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【完結】無属性魔法使い〈番外編追加〉  作者: クソラノベ量産機
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番外編エピソード︰アネット③ お風呂場ハプニング

 カポーンと風呂場で音が鳴り、俺はアネットとマーちゃんの三人で浴槽に浸かっているが目隠しをされ何も見えない状態と化している。


(ぬぅ〜、アルベルト貴様! 妾への当てつけか!! 美女二人を侍らせて楽しいか!!)


(んな事言われてもな、イザベラの他にもストーカーが居るのも分かったし余計な邪魔はするなよ?)


(なぬっ!? ストーカーが分かっ……待たんか!! 妾は違うと言っておろうが!!)


「アルベルトさん?」


「ん、いや何でも無い。」

(さて、ストーカーが二人も侵入してるし後でアネットを外に誘い出すかな。)


「ねーねー、身体洗わないのー?」


「そうですね、そろそろ洗いましょうか。」


「お。」


 俺は目隠しをされている為か、手を引かれ浴槽から上がり風呂場の椅子に座らされる。


(むっ! 妾を使うのかえ? 使うのじゃよな? アルベルトに使われた後でオナゴ達に使われるなら気にせんぞい、早う使うが良いぞ♪)


 アネットはイザベラが化けたタオルを使わず別の物を手に取る。


(ぬぅー、これでは肌に触れられぬではないか……)


(ストーカー探しはどうしたんだよ、まあ最初からあてにはしてないが。)


(なんじゃと! 妾とてしっかりオナゴ二人の裸を目に焼き付ける努力をしておるのじゃ!! 別人に変わっとる可能性すらあるからの、心配は要らんぞアネットは絶対に本物じゃからな!!)


(そりゃそうだろ、アネットに成り代わる必要性は皆無だからな……で、気付いたのか?)


(何がじゃ?)


(いや、気付いてないなら良いや。)


(なんじゃい、妾を馬鹿にしおって!)


 背中を流してもらいながらテレパシーでイザベラと会話をするがストーカーが侵入している事を伝えるが気付いていない様子だ。


「ねーねー、何でこっちは洗わないのー?」


「へ、そこはちょっと……」


「お、おい!」


「きゃあ!?」


 マーちゃんに腰に巻いていたタオルを取られてしまい、アネットは俺のを見たのかおそらく目を背けている。


「だめだよー、ちゃんと洗わないとー。」


「そこは自分でやるから……。」


「だーめー、ゴシゴシするのー。」


「マーちゃん駄目だってば!!」


 アネットはマーちゃんに強引に手を掴まれ俺のを洗わされ、俺も反応しそうになるが心を無にし賢者モードへと以降する。


(な、何も考えるな……俺!)


(ぬわあああああ! 貴様ー!! オナゴ二人に胸押し付けられおって羨まし過ぎるぞ!! 変われこの野郎!!)


(イザベラは黙ってろ!! 今想像させんな!!)


 イザベラの言う様に背中に柔らかな感触を覚え、甘い吐息が二つ首筋にかかっており意識を向けない様にする。


「はわわわわ!」

(マーちゃん! そんなふうにしたら!! だ、駄目……もう形が分かるくらい触ってる!!)


「きれーになったー?」


「綺麗になったから、これくらいにしましょう!!」


「次は洗ってもらおー!」


「だ、駄目ですよ! アルベルトさんも困るでしょうし。」


「えー、触ったのに触られないって変なのー。」


「変じゃありません!!」


「むー。」


「むーじゃありません。」


(やっと終わったか……)


 俺はマーちゃんに椅子から離され、次はアネットが座り身体を洗う順番なのだろうが俺の手には先程身体を洗ったであろうタオルが手渡される。


「ん、マーちゃん?」


「へ、ちょっとマーちゃん何して! ひゃん!?」


「えへへー、やっぱりお互いに洗い合わないとおかしいよねー。」


「アネット、わざとじゃないんだ!」


「分かってますよ! マーちゃん止めなさい!!」


(ぐぬうううう!! アルベルト貴様ぁ、美少女にサンドイッチ状態にされてなんとも羨ま、けしからん奴じゃ!! その手を退けんか!! 見えんじゃろ!!)


(俺も今の状況が分かってないんだよ! いちいち話しかけてくるな!!)


「アルベルトさん! そんなにしたら駄目!! 駄目です!!」

(あ、あ、アルベルトさん……のが背中で擦れて……!!)


「ほら、ちゃんと洗わないとだよー。」


 手に収まるくらいの柔らかな二つの感触はムニュムニュと形を変えスベスベな手触りが続き、既に意識してしまいアネットの背中に俺のが擦れる。


「次はこっちねー。」


「ちょっ……!? そこだけは本当に駄目ー!! あっ!?」


 俺の手はアネットの股の辺りまで移動させられ、何やら湿った感じの穴へと指が入り、どうゆう事なのか混乱してしまう。


(こやつ入れおった!?)


「?????」

(何か湿ってるのは何だ?)


「やっ、やめっ!! アルベルトさん止めてくださ、ひぅっ!! あっ、あっ、あっ……」


「アネット? 腕を挟まれたら抜けないんだが……」


 俺は指先に感じるコリコリとした何かをなぞり確認するとアネットに両太腿で腕を強く挟まれる。


「本当に駄目! 駄目駄目駄目ええええ!! あっ……」


 アネットは力が抜けたのか、俺は挟まれた腕に何やらぬるま湯の様な液体がかかる感覚に陥るとすぐさまシャワーで洗い流される。


「アネット……まさか……」


「ち、違います! 絶対に違いますからね!!」


(ぬがああああ! アルベルトおおおお!! 妾にもその聖水を分けろおおおお!!)


(うるせえええええ!! こっちは何がなんだか分からないんだよ!! 混乱させるな!!)


「はぁ……はぁ……はぁ……、マーちゃん……」


「なーにー……?」


「後で覚えてなさいよね……?」


「ひっ!?」


 アネットは物凄い表情でマーちゃんを睨み付け、押し黙り気まずい空気が流れて風呂から上がる。


「アルベルトさん……。」


「な、何だ?」


「さっきの事は分かってますよね?」


「誰にも言わないよ、てか言えるか!!」


「うん……」


 二人が着替えた後で俺は目隠しを外され服を着て居間へと向かうとカニやらアネットと釣った魚がムニエルにされて食卓へと並んでいた。


「はっはっは! 中々楽しそうな声が聴こえたぞ? 流石はウチの娘、狙った男と既にいたすとはな!」


「いたしてないわよ!! マーちゃんが変な事させるから!!」


「こ、こわいー!」


 アネットに睨まれてマーちゃんは怯むが俺は食卓に座り食事をする。


「冷めちゃいけないし、食べましょうか?」


「「「「「いただきまーす!」」」」」


「このカニ美味いな、身もギッシリ詰まってるし肉厚なの始めて食べたぞ!!」


「だろうな、魔の三角地帯でしか取れないジャイアントクラブつーカニだ。 並の漁師なら海域に入る前に嵐にやられて船が大破してもおかしくない場所で取れるからな!」


「そんな危ない場所で取れるんだな。」


「お父さん、昔から人間離れしたことするから普通の人からは超人に見えてますからね。」


「あ、そうだアネット。」


「何ですか?」


「飯食べ終わったら、二人で夜道歩かないか?」


「あらなーに? デート?」


「お母さん! そんなわけ……」


「ま、そんなとこ。」


「へ……?」


「どうした? 俺とじゃ嫌か?」


「う、ううん行く! 行きます!!」


「ま、この子ったら顔真っ赤じゃない素直になりなさいな。」


 アネットは顔面が真っ赤になり湯気でも出てるのか眼鏡が曇る。

 料理を食べ終えると俺はアネットの手を引き外に連れ出し少し離れた場所まで行くと目的を語る。


「この辺で良いかな?」


「えと、アルベルトさん?」

(え、噓? こんな人気の無い場所で改まって、もしかしてもしかするの!? ぷ、プロポーズですよね? じゃないとこんな言い辛そうな雰囲気出さないはずですし、勿論喜んで受け入れますよ♡)


「単刀直入に言うぞ?」


「は、はいっ!!」


「マーちゃんを迎えに行こうか。」


「え?」


 どうやらマーちゃんが別人に成り代わっている事に気付いていなかったのかアネットはキョトンとする。

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