表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星剣と少年  作者: 陽神
第1章 はじまり
9/20

第1章 第9話 初代と刻印

戦いの後、シルトは死んだかの様に眠り続けていた


シルトは白い空間に居た


自分以外のすべてが白で多い尽くされていた


影さえも存在を許されない


何処までも続いているようで自分の周りにしか存在していないような


遠近感の崩壊した白い世界にシルトは浮んでいた


「死んだかな?」


声に出して確認してみたが返事は無かった


(カインなら魔法でも撃つんだろうけど・・・)


シルトは魔法が苦手だった


おそらく数時間ほどの間シルトは白い空間をさまよっていた


時間を計るものが一切無いので時間の感覚が麻痺してきた


「3日も居たらおかしくなるな・・・」


さすがに危機感を覚えた知るとだがどうする事もできずに浮んでいた


するとどこからともなく虹色に輝く球体がやってきた


シルトは警戒しながらも指を近づけてみた


シルトの指が球体に触れるか触れないかの所で球体が形を変えた


「好奇心が旺盛なのはいいことだがもう少し警戒したほうがいいわね」


球体が形を変えて人型になると女性の声で話しかけてきた


「警戒はしていました」


とりあえず反論してみた


「そうだったのごめんなさいね」


妙になれなれしい元球体は笑っているようにみえた


「貴方は何?」


人間どころか本当に存在しているかどうかも怪しい元球体にシルトは話しかけた


「何とは失礼ね!! コレでもちゃんとした元人間よ」


「元なんですか・・・」


シルトは苦笑しながらも質問を続けた


「ココはどこなんですか?」


「ココは星真セイシン世界だよ貴方が発動した力の余波に貴方の肉体と精神が耐えられなくなったから肉体は星の力で回復可能だけど精神はちょっと時間がかかるからこっちに来てもらったの。感謝してほしいわこっちにつれてこなかったら貴方は確実に廃人になってたわよ」


さりげなく怖いこといっていた


「星真世界ってなんですか」


彼女?の言っていることの本質が理解できたまるで言葉が文章として伝わっているようだった


「この星に存在するすべての生命体には多かれ少なかれ意識があり精神世界を持っているのそしてこの世の基盤であるこの世界自身も命を持っているそして他の生命体と同じように精神世界を持っているの。ただしこの精神世界はこの星のすべての記憶とつながっている簡単にいえばここにいればこの星全てのの知識が手に入る星の図書館って所かしらまぁ今の貴方には荷が重いから遮断してあるけど時がくれば案内してあげるわ」


彼女の説明をきいてシルトは呆然としていた


「貴方はいったい誰なんですか」


「早速核心を突いてきたわねまぁいずれ分かることだし時間も無いから教えてあげる私の生前の名前はアテネこの星と契約した初代の星の王貴方の大先輩って所かしら」


星の王・・・初代・・・契約・・・


聴いたことのある単語や無い単語がシルトの頭を駆け巡っていた


シルトが不意に自分の体を見ると体の末端付近から徐々に透明になっていた


「もう少し貴方と・・・いえシルトとお話がしたかったけど時間が来ちゃったみたいね最後は先輩らしくきっちりと終わりにするわね」


すると微笑んでいた顔から一転してアテネはまじめな顔つきで一度だけ手をたたくとアテネの背後から性別も年齢も服装も人種さえもバラバラの9人が現れた


「最も若き十代目の星の王よ星の力を秘めし腕はと共にこの星の運命を汝にあずけよう」


言い終わると首から下が消えたシルトの耳元でアテネの後ろで立っていた女性が呟いた


「君可愛いから私の力を分けてあげる」


その瞬間シルトの意識が闇に覆われた・・・


×××××××××××××××××××××××××××××××××


シルトが目を覚ますと白い天井と鼻いっぱいに広がる薬品と血の臭いのするベットの上だった


「ここは・・・」


シルトが周りを見渡すと右の枕元に血だらけの包帯と薬が


左側を見るとイスに座りながら眠るミアとレオンそして


「おはようシロ」


「おはよう御座いますシルト様」


「様はつけない約束だろ」


うっかりとした様子でシロは言い直した


「はいおはよう御座いますあるじシルト」


様の代わりに主が付いているがまぁそれくらいならいいかとシルトは何も言わずに苦笑していた


「シルト!?」


いきなり大声をだしたミアにつられてレオンも


「あぁシルトだって!?」


二人してシルトに抱きついてきた


「「よかった目が覚めて」」


二人ともちょっとだけ涙目になっていた


3人の話を聞いていると


自分は本来ありえない複数の神流を使い敵を圧倒していたが体中から血が流れ出していたらしい


気絶した後も数十分は血を流し続けていたが血が止るとすぐに治癒魔法のような光がシルトの体を包み込んで傷口を塞いでいった


しかしその後どんなに治癒魔法をかけても目覚める気配は一向になく3日間眠り続けていたらしい


カインは見た目は酷かったが命に別状はなくおなじ病院に入院していた後3日もすれば退院できるらしい


体中に筋肉痛のようなものを感じながらもミアとカインそしてシロと一緒にお茶を飲んできた


すると激しい痛みと共に右手が光を発した


「どうしたシルト!?」


レオの叫びミアは右手から発せられる魔力反応に覚えがあった


魔術師ではないレオには分からないかもしれないが魔術師は魔力を魔術に変換するための刻印をもっている住む地方の魔術師によって系統がとこなるが刻印は必ず存在するそして刻印が誕生する瞬間はシルトの用に痛みと発光現象が起こるが


「こんな強力な魔力反応が出る刻印なんて」


ミアも結界巫女という立場から後輩巫女や近所の子供などの刻印誕生の瞬間を見てきたがココまで強力な魔力反応は初めてだった


数分してシルトの右手の痛みを引いて発光現象が収まると


オロオロしているレオをよそにミアはシルトの右腕を見た


そこには七つの珠を中心に


それにを守るかのように左右対称に


白い珠を持った黒い羽を持つ白い竜と


黒い珠を持った白い羽を持つ黒い竜が描かれていた


刻印はその者の力の一部を写すと言われている


たいていの者は植物や動物、幾何学模様などで刻印に絵ががれたものに近い能力を得るが


円が刻印として現れることは珍しく真円に近ければ近いほどその者の能力の高さが現される


「ただでさえ希少な円の刻印それが9個それに全てが殆ど真円」


レオとシルトは困惑した表情で刻印を見つめるミアを眺めていた


「そして幻想種の中でも最高クラスに位置する白と黒の竜」


刻印から目を離しミアはシロを見つめた


「本当にシルトが星の力を使えるの?」


始めは何かの冗談だと思っていたしかし複数の神流そしてこの刻印


「はい 主シルトこそが星の王です」


コレだけの現象が目の前で起きたのでは信じざるを得なかった


何がどうなっているのか一切把握できていないレオを放置し


ミアは病室を後しにた





第1章もそろそろ終りかな~


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ