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死神の約束  作者: 烏蛙
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死神の約束【4】

 ルカスはカラの様子を見にきていた。カラが小春と仲良く笑う姿を見た後、そっと扉を閉める。


『平和だねぇ。ずっとこの平和が続くといいんだけど……』


 ルカスはそんなことを考えながら書斎に戻る。

 書斎に置いてあるソファにルカスはドサッと倒れ込んだ。


『はぁ〜。めんどくさいなぁもうぉ。僕は争い事は嫌いなのにねぇ。とゆうか、まさかカラに親友だなんて認識をされているとはねぇ。僕だけだと思っていたよぉ……親友なんてできるのは何百年ぶりだろうかねぇ。嬉しいねぇ……でも、そんな親友にも言えないことはあるんだよ…………いや、親友だからこそかぁ…………』


 そんなことを考えながら横になっているとルカスはいつの間にか寝てしまっていた。




 ルカスは小さな療養所に居た。


 目の前には小さな肌の白い少年がいる。少年の顔は靄がかかってわからない。少年はルカスに言う。


「どうして僕を見捨てたお前が人を助ける仕事をしてるの?」


 少年がそう聞いた瞬間少年の身体はみるみる血に染まっていった。少年はルカスに縋り付く。


「何で、だずげでぐれながっだの?」




 そこで目が覚める。


「っ!! っハァっハァっっハァっハァ……! 夢…………かぁ」


 ルカスは時計を見た。


「23時かぁ。寝過ぎたなぁ」


 ルカスが寝たのは15時くらいなので8時間は寝ている。

 ルカスはあくびをしてからコーヒーを飲みにキッチンへ向かった。


 ルカスがコーヒーを淹れているとカラがキッチンが来た。カラは俯いて何も言わない。


「どうしたんだい? コーヒー飲む?」


 ルカスはコーヒーを注ぎながらカラに問う。少しビクッとしてからカラは口を開いた。


「あ、ああ……いただく。…………なぁ、お前って俺の何なんだ?」


「はぁ? それは、どう言う質問だい?」


「い、いや……友達なのか? それとも他の何かなのか?」


「うーん……ックックほんとに聞いてくるとは思わなかったよぉ」


「? どうゆうことだ?」


「いやぁ? 昼間、お嬢さんと君がニ人して泣いてたことなんて僕は知らないよぉ? ックックック」


「おい! あれ見てたのか?!」


 慌てるカラに「まぁねぇ」とルカスは笑いながら答える。


「僕も君のこと親友だと思っていたんだけど……迷惑だったかい?」


 ルカスがカラをおちょくる様にそう聞くとカラは呆れながら笑った。


「そんなことあるわけないだろ」


 二人は一緒に笑い合った。




 朝起きるとカラの姿がない。『先に起きたのかもしれない。』と小春は起き上がって部屋を出る。


 キッチンの方から言い合いの様な声が聞こえる。小春は『カラとルカスがけんかしてるのかもっ!』と慌ててキッチンに向かう。


 小春はキッチンを除いた瞬間唖然とした。そこには粉まみれのカラと、それを見て大爆笑しているルカスの姿があった。


「二人とも……こんな朝早くから何してんの?」


 小春が問うとルカスが必死で笑いを堪えながら説明してくれた。


「クヒェッヒェッヒェッコイツが君のためにパンケーキを作ろうとしていたんだよぉ。ックックッただ、レシピを見ながらやっているはずなのに量を間違えまくるから注意していたら……クヒェッコイツが手を滑らせて自分から…………ックックックヒェそれでこの有り様だよぉ。クック」


 説明し終わるとまたルカスは爆笑し始めた。カラはただ自分の手を見て呆然とする。

 小春は恐る恐るカラに質問する。


「あ、あのさ……カラって料理下手なの?」


 その問いに答えたのはカラではなくルカスだった。


「見た通りだよぉ。適当にやりすぎなんだぁ。クヒェッヒェッ」


 ルカスは涙を拭いながら答えると、カラが不機嫌そうに言った。


「なぜお前が答えるんだ。とゆうか、人間の母親はレシピを見ずに適当に作っているだろ。何が違うんだ」


 その言葉を聞いてルカスはまた失笑する。


「いや、あの人達は毎日の様に料理してるしてるから慣れているんだよ⁈ 意外だったわ」


 そう告げると小春も堪えきれなくなって失笑した。




「ごめんって」


 食卓には綺麗に焼かれたパンケーキが並ぶ。


 あの後、ルカスがカラが途中まで作ったものに手を加えて焼いたものだ。


カラは未だ不機嫌でルカスはまだ笑っている。小春はカラに少し笑い混じりの謝罪をした。

 だが、カラはそっぽを向いたままだ。パンケーキが冷めちゃわない様に食べ始めたが、ルカスは笑い転げていて食事を取れる状況じゃないし、カラはムスッとしながら黙々と食べている。


『変な空気だなぁ』


 小春はそんなことを考えながら食べ進めた。


 食事が終わるとルカスは小春に言った。


「そろそろカラの服の洗濯が終わる頃だから干しに行ってもらえないかなぁ。自分の服とかを取り込むついでとかにさぁ」


 小春が頷くとルカスはカラに向き直って「カラ、お嬢さんの手伝いしておいでぇ」と言う。カラは黙って小さく頷いた。


 二人で洗濯物を干しているとカラの服から何かが落ちた。小春はそれを拾って観察する。


「クローバーのネックレス?」


 小春がそれを見ているとカラがそれに気づいた。


「それ、どこにあったんだ?」


 カラは少し慌てた様に聞く。小春は少し驚きながら答えた。


「ふ、服のポケットに入ってたよ?」


 小春が答えると、カラは真面目な表情で言った。


「それは俺の宝物なんだ。返してくれ。」


 カラは小春の目を見つめて手を出した。小春はネックレスを返してからカラに問う。


「あのネックレス何? 誰かからの贈り物?」


 小春は何と無く聞く。カラはフッと笑ってから答えた。


「よく覚えていないけれど俺が人間だった頃大事な人からもらった物らしい。相手がどんな奴なのかも、どう言う関係だったのかも俺は覚えてないけども……それでも、持っているだけで安心する物なんだ」


 カラが答えると、小春は何となくムッとした。


「ねぇ、カラ。今もその人は大切な人?」


 カラは優しく微笑み答えた。


「わからない。さっきも言った通り、相手のことを何一つ覚えていないからな。親かもしれないし、友達かもしれない。もしかしたら恋人の可能性もある。でもそんな事、今となっては生前の記憶が戻らない限り《わからない》んだ。俺に分かるのはコレは大切なものだと言うことだけだからな」


「ふーん」


 小春はなぜかカラのそのネックレスにどこか懐かしい見覚えのあるものだと感じた。

 小春は何か大事なものを忘れたような気がして何にも言えなくなった。


 二人は黙って作業を再開した。

ご機嫌よう!烏蛙です!今回は前に比べて短いです!次がとてつもなく長くなるかもしれないからです!(全然途中で切ってこんかいとおなじくらいになるかもしれません今回と同じくらいになるかもしれません!)カラの新しい一面が見られて嬉しいですね。そしてルカス!尊い……!ここでプチ情報。ルカスの好物はコーヒーとチーズケーキです。小春の好きなものはショートケーキでカラはパンケーキです!みんな愛らしいですなぁ。文に変なところがありましたら随時ご連絡頂けますと幸いです。それでは皆さんさいなら〜!

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