第1章 第3話 美少女と悪鬼羅刹
一話5分以内で読めるファンタジー小説となっております
次の日一人暮らしのはずの自分の家から物音が聞こえるので目が覚めた
「ん・・なんだレオか?」
返事がないレオならとっくに起こしているはずだカインはそもそも来ない
(強盗か?)
(レオなら殴ってカインなら術で攻撃するんだろうけど才能が無いのは不便だ・・・)
恐いから寝なおそうとするすると足音が近づいてくる
(やべぇこっちきたーーーーどうしよう!!)
ふとんが剥ぎ取られた
(終わったーーーーーーーーー)
「・・・」
侵入者の視線を感じる
「・・・あのどちら様でしょうか?」
勇気を振り絞って振り返りながら質問した。
「目が覚めましたか?」
質問を完全に無視して想像していたのと違う高い声がした
「へ?」
ポヨンと形容するのにふさわしい胸が目の前に降臨していた
「・・・女の子?」
何とか引き剥がして彼女の顔を見るとそこにはものすごい美人が立っていた
星の光を反射しているかのような白銀の長い髪
透き通るような白い肌
100人男が居たら92人は振り返るであろう物凄いスタイルの良さ
残りの8人は危ない性癖を持っているに違いない
簡潔に述べると欠点が無いことが欠点のような少女がいた・・・
「夢か・・・もう一度寝よう」
シルトの感性では現実と理解できず2度寝しようとすると
「また寝てしまうのですか?もう太陽は真上まで昇っていますよ?」
残念そうに声をかけてくる少女これまた美声で困る・・・
(ん?太陽が真上?)
寝ぼけていた脳が一気に活動を始めた
「ミアの家に来いって言われてたんだ」
少女のことも忘れあわてて着替えていると背後から声がした
「なにかお手伝いすることはありますか?」
とてもうれしい言葉だが今は一秒でも時間がほしかった
「今は特に無いかな」
そういうと少女は残念そうな声で「ハイ」と小さく呟いた
しばらくして着替えが終わるとミアの家を目指して猛ダッシュしていた
「付いてくるんですか?」
後ろからつい来る少女に一言声をかけた
少女はコクッとうなずくとシルトのあとを走っていた
(武道の才能は無いけど結構足は速いほうなのに簡単についてこられると自信無くすな)
少女はシルトの猛ダッシュと同じ速度で走っているにもかかわらず息切れ一つしていなかった
「や・・・っと・・・つ・・・い・・・・・た」
ミアの棲んでいるお寺に付く頃にはシルトは気絶寸前だったにもかかわらず
少女は家を出るときっと服装以外全く替わらずに知るとの後ろに立っていた
(いつの間に着替えたんだ・・・?)
お寺の門をくぐると悪鬼羅刹が背後に見えそうなほどに殺気を放つミアが立っていた
「その可愛い女の子は誰ですか? ナンパをしていて私を待たせるとはいい度胸ですね」
顔は笑っていたが背後の悪鬼羅刹はほぼ具現化していた・・・
(死んだな)
瞬時に自分の運命をさっとったシルトは抵抗することなくミアにボコボコされた・・・
新キャラ謎の少女登場
まぁ彼女はこの作品を考えたときからイメージは出来てたんですけどね