第1章 第1話 御伽話の丘と星に選ばれし者
まだ人々が星の精霊と会話し魔法を行使していた頃
人々の伝承にこのような1節があった
「月が空に輝かぬ夜、時の止りし丘に星の光を集めし星剣が生まれ
星剣を手に入れたもの星の力を手に入れるだろう・・・」
「火よ我に従い夜道を照らせ 火術壱式 灯火」
カインが呪文を呟くと手の平から光が溢れ洞窟内を照らす火の玉が現れた
の玉の光で洞窟中が照らされると中に居た数名の少年たちが呟き出した
「本当にこの先に遺跡があるのか?」
カインが呟く
「ある・・・と思う」
不安そうに呟くリーダー格の少年レオ
「遺跡が在るって村長とミア言ってるの聞いたよなシルト?」
隣に座っている気弱そうな少年に話しかけた
「う、うん 村長と巫女様が行ってたのは聞いたけど・・・」
シルトがしゃべり終わる前にカインがしゃべり出した
「進むにしても戻るにしても早くしてくれ術を長続きさせるのは疲れるんだ」
シルトガ不満そうに睨んでいるとレオが
「よし先に進もう戻ったら村長に見つかりそうだ」
その瞬間、3人は殺気を感じて後ろを振り返った
「戻ったらすぐに見つかるわよ」
「「「ミア!!」」」
笑っていたがものすごい殺気が具現化する勢いで3人に向けられていた
「貴方達、人との話を盗み聞きしただけじゃなく祠のある洞窟に忍び込むなんて」
ミアのため息と説教を聞きながら目線で会話をしていた
(どうする?)
(どうするんだい?)
(どうしよう?)
(((逃げよう!!!!)))
「カイン術消せそして二人とも遺跡まで走れ」
「「了解!」」
レオの合図でまるで練習していたかのようなすばやい動きでミアから逃げた
「ちょっと貴方達待ちなさい祠の先には誰も入れないのよ!」
ミアの言葉を無視してシルト達は祠を目指した
10分ほど走り続けると目的の祠が目の前に現れた
「レオこのあとどうするんだい?」
「とりあえず開けてみようぜ」
そういうとレオは扉を開けようとしたしかし
「ん?開かないぞ」
扉はびくともしなかった
シルトが疲れて座っていると何所からか声が聞こえた
(珍しいこんな所に人が来るなんて)
「え!?」
「どうしたシルト」
「今、女の子の声が聞こえなかった?」
「別に何も聞こえなかったぞ」
(へぇ~君には私の声が聞こえるんだ)
その瞬間再び刺すような殺気を感じて振り返るすると
「雷よ我が敵を拘束せよ 雷術参式 雷鎖」
ミアの手から放たれた雷は鎖状に変化し3人に襲い掛かる
レオそしてカインと雷の鎖に捕まり最後にシルトを捕まえようと襲い掛かる
「うわぁ」
逃げる途中で石に躓き祠の扉に手が触れる
すると全く動かなかった祠の扉がまばゆいばかりの光を溢れさせながら開いた
あまりの眩しさに4人は目を閉じた。
初投稿作品です
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