ナローデ・バンシタッドちゃんの憂鬱
みんな、ナローデちゃんはこんなに頑張ってるんです。
ナローデちゃんをこれ以上困らせないであげて!
汚れなき聖人、聖女しか暮らせないナロー星。
その星の神様である金髪碧眼美少女、ナローデ・バンシタッドちゃんは苦しんでいた。
「このナロー星は、汚れなき者しか暮らせないのよ!?なのに、なんでこの星はこんなドエロ小説ばかりなのよ!?」
この星の法律であるナローデちゃんは、この星に次々生まれるお下品な小説に悩まされていたのだ。
「この綺羅星のごとく汚れなきナローを守るため……私、今日も頑張らなきゃ!」
ナローデちゃんは心を清め、今日もナロー内のエロを根絶すべく検索を開始する!
「なになに?○○こ……?」
ナローデちゃんは頬を真っ赤に染めて激怒した!
「珍満には死を!!」
警告!
珍満の類は死滅した。
「ふー、危ない危ない……こんなものを目にしたら、ナロー星の聖者たちは汚れてしまうわ!」
ナローデちゃんはホットカフェオレを飲んで心を落ち着かせた。
まだまだ彼女の仕事は終わらない。
「さぁ、次よ!……ん?〝秘所〟ですって!?」
ナローデちゃんは疑惑の単語周辺をじっくりと読み込んだ。
「だ、だめよこんな……い、いけない子!あら?この子、三回目じゃない!懲りない奴!」
バン!
ナロー星の平和は保たれた!
「くっ……敵も強力だわ。全員まとめて深夜監獄星に行きなさいよ……ナロー星にこんなものはびこらせて、聖人聖女を駆逐しようって作戦ね?そうはいかないんだから……」
そう、ナローデちゃんはただ大切な掟を守るため、日々頑張っているのだ。
ナロー星が乱れると、世の中の聖人聖女の親御さんが、この創造性豊かなナロー星に訪れることを禁止してしまう。
そうすると、聖人聖女のためになる素晴らしいお話すら、読むのを禁止されてしまう。
一事が万事。
ナローデちゃんは今日もナロー星のエロを駆逐する!
「エッチなのはいけないと思います!」
読んで下さってありがとうございます!
(謝辞)
それから申し訳ございませんでした!
(陳謝)
聖人聖女のみんな、ナローデちゃんを真っ赤にさせたらメッ!だからな?