第1章 第5話 全員集合と足音
「ではシルト本題に入りたいと思います」
微笑から一転真剣な顔に変わった
「本題?」
「はい 実はあなたにはほs・・・」
そこまで言うと境内の中にに闖入者が現れた・・・
「シルト大丈夫か!!」
「シルト大丈夫かい?」
闖入者ことレオとカインはほぼ同時にシルトに話しかけた
「う…うん」
「真似するんじゃねーよカイン!!」
「真似したのはそっちじゃないかレオ!!」
「いーやそっちだカイン!!」
「いーやレオだね!!」
「救出しに来たはずのシルトを横目に喧嘩を始めた二人を止めに入るシオン
「落ち着いてよ二人とも」
シルトが反応に困って二人を落ち着かせようとしていると
「「シルトは黙ってろ」」
「カインお前は何時も何時も俺の邪魔ばかりしやがって」
「そっちこそ何時もちょっかいを出してきて」
「「今日こそ決着を付けてやる」」
やれやれこの二人は性格は正反対の癖に変なところばっかり気が合うんだから
と呆れ顔のシルトの後ろで今までに無い笑顔で怒っている部屋の主ミアが二人のほうに歩き出した
「二人とも何をしようとしているんですか?」
あれ?殺気がこもっていないとシルトが意外そうな顔をしていると
「「長年の因縁に決着が付くときが来たようだ」」
完全にシンクロしてるよシルトのぼやきは三人の耳には届いていないがシロだけは頷いていた
「決着が付くんですかそれはよかったですね」
ミアの声を聞いてシルトは何かを悟ったかの用にシロと共に部屋の隅に避難した
シロが不思議そうにこちらを見ていたので今に分かるよと呟いた
「「あぁ清々するぜこいつの顔を見なくて済むかと思うとな」」
いつもコレくらい意見が合えばいいのにっと仲はいいのだがこういう時で無いと意見の会わない二人を見
ながらシルトが呟いた
「じゃあココが何処かは分かっているんですよね?」
やれやれと思いながらシルトはシロの目を手で覆ったシルトは特に抵抗はしなかったが不思議そうに首を
傾げていた
「ここで喧嘩をするという事は残念なことに明日から二人の顔を見ることが無くなりそうです」
ふぅと息をつきながらシルトは覚めた目で見つめていた
「「いやすまなかった本当にごめん」」
二人の顔から怒気が消え完全に怯えた子犬の顔に変わっていた
「いえ・・・許しません今日という今日は・・・」
今まで消えていた殺気が一気に現れた
そして数分後の肉塊になった二人が恨めしそうにこちらを睨んでいたが無視した
そのとき、寺の鳥居のほうからなにか大きなものが近づいてくる音がした
「足音?」
シルトの呟きをよそにシロは音のするほうに目を向け何か考えているようだった・・・