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昭和に逆行した俺、バブル前に仕込んで億万長者になる  作者: 柿の木


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第48話:例外をどう扱うか

昼休みの少し前、恒一は窓際の机に向かっていた。


基準の紙。


昨日書き足した三つの条件。


・読んだあとに残るか

・すぐに使えるか

・迷ったら短いほう


シンプルで、わかりやすい。


実際、昨日の時点でかなり回っていた。


だが――


「……これだけじゃ足りないな」


小さく呟く。


昨日の最後に見えた問題。


基準に当てはまらないもの。


それをどう扱うか。


それがまだ曖昧だ。


(……来るな)


そう思っていた。


そして、その予想はすぐに当たる。


昼休み。


人が集まる。


いつも通りの流れ。


その中で、一人が紙を持ってきた。


「これ、どっちでもない気がする」


「どれ?」


受け取る。


読む。


確かに――


残るとも言い切れない。

使えるとも言い切れない。


だが、完全にダメでもない。


「……微妙だな」


小さく呟く。


まさに“例外”。


基準の外にあるもの。


「どうする?」


聞かれる。


少しだけ考える。


今までなら、自分が判断していた。


だが、それでは戻ってしまう。


(……ルールにするか)


そう決める。


例外をどう扱うか。


それも仕組みに入れる。


「一回使ってみろ」


そう答える。


「え?」


「実際に使ってみて、ダメなら切る」


それだけ。


相手は少し驚いた顔をした。


「……試すの?」


「それが一番早い」


理屈では判断できないもの。


それは、実際に使うしかない。


相手は少し考えてから頷いた。


「……やってみる」


それでいい。


別の子が言う。


「それってさ、毎回やるの?」


「例外だけ」


「普通のやつは?」


「基準で決める」


それだけ説明する。


整理されている。


通常は基準。

例外は試す。


シンプルだ。


(……これで回るな)


そう思う。


数分後。


さっきの子が戻ってくる。


「使ってみた」


「どうだった?」


「……微妙」


少し笑う。


「じゃあ?」


「切る」


自分で答える。


「それでいい」


その一言で終わる。


(……早いな)


判断が速い。


迷わない。


試したからだ。


頭で考えるより、実際に使うほうが早い。


別の例外も出てくる。


「これさ、長いけど残るんだよな」


見る。


確かに長い。


だが、印象には残る。


(……条件は満たしてるな)


だが、問題は使いにくさだ。


「これも試す」


そう言う。


「また?」


「例外だからな」


相手は苦笑する。


「めんどくさ」


「一回で終わる」


それだけ。


数分後。


結果が出る。


「……やっぱ使いにくい」


「じゃあ?」


「削る」


それで終わる。


(……いい流れだ)


試す。

判断する。

切るか残すか決める。


それが自然に回っている。


昼休みの後半。


全体の動きが変わっていた。


基準で判断。

迷ったら短く。

例外は試す。


その三段構え。


誰も迷わない。


(……完成に近いな)


そう思う。


完全ではない。


だが、かなり精度が高い。


放課後、家に帰る。


机に向かい、今日の流れを整理する。


ノートに書く。


・例外は必ず出る

・基準だけでは足りない

・試すことで判断できる


ペンを止める。


そのあと、ゆっくりと書き足す。


「例外は試す」


これが新しいルールだ。


シンプルで、強い。


考えすぎない。

動く。


それで決まる。


「……これで一通りか」


自然にそう思う。


作る。

広げる。

残す。

更新する。

選ぶ。

判断する。

例外を処理する。


一連の流れが揃った。


「……ここまで来たな」


小さく呟く。


最初は、ただの作文だった。


今は違う。


完全に仕組みとして動いている。


原稿用紙を出す。


今日のテーマは決まっている。


“例外”


基準に当てはまらないもの。


それをどう扱うか。


書き始める。


基準の話。

迷い。

例外。


そして、試すという選択。


最後に残す一文を決める。


「例外は試す」


そこに絞る。


書き終える。


前よりも、さらに迷いがない。


構造が完成している。


「……いいな」


そう思う。


封筒に入れる。


今回は一切迷わない。


外に出る。


ポストの前に立つ。


(ここまで来たか)


そう思う。


書き方ではない。


もう完全に“回し方”だ。


その違いは大きい。


投函する。


音がする。


それで十分だ。


家に戻り、布団に入る。


目を閉じると、今日の流れが浮かぶ。


迷う。

試す。

決める。


そのすべてが、自然に回っている。


「……例外か」


小さく呟く。


例外を処理できる仕組み。


それがあるだけで、止まらない。


「……次は」


さらに一歩進めるなら――


“速度”か。


どれだけ早く回せるか。


その考えが、静かに浮かんでいた。


目を閉じる。


仕組みは、ほぼ完成した。


次は、それをどこまで速くできるか。


その段階に、確実に入っていた。

私の2作目

「神様転生したはずが赤ん坊の自分に転生していた件」

は修正のために一時的に更新を停止しました

代わりとして新作を投稿します

「遊びで山をいじったら、日本が変わり始めた。」

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