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【完結】無属性魔法使い〈番外編追加〉  作者: クソラノベ量産機
110/166

第110話 隠れんぼ

第二章は第26話からです。

第三章は第46話からです。

第四章は第66話からです。

第五章は第91話からです。


では、引き続き無属性魔法使いをお楽しみ下さい。

 はっと我に返ると俺はラクシドールを殴り飛ばしているが、明らかにダメージを与えられていないのが分かりマジックアーマーと勇気を解除し後方へと飛び下がる。


「アルベルト様!」


「悪い、エリーシャ大丈夫だ……頭冷やさねーとな。」


「無理も無いさ、眼の前で仲間がやられてんだ。」


「あらま、冷静さを取り戻した様だけどボクに勝つ方法なんて無いよ? どうする、君達が望むなら楽に死なせてあげるけど。」


「悪いが、お断りだ。」


 アルベルトが我に返った頃、ニアミス達は三体の魔物と戦っていた。


「さっき吹っ飛ばしたばっかなノニ、もう戻って来タカ……。」


「あれくらいでは、まいらないよ?」


「なら、さっさと倒してアネットを助けに行かせてもラウ!」


「何? 手が燃えてる!?」


 ニアミスがアネットの逃げた方向へ進むとマナを使い遠くへ飛ばしたはずのラビッツキングが転がりながらニアミスの前に現れる。

 アネットを助ける為あまり時間をかけるわけにもいかないニアミスは、拳に溜めたマナで炎を作り出し一気に懐に飛び込みラビッツキングの腹部に叩き込む。


「これならどウダ! 獄炎掌!!」


「フギいいいい!!」


「アチッ! やっぱ魔法は得意じゃないから火傷しタナ、こいつら布で出来てるノカ? 燃やしたら直ぐに燃え尽きタナ、それよりアネットを捜さなイト。」


 一方でテントの前では、レニーとシェスカ姫が残りの魔物と戦っていた。


「ほらほら、どうしたの? もう終わり、つまらないわね。」


「そっちこそ、決定打を持ってない癖に余裕ぶるんじゃないの!」


「あら、もう終わらせても良いのね?」


「やれるものなら、やってみなさい!」


「じゃあ、遠慮なく。」


 レニーはラビッツクイーンへと近付き、触れるとラビッツクイーンの全身をマナで覆うと全身を圧縮させていく。


「ピギっ! ギュむむむ!?」

(身体が縮む!?)


「最小限まで圧縮してあげる、はいおしまい。」


 ラビッツクイーンは圧縮されていき、最終的には石ころ程度まで縮められ元に戻れなくされてしまった。


「さあてと、あのお姫様の方は……大丈夫そうね。」


 レニーがラビッツクイーンを倒すと同時にシェスカ姫もラビッツジャックを剣ごと砕き斬り裂いていた。


「ふう、勇気を使わなくても勝てる相手でしたね。 アネットさんは無事でしょうか。」


「褐色の子が行ったから無事なんじゃない? それより、貴方ロクサーヌ王国の姫様よね? いまさらだけど何で皆タメ口使ってんの? 私も大概だけど……。」


「あー、それはワタクシが許可しているからですわ!」


「そう……。」


 その一方でアネットはラビッツジョーカーから身を潜める為、近くのミラーハウスの建物の中に隠れるが考えがバレていたのかラビッツジョーカーもミラーハウス内に入り、出入り口に魔法でバリアを張り逃さない様に先を読んだ行動をされてしまっていた。


「何処に隠れたのかな〜? 鬼ごっこの次は隠れんぼだね、ミラーハウスじゃ鎌は邪魔だし消しておこう。」


(バレない様にしなきゃ……。 こっそり見つからないように外に出れれば。)


「ふふ、君も遊びたい盛りなんだね? 良いよ、念の為出入り口にバリア張って隠れんぼの邪魔が入らない様にしてあげるね!!」


(え、嘘でしょ? 出入り口にバリア張るって言った!?)


「もうい〜いか〜い? もうい〜よ〜、じゃあ捜すね?」


(良いわけないでしょ! 勘弁してよ!)


「見つけたら、何して遊ぼうかな〜? まず逃げられない様に足の骨を折るでしょ〜、それから〜ミラーハウスにはボクしか知らない秘密の部屋があるし、そこでお人形に見立てて遊ぶのも良いよね〜。」


 アネットはラビッツジョーカーから見つからない様にミラーハウスの隅っこに音を立てずに息を殺し、遠ざかるのを期待するがラビッツジョーカーのスキップする足音は次第に近付くにつれて大きくなってくる。


(早く何処か行って!)


「ここかな〜? 違うか〜、じゃあここは? またハズレか〜、隠れるの上手いな〜。」


(足音が遠ざかってる? やった、これで少しは時間が稼げる!)


「み〜つけた!」


「え?」


 明らかに足音の遠ざかる音が聴こえていたにも関わらずラビッツジョーカーはアネットを待ち伏せしており、アネットの顔が青褪めてゆくのに対しラビッツジョーカーの表情は満面の笑みを浮かべるとアネットを床に押し倒す。


「きゃああああっ!」


「うふふ、今度はボクが何して遊ぶか決めてあげるね? そうそう、鬼ごっこは飽きちゃったからさ君の脚、折らせてもらうね!」


「や、イヤ……やめて! 痛い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いぃっ!!」


「う〜ん、思ってたより簡単には折れないなぁ。 そうだ、こうすればどうかな?」


「いっ、あっ……あぐっ……うぅっ!!」


「やっと折れた、そんな泣かなくても良いのに〜。 ボクさ〜、一度で良いからお友達と人形遊びしたかったんだよね〜。」


 ラビッツジョーカーはアネットを捕まえると左脚を持ち上げ太腿を捻り骨を折ろうとするが上手くいかず、今度は膝を本来なら曲がらない方向へと力任せに捻るとアネットの膝からボキッと骨が折れる音がミラーハウスに響き渡り、あまりの痛みに眼からは涙が溢れている。


「あ、う、何処へ連れて行く気ですか?」


「と〜っても楽しい所だよ? そうだ、君の服切っちゃったから着せ替えて遊ぶ事をも出来そう!」


「素敵な服た〜くさん持ってるから、ボクが君に一番似合う服を着させてあげるね〜!」


(何、この扉? 入って来た時には無かったのに……。)


「じゃあ、早速遊ぼうかな? ん〜、何か凄い汗だね? どしたのかな?」


(この魔物、さっきから情緒不安定な感じがしますね……痛みに耐えながら私一人で相手しないといけないなんて。)


 脚の骨を折られ、抵抗出来なくなったアネットはラビッツジョーカーに担がれミラーハウスには無かった扉の部屋へと入れられ椅子に座らされる。

 部屋は一面ファンシーな世界観を醸し出しており、ラビッツジョーカーは上機嫌な様だ。


「うふふ、痛そうだから痛みを無くしてあげるね? 楽しいお茶会を始めようか!」

何時も読んでくださり有難う御座います。


次回はアネットが一人でラビッツジョーカーをなんとかする話しになります。


追記、この後の話しを考えて無かったのでしばらく投稿はしないので申し訳ありませんが投稿をストップします。

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