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星剣と少年  作者: 陽神
第1章 はじまり
12/20

第1章 最終話 夜の帳に消えし者と新たなる意思

2011/01/07 12:21 訂正

トゥワイスから距離をとったシルトは【疾風シップウ】を消した


「その鎌で攻撃するのはやめるんですか?」


トゥワイスの挑発的な発言を無視してシルトは神流の名を唱えた


「【神流カンナ烈火レッカ】」


紅く燃えるような刃はまるで使い手を隠すかのように常に陽炎を纏っていた


【烈火】を両手で構えたシルトはトゥワイスの死角を取るように後ろに回りこんだ


「甘いですよ」


しかし、トゥワイスは当然のように彌煉で止めて見せると


「炎を纏った大剣ですか・・・大方熱と力で叩き切ろうという魂胆でしょうが・・・」


トゥワイスは【烈火】を彌煉ではじき返すと体勢を崩したシルトに追い討ちをあった得るように横一線に切りつけた


「くっ!」


避けようとしたシルトの足を彌煉が掠りシルトの太腿からは血が止め処なくあふれていた


「私の彌煉を甘く見るから」


次の瞬間、トゥワイスは知るとの目の前に居た


そじて、剣を振り下ろしながら言った


「私の彌煉を切りたければ後1万℃は熱くしないと」


つば競り合いの様になりながらシルトは微笑んだ


「1万℃でいいんだな」


再び距離をとるとシルトは呪文を唱えた


「【烈火】よ我が名において汝の枷を外そう」


【烈火】の刃が更に紅くなってゆく


「地獄の業火を纏いて我が敵を守りごと叩き切れ」


言い終わるとシルトは更なる熱気と陽炎を纏う【烈火】をトゥワイス目がけて振り下ろした


【烈火】奥義【獄炎斬ゴクエンザン


真上からただ振り下ろされるだけの大剣をトゥワイスは彌煉で受け止めようとした


しかし、【烈火】の刃が止ることはなくトゥワイスの彌煉を溶かしながら必殺の一撃を与えた


「なっ!?」


今起こっていること理解したトゥワイスはとっさに体をひねり直撃を免れたしかし【烈火】はトゥワイスの右腕を焼き切った。


「□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□!!!!!!!!!」


言葉にならない叫びを上げながら切り落とされた右腕お押さえるトゥワイス


「よくもおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」


焼き切られた為、血は出ていないが右の二の腕から先が無い状態で3分の1ほどになった彌煉を構え切りかかってくるが右腕を失ったトゥワイスではバランスを取れなかったため転倒してしまう


「おのれオノレおのれオノレェェェェェ」


先ほども出の人を馬鹿にしたような態度は微塵も無くすでに脅威では無い人間にもかかわらずシルトはその怒気だけに圧倒されそうになり気絶させようと一撃を放った


キン!キン!キン!


金属と金属がぶつかり合う音がしてシルトが振り下ろした【烈火】はトゥワイスにあたることなく大地にめり込んだ


【烈火】に当たった金属は弧を描いた内側に刃があるカランビットと呼ばれるナイフであったそれが飛んできたほうを見るとそこには真っ黒なスーツを着た黒髪の男が立っていた


「神纏を出していないとはいえトゥワイスを圧倒するとは末恐ろしい少年だ」


漆黒の双眸がシルトを見つめている


(奴は強いな・・・)


シルトはあせっていた2回目とはいえ奥義まで使用しなければ勝てなかった相手の後しかも確実にトゥワイスよりも強い相手魔力も限界が近い


「ダレだお前は」


時間稼ぎ程度にでもなれば良いと思いつつシルトは尋ねた


「我が名はオリト」


「お前はマックロ○ロスケで充分ださっさとこの場から立ち去れさもないと目玉をほじくるぞ」


オリトと名乗る男は電柱から降りてゆっくりとシルトに近づき


「君と死合うのはまたにしよう・・・」


そう言いながら腰を落しトゥワイスを抱えると再び電柱の上に飛び乗り、


「君と死合うのは君がもっと強くなってからだ・・・」


と言い残すと夜の帳に音も泣く消えていった。


「ふぅ~」


シルトが肺にたまった空気を吐ききると同時に【烈火】は淡い光を残し消えていた・・・。


「逃げたのですか?」


後ろから聞き慣れたシロの声


「逃げた?いいや違うよ見逃してもらったんだ」


知るとはぐっと両の手を握り締めながら悔しそうに


「あのまま戦っていたら殺されたのは僕のほうだよ」


オリトの消えた方向をみながらそう呟いていた


冷たい夜の風がただ吹き荒れる虚空の先を見ながら・・・。


オリトと名乗る男は電柱から降りてゆっくりとシルトに近づき


「君と死合うのはまたにしよう・・・」


そう言いながら腰を落しトゥワイスを抱えると再び電柱の上に飛び乗り、


「君と死合うのは君がもっと強くなってからだ・・・」


と言い残すと夜の帳に音も泣く消えていった。


「ふぅ~」


シルトが肺にたまった空気を吐ききると同時に【烈火】は淡い光を残し消えていた・・・。


「逃げたのですか?」


後ろから聞き慣れたシロの声


「逃げた?いいや違うよ見逃してもらったんだ」


知るとはぐっと両の手を握り締めながら悔しそうに


「あのまま戦っていたら殺されたのは僕のほうだよ」


オリトの消えた方向をみながらそう呟いていた


「・・・強くなろう」


冷たい夜の風がただ吹き荒れる虚空の先を見ながら・・・。


ゆるしてくだせぇ~

マックロク○スケは出来心です

あぁやめてどんぐりを投げないで


では気をとり直して

今回の解説

シルトの使用する神流・烈火について

烈火は魔力を込める事により刃の温度が上がります

炎が出るのは温度上昇の副産物でメインの能力ではありません

魔力を込めれば何度でも温度を上昇させることができます

逆に言うと魔力がなければただの剣です今は温度以外に何の能力もありません。


12話を持ちまして星剣と少年の第1章を終了させていただきます

第二章の開始は Sideレオ&カイン Sideミア の予定です

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