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挿話⑮ 積み上がる名前
印刷前のゲラが机に並ぶ。
その中の一ページ。
読者投稿欄。
中村はそこに目を落とした。
例の名前。
また載っている。
一回ではない。
二回でもない。
何度も並ぶ。
「……これ、残るな」
自然にそう思う。
読者全員が覚えるわけではない。
だが、無意識には残る。
“見たことがある名前”。
それだけで、次に読まれる確率は上がる。
それは数字には出にくい。
だが、確実に存在する。
「こういうのが、あとで効く」
過去にもあった。
小さな欄から始まって、気づけば別のページに移る。
そのきっかけは、こういう積み重ねだ。
中村は軽くペンで名前をなぞった。
意識する。
それだけで、扱いが変わる。
編集とは、そういう仕事だ。
私の2作目
「神様転生したはずが赤ん坊の自分に転生していた件」
この作品は一言で言うと神様に笑われた男が世界を笑えなくするです。(自分でも導入で笑ってしまいました)
良かったらどうぞよろしくお願いします
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