王都観光"ネズミートラベル"
王都、それは日本で言う東京みたいなもの。見た目はネズミの統治する千葉にある国みたいな感じだからまあその二つの良いとこ取りと考えたら大体正解。原動力は主に火の魔法と水の魔法を合わせた時に起こる蒸気を利用したものが多くて蒸気力魔動所と呼ばれるところが現実世界で言う火力発電所らしい。
ここにはなんと、酒場があるらしい。
あの仲間をスカウト出来る最高の場所だ。
戦士、魔法使い、盗賊、遊び人、騎士、職業は問わない。仲間が欲しい。
料理人とか居たら最高だし、職業彼女とかいないものか。職業フィアンセとかファムファタァルとか。
戦力になるなら男でもいい、僕は後衛でじっとしていたい。
どうやら僕は腕力が恐ろしいステータスを叩き出しているから前衛の方が良いらしいんだけど、魔力も上げてるからどちらかと言うと後衛がいい。
後衛でドングリとか集めてたい。
そしてそれらを焚き火にくべて化け物にした後に倒して経験値を得る永久機関を作っていたい。
そういえばあの化け物はなんだったんだろう。
ドングリが覚醒したのか、それとも別なものなのか。もしもドングリ関係なかったら佐々木に悪いことをしたな。
それらの秘密ももしかしたら酒場の人に聞けるかもしれない。
僕は服や装備を見ているアンナをよそに酒場に向かった。
未成年という理由でとめられた。
肩を落として仕方なく今の仲間であるアンナの元へと行くと彼女は僕に剣とマントと服一式を渡してきて
「あなたの装備ですわ、店員さんのオススメらしいの」
と、言った。剣はさほど良い鉱物を使っているとは言えず鈍色に輝いており少し刃と取手のところの据付が悪かった。恐らく鉄に近いなにかを溶かして鋳型に嵌めた後に適当に鍛えたのだろう。鉄にしては色がおかしいし、くず鉄が何割か入っていてもおかしくない。弱い魔法であればスマホ無しでも出せるようになったので剣に少し魔法を通してみたもののその伝導率もよろしくない。
服の方も戦闘向きとは言えず無駄が多くてファッショナブルだ。
僕は苦笑いを浮かべその剣を彼女に返そうと思い鞘に収めると気付いた。鞘のところになにか彫ってある。僕の名前だ。
店内を見回すと名前を彫るサービスは良い剣が一本買えるほどの値段するらしい。
彼女はもしかして大枚をはたいて買ってくれたのではないか。
ファッショナブルな服も生地は良いしなんだか高そうだ。
そういえばこの服動きやすいかもしれない、剣も握りやすいな。
そういえば僕剣術やったことないよな。
僕は拳闘士として戦っていくことに決めた。