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昭和に逆行した俺、バブル前に仕込んで億万長者になる  作者: 柿の木


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第25話:もう一つの収入の芽

作文の紙は、気づけば数人の手に渡っていた。


最初は一枚。

そこから、少しずつ増えていく。


恒一は特に宣伝もしていない。

ただ、求められたら渡すだけだ。


それでも広がる。


それはつまり、必要とされているということだ。


「これ、どうやって考えたの?」


そんな質問も増えてきた。


「順番決めただけだよ」


「それが難しいんだよ」


そのやり取りをしながら、恒一は思う。


(これ、完全に仕組みになるな)


投稿とは違う。


こちらは、直接のやり取りだ。


相手の反応がすぐに返ってくる。

改善もできる。


そして何より、“人との繋がり”ができる。


これは大きい。


前世では、金はあっても繋がりが弱かった。

だから崩れたときに支えがなかった。


今は逆だ。


小さくても、確実に関係が積み上がっている。


夜、机に向かいながら考える。


この流れをどう育てるか。


無理に金に変える必要はない。

だが、いつでも変えられる状態にはしておく。


それが重要だ。


「選べる状態にする」


それが今の目標だ。


投稿で金を得る。

価値を渡して関係を得る。


二つの流れ。


どちらもまだ小さい。


だが、この二本があるだけで、前世とはまったく違う立ち位置にいる。


「……悪くないな」


そう思えた。


押し入れの缶を思い出す。


中身はまだ軽い。


だが、その軽さがもう気にならなくなっていた。


重要なのは額ではない。


流れだ。


金が生まれる流れ。

価値が循環する流れ。


それができている。


なら、あとは育てるだけだ。


布団に入り、目を閉じる。


頭の中には、次の段階のイメージが浮かんでいた。


もっと広げる。

もっと整える。

もっと自然に回る形にする。


十歳の子供にしては、少し先を見すぎているかもしれない。


だが、それでいい。


見えているものは、使わなければ意味がない。


投稿だけでは終わらない。


その先にあるものを、自分の手で作る。


その一歩が、確実に始まっていた。


私の2作目

「神様転生したはずが赤ん坊の自分に転生していた件」

この作品は一言で言うと神様に笑われた男が世界を笑えなくするです。(自分でも導入で笑ってしまいました)

良かったらどうぞよろしくお願いします

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