を疑う光景が広がる。


「うわあ! 躰が勝手に!!」


「どうすりゃ良いんだよコレ!」


「グオォォォ……」


兵士同士で剣を交え殺し合いをしているようにも見え、何故かゾンビと化した兵士が兵士を襲っていた。


「頼む、逃げてくれー! 躰が言うことを効かねー!!」


「あの魔物さえ、何とか出来れば……ぐあぁっ!」


「ケケケケ!」


「後ろがガラ空きだ! 木偶人形如きが!!」


「ケケ?」


よく見ると躰が勝手に動いてしまっている兵士の頭上には不気味な顔をしたゴスロリ衣装に身を包んだ人形のような魔物がまるで目に見えない糸のような物で兵士を操っているように見える。


そして、その兵士と鍔迫り合いをしていた兵士の隙をついてゾンビと化した兵士が首筋に噛み付く。


その光景を見て愉悦に浸っているかのような人形の魔物ね後ろをとり一人の兵士が人形の魔物を斬り伏せるが、そいつは不気味に嗤い消滅する。


「おい、大丈夫か? まだ戦えるなら剣を取れ!」


「グオォォォ……」


「え? うわあ!!」


人形の魔物を斬り伏せ兵士を解放したつもりだったが、その兵士はゾンビと化し助けた兵士に襲いかかる。


「何だよコレ……、まるで地獄じゃないか!」


「こんなの、どうしろってンダ!!」


俺達は地獄のような光景を目の辺りにするが国を救う為には手段を選んでいられず会議室へと向かおうとした時、アネットが別行動を提案する。


「アルベルトさん、ここは私とスラストさんに任せてくれませんか?」


「え、この状況で僕に何か出来るとは思えないよ?」


「あの人形みたいな魔物には見覚えがあります、私の考えが正しければ今操られている兵士の方々を救えるかもしれません。」


そう言うとアネットはバッグから聖水を取り出し人形の魔物に振りかける。


「ゲゲゲ!?」


「スラストさん、今です!」


「わ、分かった! それ!!」


「ゲギャー!!」


聖水をかけられた魔物は痙攣しだし、その瞬間操られていた兵士は糸が切れたかのように床に倒れ込み、スラストは人形の魔物の頭部を矢で撃ち抜いた。


「うっ、あれ……? 俺ゾンビ化してない?」


アネットの考えは正しかったようで、人形の魔物は聖水をかけて倒す事で操られていた兵士のゾンビ化を防ぐ事ができた。


「ここは、二人に任せた方が良さそうだな…頼めるか?」


「ええ、勿論です! シェスカ姫とこの騒動の張本人を懲らしめてきてくださいね!!」


「残念ながら、既にゾンビ化した兵士の方々は元に戻せそうに無いけど僕もなるべく被害を最小限に抑えるよ。」


「会議室は、こちらの方です急ぎましょう。」


俺達はアネットとスラストを残して会議室の方へとゾンビ化した兵士達に内心謝りながら倒して行き、会議室の前に到着した。


「なんだ!? 凄いプレッシャーだ!!」


「この気配、まさかダイアロスなノカ!?」


「もし、そうだとしても引き返せないわよ。」


「行きましょう、ダイアロスを倒しワタクシ達のロクサーヌ王国の平和を取り戻すのです!!」

本当にダイアロス編は終わりに近付いてきましたね。


まさか、ここまで読んでくださる方々には感謝しています。


楽しんでいただけているのなら幸いです。

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