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第一話 ウチの女将は勇者でした



 その日――世界を揺るがす決戦が起こった。

 魔界にある魔王城。そこに君臨する魔王ゼビュラスに、勇者たちが挑んだのだ。一人の女勇者と一人の女性剣士。そして一人の王子。そのたった三人だけのパーティに対し、ゼビュラスの配下たちは嘲笑った。数だけで見れば、圧倒的に魔王側が勝っていたからだ。

 しかし配下たちは次々と倒された。数の暴力は早々に打ち砕かれた。たった三人という油断が招いたことも確かだろうが、それ以上に勇者たちの実力を侮りすぎていたのだ。

 配下たちの制止を振り切り、魔王城の頂上において、最終決戦の幕が開けた。

 武器と武器、魔法と魔法のぶつかり合い。爆発音とともに崩れゆく城。まさに熾烈な戦いと言える光景であった。

 早く避難しなければ生き埋めになってしまうことは明白なほど危険な状況にもかかわらず、両者は睨み合うことを止めない。まるでそんなことはお構いなしだと言わんばかりに。


「ぐっ……」


 勇者パーティの一人である女性剣士が膝をついた。既に彼女は満身創痍であり、装備している鎧も所々ヒビが目立つ。

 魔王城に突入するまでは新品同然の綺麗さを誇っていた。配下たちもそれなりの強さではあったが、鎧にかすり傷を与える程度で済んでいたのだ。

 つまり彼女の状態を作り出したのは、ゼビュラスの強大な力ということになる。


「クリスティーナ!」


 人間界の王子である青年レイモンドの声が、女性剣士の名を呼ぶ。

 ゼビュラスが放った魔法が迫っていることを知り、クリスティーナは重くなった体をなんとか動かし、直撃だけは免れた。しかし発生した爆風により吹き飛ばされてしまい、その衝撃で体にダメージを積み重ねる結果となってしまったが。


「こっちよ!」


 勇者である女性イザベラが、勇ましい声とともに走り出す。倒れているクリスティーナが狙われないよう、注意を逸らしているのだ。


「はあああぁぁぁーーーっ!!」


 掛け声とともに、イザベラの剣がゼビュラスに振り下ろされる。しかしその剣は魔力を纏った右手によって受け止められてしまった。

 イザベラと入れ替わる形で、今度はレイモンドが魔法を繰り出す。しかしそれは咄嗟に放たれたゼビュラスの小さな魔法と相殺されてしまう。しかしそれもレイモンドの計算であり、その隙を狙って駆け出し、ゼビュラスの懐に潜り込む。

 そのまま胴体を宝剣で真っ二つに切りかかるが、ゼビュラスが魔力を纏った左手でそれを受け止めてしまう。

 レイモンドは剣を握る手に力を込めながら、苦悶の表情を浮かべる。

 もう戦いはかなり長く続いており、ゼビュラスにも相当のダメージは蓄積されているハズなのだ。それなのにまだ、剣を受け止めるだけの余裕があるというのか。


「く……こんのおぉぉーーっ!」


 王家に代々伝わる宝剣の威力、これまでの冒険で培ってきた力、そして己自身の才能と根性。その全てを一点に集約して叩き込めば、どんなに硬い魔法でも打ち砕ける。レイモンドはそう信じていた。

 まさに魂を込めた一撃そのものだった。この一撃で全てが決まると思っていた。

 しかし――


「……うっとおしいっ!」


 ゼビュラスは剣を受け止めていた左手に更なる魔力を重ね、レイモンドごと宝剣を吹き飛ばしてしまった。

 床を派手に転がり、鎧があちこちデコボコとなる。体を打ったことで鈍い痛みが全身に広がり、なかなか立ち上がれない。


「無理……だったのか? やはり私たちでは……」


 ガランと鈍い音が響き渡ると同時に、か細い声が聞こえた。クリスティーナが剣を落としたのだ。

 完全に戦意を喪失していた。とても勝利を得られるとは思えなかった。

 もう自分たちはこんなにもボロボロで膝をついているというのに、魔王はそんな様子すら見せていない。


(力が違い過ぎる。無謀だった……いや、そもそもアレは罠だったのだろうな)


 ゼビュラスに挑むキッカケを手に入れたのも、そのキッカケを受け入れてこうして挑んだのも、全ては自分たちの力を過信し過ぎていたが故だ。

 魔界で出会った協力者を疑えばよかった。たとえ協力者の手助けを受け入れたとしても、魔王城に突入するまでの間に、立ち止まって引き返すチャンスはいくらでもあったハズじゃないか。

 クリスティーナは心の中でそう後悔するが、もう既に遅い。こうして魔王との戦いに挑んでしまったのだから。


「……最後だ」


 ゼビュラスの声に顔を上げると、巨大な魔力が生成されていることに気づいた。

 数秒後にはゼビュラスの掲げられた両手から、魔力が放たれるのだろう。そう悟ったクリスティーナは、自然と笑いが込み上げていた。

 もう何もできない。みっともなく悪あがきをする気力すらない。ただ滅びを受け入れるだけ。せめて痛みを感じずにあの世へ行けたら、これ以上幸せなことなんてないと、クリスティーナは願う。

 レイモンドの「諦めるな!」という叫び声は、もはや彼女の耳に届いていない。

 心の中でサヨナラと呟いた瞬間、バサッという音が聞こえた。


「ほぅ……まだ立ち向かうか」


 ゼビュラスの声に、クリスティーナも閉じかけた目を開いて、ゼビュラスの視線の先を見る。するとそこには、マントを脱ぎ捨てたイザベラの姿があった。

 勇者の聖剣を握り締め、ゆっくりとゼビュラスに向かって歩いていく。その横顔に絶望はない。いつもの凛々しい彼女の戦う表情であった。

 イザベラは無言のまま走り出す。ゼビュラスもニヤリと口元を釣り上げながら、生成した魔力を投げつけた。


「イザベラ!!」


 クリスティーナの叫びにも反応せず、イザベラは無言のまま、正面を見据えたまま走る。そして勢いよく飛び上がりながら聖剣を構え、そして思いっきり体をひねりながら振り下ろした。

 巨大な魔力は真っ二つに分かれ、粒子となって瞬く間に消える。

 しかしゼビュラスはそれを待っていたかのように、すかさず腰に携えていた魔剣を抜き出し、そして思いっきり飛び出した。

 二人の剣が交錯する。ぶつかり合う聖と魔のオーラが、凄まじい火花を散らし、やがて眩い光となって解き放たれた。


「くっ……!」


 クリスティーナもレイモンドも咄嗟に目を閉じる。一体どうなった。イザベラは無事なのか。それだけが気がかりであった。

 そして光が止むと同時に、二人は恐る恐る目を開けると――


「あ、あぁ……」


 クリスティーナは自然と口から声を漏らす。その場にいたのはイザベラだった。ゼビュラスの姿はどこにもなかった。

 しんと静まり返った屋上に、乾いた風が流れる。やがてイザベラが二人のほうを向きながら言った。


「もう魔王はいないわ。跡形もなく消えたから」


 淡々とそう告げるイザベラに、クリスティーナは口を開けたまま反応が出来ないでいた。

 これは本当に現実なのか。実は夢を見ているだけなのではないか。頭の中が戸惑いに満ちていたその時、横から乾いた笑い声が聞こえてくる。


「は、はは……や、やった……勝ったんだ……」


 レイモンドがフラフラと立ち上がり、そして――


「俺たちは勝ったんだ! 遂に……遂に魔王討伐を成し遂げたんだっ!!」


 思いっきり両手でガッツポーズをしながら叫び出した。勝利という二文字が、ようやくクリスティーナの脳内を駆け巡り、戸惑いから笑顔へと切り替わる。

 こんな日が来るなんて思わなかった。まさか本当に魔王を倒してしまうなんて。これでやっと皆で王都へ帰ることができる。きっとイザベラもさぞかし喜んでいることだろう。

 そう思いながらクリスティーナは、イザベラのほうを向くと、ゆっくりと聖剣を収めながら笑う彼女の姿が目に飛び込んできた。


「えぇ、これでやっと……フフッ♪」


 心から嬉しそうな彼女の様子に、クリスティーナは思わず頬を染め、ドキッとしながら息を飲むのだった。



 ◇ ◇ ◇



 王都から遠く離れた小さな村。そこでとある若夫婦が、食事処を営んでいた。

 開店してからまだ数ヶ月と日は浅いが、客は連日たくさん入ってきている。その殆どが村の人々かと思いきや、他所の町からも訪れる客も多い。

 ちなみにこの世界に食事処はたくさん存在しており、レストラン、居酒屋、定食屋など、実に様々な呼ばれ方をする。ここでは店主の強い意向に沿って、村の人々や常連客からは『メシ屋』と呼ばれているのだった。

 田舎にある小さな村だけあって、特に目立つ娯楽施設はない。しかしメシ屋目当てで他所の町から訪れる者もそれなりに多く、常連客も何人かいるほどだ。

 それだけこのメシ屋が人気であるということであり、昼は勿論のこと、夜になった今でも、たくさんの客で賑わっていた。


「マスター、追加で焼き魚をもらえるかね? それと熱燗もな」

「こっちは味噌汁お代わり!」

「悪い女将さん、スライムハンバーグもう一個頼む!」

「ビールをピッチャーで追加だ! それとなんかツマミを作ってくれ! マスターのおススメで頼むぜ!」


 常連客からの追加注文に女将は走り回り、店主はせっせと料理を作る。本当はもう一人従業員がいるのだが、現在は休みを取っているため、二人だけで切り盛りしている状態だ。

 にもかかわらず、料理の出てくるスピードは早く、味も落としていない。客の心は満足するばかりであった。

 注文を的確にさばいていく若夫婦を、客の一人がビールのジョッキを片手に、感心するかのような表情を向ける。

 店主は二十代半ばの、黒髪でやや長身である青年。そして女将は二十歳前後で、栗色の短めなポニーテールがトレードマークの、活発な女性であった。

 そんな二人の姿を見て、客は自分の息子や娘たちを思い出した。どう見ても同じ年頃だというのに、自分の子供は家を飛び出して以来、どこぞの町で頑張っている話をどこかで聞いたことがあるだけ。

 少なくとも元気に生きてはいるようだが、果たしてここの店主と女将ぐらいまで立派になっているのかどうかは、期待しないほうが良いだろうと思った。


(まぁ、そんなバカ息子や娘たちを育てたのは、他ならぬ俺なんだが……)


 そんなことを思いながら、客の男は女将にビールのお代わりを注文する。なみなみと継がれた金色のアルコール飲料をグイッと流しこむと、たちまち体全体に染み渡る感じがした。

 自然と深いため息をついたところで、女将がニッコリ笑いながら声をかける。


「お疲れのようですね。それぐらいにしておいたらいかがですか?」

「……あぁ、そろそろ勘定を頼む」


 客の男はゆっくりと立ち上がり、代金を払って店を出る。女将は手早くテーブルを片付け、店主は食べ終わった皿とジョッキを水を溜めた流しに沈めた。

 やがて注文もひと段落したところで、カウンターに座る常連客の一人である、ローブを羽織った初老の男性が店主に声をかける。


「ところでマスター……いや、フィリップよ」


 名前で呼ばれた店主ことフィリップは、額の汗を手拭いで拭い取りながら、目の前の男性に視線を落とす。

 男性はとある雑誌の記事をフィリップに向けて見せた。


「……勇者特集?」


 フィリップがそう呟いた瞬間、女将がピクッと反応を見せたが、二人ともそれに全く気づくことなく、やり取りを続ける。


「数ヶ月前に魔王を倒した勇者たちについてか……なんか俺、この前も似たような記事見たんだけど」

「美味しいモノは熱が冷めんうちに出す。メシ屋を営むお前さんなら、少なからず分かるのではないかね?」

「まぁ、そう言われるとなぁ……」


 フィリップが苦笑しながら雑誌を手に取り、記事に目を通す。

 魔王が滅び去り、世界に平和の光をもたらした。そんな偉業を成し遂げた女性の勇者であるイザベラは、魔王討伐直後、身分も地位も捨て、王都から忽然と姿を消してしまった。

 その行動に王都中がどよめいた。特に王子レイモンドの慌てぶりは、それはもう凄まじいという言葉では言い表せないほどだったとか。

 レイモンドはイザベラを、自分の妻として迎え入れるつもりでいたらしい。この数年の旅で幾多の苦難を乗り越え、深く結びついた絆を後世に残すのは、王子である自分の責務であると、王都中に宣言したと、雑誌には書かれている。

 王子と勇者の血を引いた子供ならば、勇者としての才能を秘めた王子として、国の未来も実に安泰。王も全面的に二人の関係を認めており、なんとしてでもイザベラを探し出すよう命じたらしい。

 それから早数ヶ月、未だに勇者イザベラは見つかっていない。レイモンド王子も草の根をかき分ける勢いで探しており、一度深く結びついた絆を手繰り寄せ、見つかる可能性も高まるだろう。

 今後、王都から発表される情報に注目していきたいところである。


「――と、書かれてるけど、女将さんはどう思うかね?」

「分かりきったこと聞かないでくださいよ。今の私は勇者じゃなく、フィリップの妻で女将なんですから」


 むくれながら言う女将ことイザベラに対し、男性は愉快そうに笑う。


「ほっほっほっ、スマンスマン。しかしまさかその勇者様が、ここで女将をやっているだなんて知れたら、王都の連中はどんな反応になるだろうかね」

「むしろ俺の嫁さんって部分に驚くと思いますよ?」

「確かにな」


 男性とフィリップが笑いあう中、イザベラが照れくさそうに顔を赤らめる。それを見た客が楽しそうに口笛を鳴らしながら『お熱いねー』などと、実に愉快そうに声を上げていた。

 フィリップが頬を掻きながら、このまま平穏な時が流れてくれればいいのにと願っていた。しかしそれは淡い期待だろうとも思っていた。

 さっきからどうにも嫌な予感がしていた。そろそろ別の意味で騒がしくなるような気がしてならない。

 フィリップがチラリと入り口のほうを向いたその時――

 ダァン、と勢いよく引き戸が開かれた。


「ふぅ……ふぅ……」


 肩で必死に息を整えようとしているその人物は、剣士らしき女性であった。

 あれだけ賑やかだった声も、今ではピタリと止んでおり、全員揃って呆気にとられた表情で女性剣士に注目している。


「いらっしゃい。お好きな席へどうぞ」


 そんな中、フィリップが何食わぬ顔で女性剣士に向かってそう言った。

 客の何人かが驚いた表情でフィリップを見る。コイツどんな神経してるんだと言わんばかりであり、フィリップ自身も、我ながら空気ブチ壊してるよなぁと、呑気に笑みを浮かべていた。

 更に――


「あ、クリスティーナじゃん。久しぶりー」


 フィリップよりも更に間延びした楽しげな声で、イザベラが笑いかけた。

 まるで懐かしの同級生にでもあったかのような雰囲気であり、どう見ても今はその言い方はないだろうと、何人かが心の中でツッコミを入れていた。

 しかも入ってきた女性剣士は、そのイザベラの声に反応し、みるみる表情を歪ませながらズカズカと店内に乗り込んでくる。

 怒っている。明らかに怒っている。ここで大乱闘が始まってしまうのかと、イザベラの近くにいる者は恐怖し、遠くにいる者は見物客であるかのように、ワクワクした表情を見せていた。

 女性剣士はイザベラの前でピタッと止まり、キッと顔を上げる。


「イザベラ……お前はこんなところで何をしてるんだ?」

「何って、このお店で女将をしてるんだよ。そんなの見ればわかるでしょ?」


 腰に手を当てながらしょうがないなぁと言わんばかりの口調で言うイザベラに、クリスティーナはギリッと歯を噛み締める。

 ここで厨房から様子を見ていたフィリップに、男性が雑誌の記事を見せる。


「彼女はクリスティーナ。かつてイザベラちゃんとともに、魔王討伐隊として大活躍を収めた剣士だ。剣の腕も人望も厚く、この王国始まって以来の、女性騎士団長が誕生する日も近いとウワサされておるようだな」

「へぇー、イザベラから話には聞いてたけど、彼女がそうなのか」


 女性剣士ことクリスティーナは、魔王討伐の旅立ちからずっと一緒におり、一番の友達でもあるとイザベラから聞いたことがあった。

 傍から見れば、普通に美人である。鮮やかな銀髪に緑色の鋭い目、硬い表情とくればとっつきにくさが目立つ。しかしそこに剣の達人という肩書きが入れば、怖さはあっという間にカッコよさへと生まれ変わる。

 男性は勿論のこと、女性からも多大なる人気を集めていたというのが、イザベラの弁であった。実際にその姿を見れば、確かにそうだと頷ける。


「まぁワシからすれば、まだまだ威勢の良い嬢ちゃんでしかないがな。それで、この状況だが……旦那であるお前さんはどうするつもりかね?」

「少し成り行きを見守るよ。まぁ、どんな用事で来たのかは、大体想像つくけど」

「そうか」


 フィリップの言葉に男性が頷いたところで、今度はクリスティーナがイザベラに向かって、ビシッと右手人差し指を突き出しながら口を開いた。


「イザベラ、お前はこんなところにいるべきではない。今すぐ私と来るんだ!」

「嫌に決まってるじゃない」


 即答だった。それ以外にどんな答えがあるんだと言わんばかりに。

 イザベラからあまりにもハッキリと断言され、今度はクリスティーナが口をポカンと開けて呆然とする番であった。

 そんな二人の様子を、フィリップが腕を組みながら興味深そうに見ていた。


(ふむ……とりあえず何か、一品でも出せる準備をしておくか?)


 緊張が走る中、なんとも呑気なことを考えるフィリップなのだった。



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