第3話:未来は変わるのか
帰宅後。
恒一は、静かにテレビの前に座っていた。
ブラウン管が、じわりと光る。
『本日のニュースです――』
(……)
内容を、一つずつ確認する。
政治。経済。事件。
(記憶通りだ)
だが、それだけでは足りない。
(問題は、“これから”だ)
未来は本当に同じなのか。
それとも――
(俺がいることで、ズレるのか)
その検証が必要だった。
「……明日か」
小さく呟く。
記憶の中にある、小さなニュース。
大事件ではない。
だが――
(こういうのでズレが分かる)
翌日。
学校から帰ると、すぐにテレビをつける。
⸻
『昨日、○○で小規模な火災が発生――』
⸻
(来た)
内容は、記憶と一致。
場所も、原因も、被害も。
「……はは」
小さく笑う。
(確定だ)
未来は、まだ変わっていない。
つまり――
(俺の知識は、そのまま使える)
だが同時に、もう一つの可能性にも気づく。
(これから、変わるかもしれない)
自分が動けば、歴史はズレる。
(なら――)
「慎重にやるか」
すべてを一気に変える必要はない。
(まずは、影響の少ないところから)
小さく、確実に。
「……種を撒く」
その言葉とともに、次の一手が固まる。
今まで読み専だったけどこんなストリートをもっと読みたいと思ったけどないから書いてみました
感想や評価をお願いします




