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雑多な小噺

からっぽ

掲載日:2025/10/06

 朝起きて。

 朝食を食べて。

 身支度を済ませて。

 家を出て。

 電車に揺られて。

 仕事をして。

 昼食を食べて。

 仕事をして。

 残業をして。

 終電に乗って。

 家に帰って。

 身支度を済ませて。

 夕食を食べて。

 シャワーを浴びて。

 布団に潜ると、1日が終わる。




 最近、何もない。

 昔はもっと充実してた気がする。

 尤も、その「昔」がいつのことだったか、思い出せないけど。

 大事に味わったご飯の味は毎日違った。

 今では同じ味を嚥下するだけ。

 昼間の出来事は毎日違った。

 今では「いつも通り」で済む。

 夜に見る夢は毎日違った。

 今ではもう夢も見ない。

 毎日、明日が楽しみだった。

 今では機械のように「今日」を繰り返している。






 朝起きて。

 朝食を食べて。

 身支度を済ませて。


 電車に揺られて。

 仕事をして。

 昼食を食べて。

 仕事をして。



 家に帰って。

 身支度を済ませて。

 夕食を食べて。


 布団に潜ると、1日が終わる。




 変わらない日常。

 仕事も似たようなものばかり。

 慣れとは恐ろしい。






 朝起きて。


 身支度を済ませて。


 電車に揺られて。

 仕事をして。





 家に帰って。

 身支度を済ませて。



 布団に潜ると、1日が終わる。




 「毎日」が、どんどん短くなっていく。

 どんどん、からっぽになっていく。






 朝起きて。





 仕事をして。









 布団に潜ると、1日が終わる。










 すっからかん。










 朝起きて。













 布団に潜ると、1日が終わる。












 朝起きて。











 布団に潜ると、1日が終わる。










 朝起きて。









 布団に潜ると、1日が終わる。








 朝起きて。







 布団に潜ると、1日が終わる。






 朝起きて。





 布団に潜ると、1日が終わる。




 朝起きて。



 布団に潜ると、1日が終わる。


 朝起きて。

 布団に潜ると

 …あれ?




 仕事しなくても、何も変わらない…?


 アラームを全て切った。








 朝起きた。

 電話が鳴っている。

 ブロックした。




 昼食を少しいいものにしてみた。

 ドアのチャイムがうるさかった。




 夕食は出前で済ませた。

 悪い事の味がして、悪くない味だった。




 何もしないまま、1日が終わった。

 ちょっと、楽になった。

 あーあ。




 明日は、どうしよう。

 通帳を開く。

 給料、ボーナス、残業代。

 行き場のない大金。




 職場から、メールが来た。




 ブロックしちゃえ。




 社会的な存在意義も、すっからかん。

 でも、だいじなものは、からっぽじゃなくなった、気がする。




 明日は、おでかけしよ。

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― 新着の感想 ―
『からっぽ』を途中から空白で表していたのかとても印象的でした。 現代人のからっぽな毎日、空気のようにふわふわとした。色褪せた毎日。 それが表現できていて、正直好きな詩です。 敬意を込めて最大評価置いと…
2025/10/06 16:39 退会済み
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