第2話
どうも~神夜晶です
今回は紅魔異変ですね
今回は何と・・・!?
でわ、どうぞ(笑)
博麗神社を飛んで出発した霊夢と魔理沙
二人は大きな湖の上を飛んでいた
「夏なのに肌寒いわね
この霧の所為かしら?」
「そうだと思うぞ
普通は、もう少し暑いだろうな」
「そうね
まぁ、涼しいから儲けものね」
「違いないな!」
「其処の二人止まれぇ~!」
「「?」」
二人に行き成り声が掛けられた
辺りを探すと上に氷の羽を生やした少女が浮いていた
「「何だ雑魚か(じゃない)……」」
「むきー!
誰が雑魚よ!
アタイは最強のチルノよ
決して雑魚じゃないわ!」
ドーンという煙幕の効果音が付きそうな態度で言った
しかもチルノの顔はドヤ顔だった
それを見た二人は……
「「雑魚じゃなくて……馬鹿だったか(わね)」」
「きぃぃぃ!
もう怒った……
『氷符「アイシクルフォール」』!」
「おっと」
「ほいっと」
「避けるな!当たれぇぇぇえ~!」
「「五月蝿い!そっちこそ当たれ!」」
いい加減にイライラしてきた二人は
弾幕の一斉射撃で撃ち落した
「いやぁぁぁぁぁ!?」
ピチューン!!
数秒と持たずにピチュったチルノだった
二人は『余計な時間を喰った』と
心の中で呟き先に進んだ
そんな頃の白は何をしてるかというと……
「にゃー……」
既に紅魔館へと着いていたのだ
どうやって二人より早く移動したのか
それは白の能力に関係しているのだが
後に語られるだろう……
白は紅魔館の中へと入っていた
門番らしき人物が居たが寝ている様だ
「にゃん……」
何かを呟きながら歩いていく白
途中で地下室に向かう階段を見つけた
其処を白は何の躊躇いもなく階段を下りて行った
下りて行くと大きな鉄の扉があった
白は『にゃん!』と言って肉球で叩いた
すると不思議な力が働いて大きな扉が開いたのだ
「にゃ……?」
開いた鉄の扉の中に入ると
其処は子供の部屋と思える所だった
あちこちに人形が落ちているからだ
しかし、どの人形も無残に引き裂かれていた
こんな部屋にも関わらず白は御機嫌そうに鼻歌を歌っていた
そんな時だった……
「誰か居るの……?」
「にゃー(ぐるぐるぐる)!」
不意に声を掛けられた
その声の正体は……
“フランドール・スカーレット”である
彼女は495年も此処に閉じ込められて居るのだ
その狂気ゆえにだろう……
「猫?
此処には封印された扉があるのに……
どうやって入って来たのかしら……」
「にゃー(ぐるぐるぐる)!」
「おいでおいで!」
フランは『チッチッ!』と舌打ちをして白の興味を引いた
白はフランの誘いに乗って近づいた
するとフランは白を抱き上げた
「にゃー(ぐるぐるぐる)!」
「あははは~!
くすぐったいよ~
あ、私の名前は
フランドール・スカーレットって言うんだよ!
フランって呼んでね?」
白はフランの鼻をペロっと舐めた
フランは嬉しいのか笑っていた
白に自分自身の名前を言った
それに答えるかの様に白は鳴いた
「にゃー(ぐるぐるぐる)!」
「誰かの飼い猫かな?
どうして貴方は此処に居るの?」
「にゃ……」
「どうしたの?」
「……」
白は知っていたのだ
フランが狂気に蝕まれている事に
それでもフランに近づき
フランに狂ってないと気付かせようとしていた
白が近づいて抱き上げさせた事で
微量だが狂気が減ったのだが
思った以上に狂気が多過ぎるのか
一向に直る気配が無い
「本当にどうしたの?
やっぱり貴方も私を怖がるの……?」
「……」
寧ろ悪化する一方だった
フランは悲しい眼を白に向けた
白は最後の手段に出た
「もう良い……
貴方も……」
「にゃー……」
フランが白を地面に下ろして
白に何かをしようとした時だった
突然、白が光り出した
「眩しい!?」
フランは眩しい光に眼を閉じた
カッ!キィィィィン……!
光が止みフランは眼を開けた
其処に居たのは……
「誰……?」
一人の少女だった
何処までも透き通った白で背中まである白髪だった
それは深紅と言える程の真っ赤な瞳だった
「私、さっきの猫」
「人型に成れるの?」
「私、能力持ってる
『全てを否定する程度の能力』」
「全てを否定する能力?
それで、どうやって人型になれたの?」
「猫型、否定
人型、成る」
「おぉ~……凄いね!
他に、どんな事が出来るの?」
「狂気、無くしたい?」
「え?
出来るの……?」
「私、出来る……(コク)」
「お願い……無くして……
もう皆から距離を置かれるのは嫌だよぉ~……」
フランは泣きながら呟き出した
それを見た白は眼を閉じて意識を集中させた
そして……
「フラン、【狂気否定】」
そう呟いた白はフランの額に人差し指を置いた
そして……ドクン!
心臓の鳴る音がした
それからフランの狂気は
本の僅かの少量だけを残して消えていった
自身が何をされたのか全く分からなかったフランだった
「今ので本当に狂気が消えたの?」
「間違いなく、否定した
意識、集中させて
心、覗いてみて」
「う、うん……」
フランは白に言われた通りに
目を閉じて意識を集中させて心の中を覗いてみた
するとフランは突然目を開けた
「どう、消えてた?」
「うん!有り難う!
あ、そう言えば……
貴方の名前って何て言うの?」
「私、名前?」
「そ、名前!」
「私、名前、
白、言う」
「白ね……白!」
「何、フラン?」
「本当に有り難う!」
フランは白に頭を下げた
それを見て白は微笑んでいた
「フラン、頭上げて」
「えへへ~
ねぇねぇ、白?」
「何?」
「私達って友達だよね?」
「友達、分からない
でも、きっと友達」
「うん、私も分からないから大丈夫
私の友達一人目が白だね!」
「分かった、フラン
私、友達」
「うんうん」
「それじゃ、帰る」
「帰っちゃうの?」
「また、会える」
「絶対だよ?」
「うん、絶対」
「それじゃ、またね!」
「うん、またね」
カッ!キィィィィン……
白は人型を否定して猫型になった
相変わらず便利な能力だ
こうして白の『友達百人出来るかな(笑)?』の一人目の友達が出来た
白は用事を終えたので颯爽と自分の家へと帰って行った
余談だが狂気が無くなってるフランを見て
紅魔館組は驚いていた
どうやって消したかフランに聞くと
「友達が消してくれた!」
『……(ぽかーん)』
紅魔館組、全員が口を開けたまま固まっていた
それも、その筈だろう
何時の間に友達を作ったのか知らないのだから
そして数日後に博麗神社で宴会が行なわれた……
如何でしたか・・・><?
まさかの白が変身!
しかも喋り方がオーフィスっぽいけど気にしないw!
一人称も気にしないで下さいね?
気にした人は勝ちで
気にしない人は私の恋b……ごほっごほっ!
……家族です。
でわ、また次回に><




