第1章 第4話 星剣と王
目が覚めると、布団の上で寝ていた
意識がハッキリしていくにつれて体中の痛みとここがミアの部屋だということを思い出した。
「イテテ」
布団から起き上がると体の節々が痛む
「さてそろそろ説明していただきましょうか」
意識を取り戻した僕にミアが尋問を始めた
「えーと・・・何を?」
思い当たることはいくつがあったが知らないふりをしてみた・・・
「ここまで来て知らないとはいい度胸ですね」
自分に向けられた殺気にシルトは完全に怯えていた
「いいでしょうまず始めに彼女はダレですか?」
というとミアは布団の反対側にちょこんと座っている少女を指差しながら言った
「えっと彼女は・・・いつの間にか家に居た…」
そこまでいうとシルトは彼女の名前を知らないことに気がついた
「そういえば君の名前は?」
シルトが少女の名前を聞こうとするとミアが大声を上げた
「シルトあなたは名前も知らない女の子を家に入れたのですか?」
すると少女はミアの言葉をさえぎるかのようにつぶやいた
「・・・私に名前はありません」
名前が無い?その言葉にミアとシルトは呆然とした
「「名前が無い?」」
ミアとシルトがほぼ同時にしゃべりだした二人の質問に対して少女は
「はいシルト様が星剣を抜いて剣の主となったことで意識を持った剣と星玉そして腕輪の番人ですので」
息継ぎ無しで言い切ると少女はシルトの方を見てしゃべりだした
「シルト様あなたは星に選ばれた星の王となる器をもった人類の一人です」
だんだんと話がおおきくなってきたしかしシルトはのんきに
「名前が無いのは不便だよね~」
「ちょっとシルトそんな場合じゃ無いでしょ」
ミアがシルトに突っ込みを入れていると
「そうですね確かに名前が無いのは不便なのでシルト様何か名前をつけてください」
そういうと少女はシルトの方をじっと見つめていた
「なまえか…」
シルトが名前を考えていると窓から入った風が少女の白銀の神を揺らした
「しろ…」
不意に口に出た言葉しかしなぜか彼女にぴったりの名前のような気がした
「よしきまった君の名前はシロだ」
単純な名前だが彼女の雰囲気を上手く表している名前だった
「シロ・・・ですか分かりましたではあらためて自己紹介させていただきます」
そういうと彼女は立ち上がって深々と頭を下げながらいった
「私の名前はシロ 星剣の主であるシルト様に従い貴方が星の王となりその命尽きるまであなたの忠実な僕としてシロはあなたに使えます」
呆然とするミアを前にしてシルトは
「じゃあ様を付けるのはやめてくれるかな呼び捨てでいいよみんなそう呼ぶから」
のんきな事をいってきた
「しかしそれでは・・・」
シロが反論してきたがシルトは
「僕に様をつけないそれが最初の命令だよ」
シロは知るとの顔を見て微笑みながら言った
「わかりましたシルト」