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星剣と少年  作者: 陽神
第2章 しゅぎょう
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第2章 第03話 魔力と精霊

2日後・・・


「じゃあ今日からは本格的に魔術の修行に入ります」


また長い話が始まるのではないかと思っていたシルトはホッとして


「はーい」


「ハイは短く」


気の抜けた返事をしたらミアに起こられてしまった


(そういえば礼儀作法には厳しかったな)


「ハイ」


「では、まず基本となる魔力の生成からイメージするのは自分を覆っている透明の液体それが刻印に集まって魔力になるその後体中を駆け回っているイメージで」


イメージしてみた・・・


(以外に難しい・・・)


ならイメージの仕方を変えよう・・・


(魔力を・・・血液に・・・刻印を・・・臓器・・・心臓に)


全神経を体内に集中させて


(血は腕に有る心臓を通って体中に・・・)


目を開ける・・・そこには自分の回りを覆うように半透明の膜ができていた


そして、ミアやシロを見るとその周りにも色違いの膜が見える


「出来たみたいねこの膜が魔力よ自身で制御することによって始めて見えるようになるの」


楽しそうに自分の体を眺めるシルトに向かってミアは言った


「シルト貴方はやっぱり規格外だわ」


「え?」


何が規格外なのか理解できないシルトにミアは、


「魔力の色が透明であれば透明であるほど優秀な魔術師だといえるの私やシロちゃんには黄や青が混じっているでしょうこの程度でもかなり優秀なの」


もう一度自分の体を見て理解する殆ど透明なのである


「まぁ逆に濃い色は濃い色でその属性に特化した優秀な魔術師ではあるかもだけど・・・普通は各属性満遍なく使える透明に近いほうが優秀といわれているは色が混じるのはその中でも得意なものね」


「なるほどじゃあ僕の得意な属性っていったい」


悩めるシルトを置いて話を進めるミア


「次は属性についてね、私が教える東方魔術は4大魔術の中でも最も属性が多いの挙げて行くと火・水・木・金・土・風・雷が基本の7属性+光属性と闇属性の合計9種類ねそして一番簡単に自分の得意な属性を知る方法は精霊召喚の術ね」



「精霊召喚?」


聞きなれない単語に聞き返してしまうシルト


「精霊召喚って言うのは文字どうり精霊を召喚する術のことよ ある程度上達すれば好きな属性の精霊を任意で呼ぶことが出来るけど大抵始めて呼ぶときは自分の得意な属性を呼び出してしまうわ」


「なるほど」


出てきた精霊の属性で自分の属性が分かるのか・・・シルトが感心しているとミアが地面に絵をかき始めた


「何やってるの?」


「シルトもコレ位は知っているでしょ魔術陣よ」


必ずしも必要ではないが魔術媒体を介さずに魔術を使用とすれば自然に現れてしまう魔術の制御と安定化させるための媒体である


「じゃあこの上に血を垂らしてくれる」


そういうとミアはナイフをシルトに手渡す


「血には大量の魔力が宿っているから手っ取り早く大量の魔力を使いたい場合は血を使うの今回はまだまだシルトには魔力の制御が難しいだろうから血を使って魔術を発動するの」


「じゃあ魔術陣の上に立って私に続いて呪文を唱えて」


「うん」


一瞬の静寂の後


「「大いなる精霊の王よ」」


地面についていた血痕が消え


「「我は精霊界からの門を開きし者」」


陣が光だす


「「我が呼びかけに答え」」


陣の中に重力に逆らう力場が発生し髪が逆立つ


「「我が名の下に汝の化身を顕現させよ」」


陣の中が一瞬光に包まれ地面から霧のような物が立ち込めていた・・・


霧が晴れた後にはシルトの周りを飛び回る7体の精霊?が居た


「うわなんか7人も呼び出してるんですけど」


「本当ねしかもみんなバラバラの属性ジャン」


そして呆然としているシルトに7人いっせいに問いかけた


「「「「「「「「「貴方が私たちのご主人マスターか?」」」」」」」」」


ミアが完全にあきれていた様子でこちらを見ている


シロは若干微笑んでいた


「でもさー下位精霊の姿でとはいえ私たちを同時召喚って貴方何者?」


赤髪と紅い羽を持った精霊が話しかけてきた


「とりあえず自己紹介させてもらうぜ」


「私が火の精霊 煉華れんか


「こっちの青いのが水の精霊 水鏡みかがみ


「あそこに固まっている茶 緑 金がそれぞれ 土の精霊 昂土こうど 木の精霊 木霊こだま 金の精霊 金牙きんが


「最後の二人 黄と橙が 雷の精霊 雷鳴らいめい 風の精霊 疾風はやて


7人の精霊は全員同じ格好をしており色の違い以外は髪型とわずかに顔が違う程度だった


「じゃあ代表して私が握手ってことで」


そういいながら煉華が右手を差し出してくる


それにつられてシルトが右腕を出した瞬間7人の顔つきが変わった


「その腕輪、貴方が今代の星の王・・・そうかなら私たちが召喚できたのも納得だな」


星の王という言葉に反応したかのようにミアが精霊たちを見つめる


「我々が貴方の腕輪に宿り必要とあらば刃となりて敵を殲滅しましょう」


そういうと淡い光を残して精霊たちは消えていった。


精霊たちが消えた後、呆れ顔のミアは


「今日は、なんか疲れたから続きはまた明日」


そういうと自分の家に帰っていた。






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