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5話~日常よさらば、ようこそ非日常~

・今回のサブタイトルはあまり意味がないかも知れない。

・初めての予約投稿。

 皆さん、こんにちは。昨日、鳳凰…彩華を召喚して使い魔にした葉月です。

母さんと奏ちゃんを説得するのに、苦労しました。そのせいで眠いです……。

さて、昨日の事を少し振り返ってみようか。



 空を飛んで帰ってきた僕達は、地面に付くと直ぐに翼をしまった。――そこまでは良かった。

家に入ろうとした時に、後ろから奏ちゃんの呼び声が聞こえて振りかえって見ると、いかにも私、怒ってますよ。という感じだった。

「どうしたの? 奏ちゃん?」

「誰、その娘は?」声が低いね…。もしかして鳳凰が僕の傍に居るからかな?

「鳳凰だよ。僕の大切な人だから挨拶してね」と僕は彩華に行った。

「今日、召喚された彩華です。よろしくお願いします」

「その娘を召喚したんだ…」人間じゃないから。

「鳳凰だから。彩華、もとの姿に戻ってくれない?」

「はい。葉月様」と彩華は言って身体が光って収まると鳳凰が居た。

奏ちゃんがため息をついて、良かったわ。とか言ってたけど知らないふりをした。

「キューン」と鳳凰は甘えた声を出して、僕の頬にすりすりしてくる。僕も鳳凰にやり返した。

やってる内に、奏ちゃんがどんどん不機嫌になってきたので止めて、奏ちゃんの頭を撫でたと同時に、顔を真っ赤にさせて俯いて、う~、と唸って走って帰ってしまった。



 振り返り終了。

えっ、母さんの? 奏ちゃんと大体同じだから、省略という事で。



 眠い。もうひと眠りしようかな。

「はづちゃん! おはよっ!」奏ちゃんが来たから起きるか。

「奏ちゃん! 待ってて、着替えるから」僕は、奏ちゃんから貰った服を着てから、玄関のドアを開けて中に入れた。

「葉月おはよう。奏ちゃん今日もありがとね」と母さんが言う。

「いえ…」あれ? なんで頬を赤らめてるの?

僕はテーブルに付くと、朝ごはんが運ばれてくる。

丸パンにベーコンエッグ、100%オレンジジュースにサラダ。これが僕の朝の、いつものメニューだ。

奏ちゃんには、チョコケーキと紅茶が出されていた。これが、僕の日常だ。………いつ"非日常"になるか分からないけどね。

あっ、家に居る時は羽根を出してるんだった。と忘れた事を思い出して、羽根を背中から出した。

母さんと奏ちゃんはバサッという音でこっちを見るけれど、いつもの事なので数秒見て、もとの動作に戻った。


 前から思ってたんだけどあれだよね。羽根出してると天使だよね? 力も神様並みだし。―――天使で力は神様。容姿は……女の子っぽい。

「声に出てるよ?」いきなり奏ちゃんが言ってきたのでビクッと身体を震わせる。

「……どこから?」きっと、全部なんだろうなあ。

「天使ってところからよ。思った事を口に出さないようにしないといけないわね」

「……あはは」僕は、乾いた笑いをあげる。同じ間違いをしそうだなあ。

「学校で、しなきゃいいけど……」あれ? 多分しないよ。学校にいる間は、心を無にしているからね。嘘です。神様とか(・・・・)とお話をしています。

「大丈夫だよ。意識を神界に持って行ってるから」

「あなたは"神の娘"だもんね! 勉強しなくていいわね!」たしかにこの世界の知識は持ってるけど…それにしても、神の子のニュアンスがおかしいなあ。気のせいかな?

そんな話をしながら、朝ごはんを食べ終わる。奏ちゃんも食べ終わっていた。



 身だしなみを整えた僕達は、学校に向かっていた。

「学校遠いよ! 20キロってどれだけ遠いんだよ!」と僕は数キロ歩いたところでキレた。

「じゃあ、飛んだら?」

「さすが、奏ちゃん! ありがとう!」羽根を出して翼を広げた。奏ちゃんを抱いて学校を目指して飛んだ。

「奏ちゃん! 風、気持ちいいね」

「そ、そうね!」

「……もしかして、高いところダメだったりする?」

「違うわ! ただ――――」

聞こえないや…。能力を全開にすれば聞けるけど、まだ日常を楽しんでいたいので制限を掛けてある。


 30分ぐらい空を飛んでいると、校舎が見えてきた。

「奏ちゃん、もう少しで着くよ」

「ありがとう」……あっ、奏ちゃんの使い魔を連れてくるの忘れた。

「葉月様。奏さんの使い魔を連れてきました」と彩華が羽根だけ出して飛んでいた。

「そういえば、奏ちゃんの使い魔って?」

「私は、聖龍(ホーリドラゴン)よ」聖獣か…神に近いんだよなあ。

はっ、もしかして…僕の御守りが原因なんじゃ!? ………まさか、そんなハズは無いよね?

「そ、そうなんだ。この姿見られたくないから、ここに降りるね」と言って大きな木の近くに降りる――校舎からはこの木が陰になっていて見えない。

彩華…使い魔達も僕達の後に続いて降りた。

彩華に、もとの姿に戻るようにお願いしてから、奏ちゃんを追いかけるように僕は学校に入った。

さぁ、どうなる葉月!?

次回もお楽しみに。

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