第128話 趣味全開の服装
第二章は第26話からです。
第三章は第46話からです。
第四章は第66話からです。
第五章は第91話からです。
第六章は第113話からです。
では、引き続き無属性魔法使いをお楽しみ下さい。
温泉に浸かり、身体を温めている最中に隣の女湯から女性陣の声が聴こえてくる。
「ええ、でも初めては痛いって聴きますし……。」
(この声、アネットか?)
「勿体無いよ、アネット可愛いのに。」
「でも入れるのは怖いかな。」
(入れるって何だ? 初めて? それってアレしか無いよな、いやそんな話しするか?)
どうやら女湯では何かの話しで盛り上がっており、聴いてはいけない話しをしている気がするが聴こえるのだから仕方がない。
「ねぇ、なんかが凄く赤いけど大丈夫? 逆上せた?」
「ん、ああ大丈夫だ……さささてと身体でも洗うかな。」
温泉から出て身体を洗おうとすると眼の前には石鹸とタワシと桶が置いてあった。
(これ絶対ワザとだよな……。)
「うわぁ、あの人これ絶対ワザとだよね? ところでもう一人の男の人は一緒に入らないのかな?」
「スラストの事か? スラストは女だぞ。」
「えっ、女の子なの!?」
「ああ、ルーズベルトの記憶で知ったんだが本名はスーラシーエ・スートリアって言うらしい。 長いからルーズベルトはスラストって呼んでからああ名乗ってるらしいな。」
「へー、そうなんだ。」
流石に身体をタワシでは洗えず、石鹸を身体に擦り泡を出して身体を洗う、その時隣の女湯から話しの続きが聴こえてきた。
「うーん、やっぱり私は眼鏡の方が良いですね。 コンタクトレンズは毎日洗うのが面倒ですし、何より洗い残しが有ると眼の病気になりかねませんし。」
「そっか、アネット眼鏡取ったら凄い美人なのに……本人が良いなら良イカ。」
「どしたの、アルベルト手が止まってるよ?」
「いや、何でもない……。」
(コンタクトレンズの話だったか、そうだよな。 人の家でそんな話しする訳ないよな。)
「んぅ?」
俺は身体を洗い終え脱衣所で用意された服の様な物を着ると何故かガウンになっており仕方なく、これを着て客間へと移動する。
一方、女湯では女性陣達が温泉から上がり身体を洗う為バスタオルを取っていた。
「エリーシャ様、お背中流しますね。」
「ええ、お願いするわ。」
「トレーシィは僕が洗うよ、羽根あまり濡らしたくないだろうから。」
「有難うスーさん、後であたしもスーさん洗うね。」
「どうしたレニー、もしかして羨ましいノカ?」
「べ、別に羨ましくなんか。」
「遠慮すんなって、アタシが洗ってやるよ!」
「ちょ……、何処触って! ひゃあん!!」
その様子を鋭い野獣の様な眼光でイザベラは見つめており、それぞれ身体を洗いっこする光景を見ながらイザベラはアネットにスススと近付く。
(皆さん楽しそうですね。)
「あの、何ですか?」
「石鹸を身体に擦り合わせると泡がドバーッと出てきて最高に気持ちがええんじゃ、こんな純情初竜人族御姐さんと泡遊びしてみんか? そんでお互い泡塗りたくって全身泡まみれで最高や、どうじゃ?」
「お断りします。」
「即答じゃと!?」
皆身体を洗い終え、脱衣所に向かい服を着るとイザベラの趣味なのかそれぞれ明らかにおかしい服装になっていた。
「ななな、何よこれええええ!」
「おお、皆似合っとるぞ!」
エリーシャの服装は、ほぼ裸と変わらずリボンを身体に巻いた様な状態になっている。
「あんた、よくそれ着るまで気付かなかったわね。 かくいう私もこんな変な服着るまで気付かなかったけど何このパンツみたいなの。」
「それは古の時代に存在したブルマという物じゃな!」
「ところでイザベラ様、私の着ているこれは何でしょう?」
メルダが着ているのは上半身はセーラー服になっており下半身の部分はスクール水着で上下が繋がった服になっている。
「それは、スク水セーラーと呼ばれる物じゃな普段着そうにない娘が着ると興奮するぞい!」
「はぁ。」
「ね、ねえ何で僕のはこんな女の子らしい格好になってるの!? 凄く恥ずかしいんだけど!!」
「でもスーさん似合ってるよ?」
スラストに至ってはピンク色のキャミソールワンピースになっており頭には赤いリボンが乗っており、トレーシィは何故か防寒着を来ている。
「なぁ、アタシだけなんか道着なんダガ……。 まあそんな事よりアネットはどうシタ? さっきから姿を見なイガ。」
「う〜む、本命なんじゃがのぅ。」
「何が本命ですか! こんなの服ですらないじゃないですか!!」
「何を言うか、大事な場所を隠せるのじゃから服に間違いないわい!」
「こんなカットバン三枚で何をどう隠せと言うのですか! 非常識にも程があります!!」
アネットだけ何故かカットバン三枚だけが用意されていたらしく睨みつけられたイザベラは言い訳をする。
「ほ、ほれなんと言うか人というのは産まれたままの姿が一番美しいというか……。」
「もういいです、服も洗濯されてますし。」
「着てくれるのかえ!?」
「付ける訳ないでしょ! バスタオル巻いてる方がマシです!!」
一方でアルベルトはマッサージチェアを見つけ、座りリフレッシュしていた。
「あ〜、これは良いな疲れが吹き飛ぶようだ。 にしてもさっき聴こえてきた悲鳴は何だったんだ? まあ良いか、なんだか眠くなってきたな。」
「行かなくて良いの?」
「俺が行ったって修羅場になるのは目に見えてるし、心配ならラクシーが見てきてくれるか?」
「分かった、正義の名の下にボクが様子を見てくるよ。」
そう言ってラクシーは女湯の脱衣所まで行き勢いよくドアを開けると女性陣の大半が何かしらのコスプレをしている様な光景を目の当たりにする。
「皆大丈夫!? いったい何があったの!」
「えっ、ラクシー?」
「もう、ビックリさせないでくれるかしら? アルベルトだと思ったじゃない!」
「私はアルベルト様なら歓迎だけど?」
「アルベルトだったら何かマズイの?」
「そうね、少なからず私は軽蔑するわ。」
どうやら、悲鳴の原因が皆の服装がおかしい事だと気付くラクシーなのであった。
何時も読んでくださり有難う御座います。
いい加減書けと言われた気がしたので次回も不定期投稿になります。




