プロローグ~ここどこ?~
主人公が最高になる予定です?
僕は、中学1年の織原 葉月。趣味は、読書とアニメ観賞。
本の好きなジャンルは、ライトノベルとマンガだ。いわゆるオタクというやつです。
ピピピと甲高いアラーム音が、部屋中に響いて慌てて僕は目覚ましを止める。
この時計で起きるっていう事は、遅刻ギリギリな時間なので急いで制服を着て、食パンを口に咥えて家を飛び出した。
――右と左を確認しなかったのがいけなかったのか。運が悪かったのか、僕は大型トラックに跳ね飛ばされた。
不思議と痛みは感じずに、僕の意識が急激に薄れてゆく…。
薄れゆく意識の中で、僕はまだ買って読んでいない本が沢山あるのに…。あっ、母さんと父さん悲しみだろうな…と考えてる内に完全に意識を失った。
「お……起き…人間よ」声が聞こえる! 僕は目を開けた。
目の前に髭を生やしたおじいちゃん?が立っていた。
僕の意識が段々と鮮明になってくる。
「此処は?僕は生きてるの!?」
「肉体的に言うと死んでしまったよ……。此処は私の空間で君は身体が無い魂だけの存在だ」
「……僕は死んでしまったんだね、なんで死んだの? 神様」
この子は頭が冴えてるな。
「私の手違いでな」
「そんなに落ち込まないでください。人間いつかは死ぬんですし、その時期が早まっただけですし……」
と言っておきながらも僕は…ちくしょ~まだやるべき事があったのに! ライトノベルの続きだって読みたい。
「すまなかったな。人間よ」
まさか、心を読んでいるのか?
「神だからな」
そうですか。
「まぁ、いいですよ。それよりここに呼ばれた理由は?」
「異世界に行って、その世界を救って欲しい」
もしかして、ライトノベルの世界かっ!? ならば、大歓迎だ。
「勿論! 能力はくれるんですよね?」
「そうだ。表向きは転生となるからな? それと魂に使い方と世界の情報を入力しておくからすぐに使えるぞ…あぁ! 言語の方もな」
「じゃ、お願いしますっ!」
やった、これでライトノベルの世界で、セカンドライフを送れる!
「あぁ、世界を頼むぞ…葉月よ」
その言葉を最後に僕はまた意識を失った。
―――僕の考えは裏切られる事になるなんて、今の僕に分かるはずが無かった。
どうも雪雅です。
あれ?主人公、神様に自己紹介してなくね?
それは、次回でいいか!?
では、また会えることを願って。。