page-2
『 思えば、読み書きできない私が読め…というより理解できる時点で、警戒して見るべきじゃなかった。ただあの時はこの書にすがるしかなかった。体力も精神力も限界。私の人生30余年の中でも上から数えたほうが早いくらいつらい状態だったね。
とにかく、私はこうしてこいつと出会った。あの時は本当に神に感謝したね。たぶん今の、あるいはこれから諸君らが味わうように、こいつを本当に希望だと感じていたさ。
それにしてもあの祭壇を作ったのは、やはり紅碧眼のものなのだろうか。あぁ。諸君らは知らないだろうが紅碧眼の使者というのは…と話がそれたな。
そういえば、歴代の亡霊達は紅碧眼の使者の名を残していないと今更ながら気づいた。故に、あえて私にとってのリリと同じような存在が先代からこの書を受け取り、かの祭壇に祀ったのだろう。とあえて書こう。この文章が後、どう出されるのであろうな。願わくは、後の諸君らの一助たる形で出ることを
それにしても、身をもって知るとはこのことだな。書かなくていいようなことや、正に今のような葛藤もわざわざ文章に起こそうと考えるのは不自然だ。となれば、やはりこれもこの書の魔力なのだろうな…
いや、話がそれた。
書を手にした私が最初に開いたとき浮かび上がったpageはまさかのローキスだった。おっと、諸君らはまだローキスを知らないかもしれないな。ローキスというのは…』
諸事情につき更新を停止いたします。
詳しくは、活動報告をご覧ください。